2年生の3学期は3年生の0学期なお話

おはようございます。


さかまさです。


本日は「学校で”本当に”求められている進路指導」について書きます。


私は高校2年生の担任をしているため、先日進路ガイダンスという行事がありました。

巷では、高校2年生の3学期は、進路を決めなければならない高校3年生の準備期間のための0学期という意味を込めて、タイトルのようなことを学校の先生は言います。

実質私も高校2年生の時に、そのようなことを担任の先生に言われた記憶があります。



当日は生徒が希望する進路先のブースに1時間ごとに回っていくというものでした。

例年は公共施設のホールを借りて、そこで行っていたのですが、今年はコロナ対策ということもあり、学校の各教室や体育館を使いました。

その中で私の勤務している高校は、4年制大学(国公立私立)・短期大学・専門学校・就職・公務員と進路先が幅広く、その分教員の求められる知識も必要になってきます。


私は「就職」のブース担当で司会を務めました。

4時間連続であったので、講師の方からどんな話を聞けるか楽しみでした。

そのブースに来ている生徒のほとんどが、自分が何をしたいかが分からない。将来どう生きていけば良いかがわからないという思いをもった生徒でした。


「やりたい仕事」と「やりたくない仕事」

「給料が高い仕事」と「給料が低い仕事」

「この4つを天秤にかけたとき、みんなはどの2つを選ぶ?」


(そらやりたい仕事で給料が高いやつに決まってるやん・・・)

と心の中で呟いたときに、案の定その2つを選ぶ生徒に講師の先生は付け加えました。

「世の中にはたくさんの仕事があるから、やりたくない仕事でも給料が高いという理由で選ぶこともあれば、給料が低くてもやりたい仕事だから、という理由で選ぶ人もいます。

なかなか自分の求めている2つを同時には選べないのが現状なので、範囲を広げて仕事を探していきましょう。」


というものでした。


なるほど、と。

確かにその通りや。


でも一つ大きな疑問がありました。


「こいつらは自分のやりたいことが分からないから、その見つけ方を教えてもらいたいんちゃうか?」


案の定そのようなことが事後アンケートに書いてありました。

「講師の先生が仰ったことは中学校でも今までも教えてもらってきたことなので、新しいことが知りたかったです。」

「結局やりたいことが何か見つからないのでどうしたらいいですか」


高校2年生の3学期は高校3年生の0学期です。

生徒が良い準備をするためにも、私たち教員がしっかりとした知識、生徒たちが何を求めているかを見極めて準備することが一番大事なのだと思いました。


よく「インプット」したことを「アウトプット」することが大切だ。

と言われますが、このようなガイダンスであったことをそのままアウトプットすれば、生徒たちは本当に自分の将来について深く考えることができるのか、と思います。


インプットとアウトプットの間には「インテイク(intake)」があります。

見聞きしたことを”自分なら”どう考えるか、と思考を整理することです。

すると質の良いアウトプットにつながると考えます。


これから自分の未来を決めていくにあたって生徒たちはたくさんの大人の話を聞くでしょう。

そんな時に私はインテイクの重要性を説いていきたいと思います。



今日はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?