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2023藤枝戦(H)31節

 気がつけばもうリーグも後半戦ですね。あと11試合のところまで来ました。チームを作り込んでいくのってとっても大変なんだなって思うし、結果を維持するには、チームは現状維持ではいけないし。常に進化してこそ安定した結果が得られるわけで。
 そういうわけでジェフの最近はなかなか安定的な結果を得つつあるように思うわけですが、これを維持するには、もっと進化が必要で、そういう意味では小林監督にははっきりとしたステップのような見通しがあるように感じます。
 今シーズン序盤を振り返ると、なんか良さげなサッカーをしているにもかかわらず、なんだか不運のような形で勝ちきれない試合が数多くありました。それでもブレずに、ゴールが入らないならチャンスを多く作ろうという意図が、だんだんと花開くようになってきたような印象です。
 プレスの掛け方や、後半からの選手の使い方。ベースのスタメンなど、ようやく定まった印象があります。加えて加入選手などを融合させながら進化していくチームを見るのは楽しいプロセスですね。
 うまく行かない。結果が出ない。その時代を共有してこその楽しみだと思うんです。だから今、何かを成し遂げたというタイミングでもなんでもなく、純粋にそういう状況を楽しむということが大切なスタンスなんじゃないでしょうか。

 今節、ジェフは藤枝MYFCとフクアリで対戦しました。今シーズンJ3から上がってきた攻撃的で潔い印象のチームです。アウェイではこっぱみじんに砕け散りました。1−3の敗戦でチャンスがない訳じゃないけど点は入らないを象徴するような試合で、目指しているけどうまく行かない試合だったように思います。
 その藤枝相手に自分たちの描くサッカーをすっかりと表現できた前半だったんじゃないでしょうか?
 前から積極的にプレスに言って、中盤で引っ掛ける。ダメでも素早く帰陣して守る意識も高い。
 そうやって奪ったボールを素早くゴールにむけるサッカーがうまく回っているこの頃じゃないでしょうか。
 前半頭からかなり積極的なプレスで藤枝のビルドアップを潰しに行きました。前からのプレスで引っ掛けてシュートシーンまで行く機会を作りつつ、1点目はかけた圧力で完全にミスを誘発したことと、これを見逃さずにシュートまで行った小森さんの決定力に脱帽です。
 2点目も奪う位置は低いながらも、やってることは変わらず奪ってからゴールを目指す推進力と前線にかける人数の意識の高さがしっかり見えました。最終的にそのままゴールを決めたのはドゥドゥからパスを受けた風間さんのループでしたが、小森も出したドゥドゥもゴールにせまっており、選択肢を増やすことでゴールする人をしっかりと助けている印象です。
 これでいけるぞという雰囲気を加速させたのが、前半終了間際のセットプレー。セットプレーも忘れた頃にポロポロとゴールできているので、ここも成長過程のひとつなんですかね。今はセットプレーが得意と言ってもなかなか簡単にはゴールすることはできませんからね。そう言った中でベーシックな形でゴールするには個人の駆け引きのうまさなどもあると思います。そう言った意味では、キッカーのうまさもさることながら、ドゥドゥの駆け引きのうまさが目立った3点目だったと思います。
 対照的なのは、藤枝の1点目のセットプレー。デザインされたセットプレでした。もちろんフィニッシュしたシュートは見事でしたが、セットプレーに面食らった感は否めませんね。
 失点については、ここまでは仕方なかったかなと思わんでもありませんが、この後が危なかったですね。藤枝は後半から入ってきたアンデルソンが効いてました。これでもかってくらい危険人物になってしまいましたね。アンデルソンの対応に追われアップアップしちゃいました。最後まで攻略できずに、まぁなんとか凌ぎ切ったという感じです。
 ただ、そんな後半もそこそこチャンスを作っていましたし、3点差ある中でも、もっと貪欲に得点を増やさないと、今節のように最後の最後までドキドキの試合になてしまいますのでやっぱり決め切りたい。4点目があればもう少し違う展開が待っていたと思うし。
 ただ、反省点が残るということは決して悪いことではないと思います。勝ったからただ良かったにならずに済むのでやっぱり失点には理由があるし、アンデルソンのようなスペシャルな選手の攻略をきちっとしなくてはいけない訳ですし。

 次節はアウェイ磐田。磐田も仕上がってますからね。手強い相手です。選手も充実してるし。ヤットさん戻ってきてるし。
 まぁジェフはもう。シンプルに勝つしかなんだからって腹で。
 いくしかありません。

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