ペンを持つべき子ども達は、銃を持っている。

地球市民の会のミャンマー事業スタッフが書くミャンマーにまつわるエッセイ。第121回はミャンマー人A君が執筆しました。

※この記事は、地球市民の会のミャンマー復興支援基金に10万円以上ご寄付いただいた方、継続ご寄付いただいている方(Mサポ会員様)への限定記事となりますが、寄付者以外の方でもご購入いただけます。売上金は地球市民の会の活動のために使わせていただきます。

※Mサポ会員様には記事内容をメールでお送りいたしますので、note上でご購入いただく必要はありません。

前回から、各地域の様子をお送りしています。今回は、カヤー州・デモ―ソー地域の様子をお届けします。当会の農業研修の修了生でカヤー州・デモ―ソーの国内避難民キャンプの運営委員をしているA君が書いた文章です。

皆様にご支援いただいている復興支援基金からも、A君が所属している委員会を通して必要物資を届けてきました。


激化する戦闘を逃れて

軍事クーデター後、カヤー(カレンニ)州デモーソータウンシップの地元防衛グループと国軍との戦闘から逃れてきた多くの人々が、激化する戦闘により避難を余儀なくされ3年以上が経ちました。紛争は他の町に広がり続けただけでなく、現在では州全体で起こっています。

私たちの州の人口はわずか約 30 万人ですが、人口の半分~ 60 パーセント以上が難民になると考えられています。カヤー州は2つのサブタウンシップを含めると 9つの タウンシップがあります。

全タウンシップにおいて繰り広げられた激しい戦闘により、ロイコー(※カヤー州の州都)に住む少数の人々を除き、他のタウンシップでは町の中に住んでいる人がいません。

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