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連語のなかの、慣用句

慣用句という言葉自体は耳なじみがある言葉だが、
一見ことわざにも似ていて、何が違うの?とはっきりわかっていない方も多いかもしれない。
簡単に言うと、ことわざには、バックグラウンドになるストーリーがある。
(昔話みたいな、言葉の由来になったお話がある。)
慣用句には、そのようなストーリーは、ない。

慣用句とは

2つの語を組み合わせだが、言葉の結びつきが強く、
「もう、この組み合わせ(セット)は、一つの言葉だよね。」と言えてしまうもの。
「猫をかぶる」
「油を売る」
「口が軽い」
「朝飯前」
など。

慣用句を特徴ごとに見てみるとおもしろい

・全然違う語の組み合わせで、1+1=!になるもの
「ねこをかぶる」

・1+1=! 1+1=2(普通に意味のある文でもいけるパターン)
「鼻が高い」

・連語としてAがBする、Aが〇〇だ のように、比喩的な表現で動詞や形容詞を当てているパターン
「口が軽い」
「足が棒になる」

猫をかぶる。え?猫をかぶるの?


慣用句には「NOT」がつけられないし、否定を肯定にもできない。副詞で意味をつけ足したりもできない。

たとえば
「鼻が高い」を、
「鼻がちょっと高い」とはいえない。

「猫をゆっくりかぶる」とも言えない(笑)

「鼻が低い」ともできない。
「揚げ足をとらない」これも変。
「手のひらをかえさない」
「心を砕かない」
不可能。


ストーリーがあるのは、ことわざ。


深堀してみると、案外わかっていないことに気づいたりしておもしろいものだ。

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#慣用句
#連語


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Mina Sato IQ130 ASDの心理士/脳外科ナース/Nativecamp日本語講師
本当にありがとうございます!応援してくださる気持ちが本当に嬉しいです。「サポートをいただきました」の通知が、わたしの人生のうちの今日一日という日を幸せにしてくださいました。色々ありますが、あなたの一日も素敵なものになりますように。