「できる、できない」ではなく、「やるか、やらないか」という話。
先日こんな記事を見かけました。
この記事を読んで、私の感じた事、経験したことから話をしたいと思います。
私は高校時代は県内の強豪といわれるチームのサッカー部に所属していました。
高校サッカーを経験したことある人なら、一度は岐路に立たされる
「夏のIHで部活を引退し、進路に向けて勉強をする。」
「冬の選手権まで部活を続けて、勉強と文武両道する。」
という、この選択に迫られます。
私はチーム内での立ち位置はAチームに入ったり、Bチームに落ちたりとスタメンで試合に出れる実力ではありませんでした。
しかし、サッカーが好きでこの高校で努力をしてスタメンを勝ち取るということは諦めきれませんでした。
ただ、3年生になって進学先を考えた上では、有名な大学に進学したいと考えていたので、文武両道をできるのかという不安がありました。
IH予選は幸せなことに優勝し、いざ選択の時が迫られます。
Bチームにいる3年生達は迷わず引退。(同時期に学園祭があるため、はっちゃけて青春していました。)
私の他にもAチームでも試合に出れていなくて、IH予選もスタンドで応援していたメンバーは本当に迷いました。
当時の顧問からも許可を得て、返事の期限を延ばしてもらうまでしました。
毎日の練習も身が入らず、そんな日々を過ごしていた時に、当時の総監督(私がこの高校に入学を決めた理由の恩師)が練習後のミーティングでこんな言葉を言いました。
「3年生の夏からが一番選手として伸びる」
全体に向けて言っていた言葉ですが、僕個人に向けて言われたように感じました。(何ともおこがましい話ですが。(笑))
この言葉を信じ、私は選手権まで続けることを決意しました。
そこからの日々(選手権予選は県大会で負けてしまったので約5か月間)は今の自分の人生を振り返っても一番濃い期間を過ごした自信があります。
あの日々があるから、今の自分がある。
胸を張って言えます。
私が3年生の夏休み明けからは、学校内にあるサッカーグラウンドが人工芝を貼る工事をしていたため、2学期からは授業が終わった後に自転車で1時間かけて地域のグラウンドに移動→練習→1時間かけて移動→帰宅という流れでした。
また当時のクラスは指定校推薦で進学先を決める友達(サッカー部)が多かったので、一般入試に照準を合わせていた私は、緩んでいくクラスの雰囲気にも少し耐えられない時もありました。
実家から学校まではドアtoドアで45分。
電車の中では単語帳を開き、
朝練をし、
昼休みまでに早弁で昼食を済ませ、
昼休みは図書室で勉強、
放課後は学校外へ移動して練習をして、
家に帰って1時間位の勉強をして、
0時までには寝る。
という毎日でした。
正直きつかったです。
そんな中でも、支え合う仲間がいました。
同じ環境に身を置く仲間で高め合いながら、勉強もサッカーも熱中できたからこそ、私は志望校に合格することができました。
実際IH予選で「勉強をするために」部活を引退した友達は、
志望校には合格できず、滑り止めや違う進路を歩んでいました。
今まで部活に費やしていた時間をそのまま勉強に変更するのも”覚悟”が必要です。
「できる、できない」ではなく、「やるか、やらないか」
たまたま今日の部活の練習に去年卒業したOBの選手が練習に参加してくれました。
最後のミーティングには、選手権まで続けて大学でもプレーをしている今の心境を現役生の前で話してもらってとても有意義なものになったと思います。
私的にはナイスタイミングでした。(笑)
経験した者にしかわからないことですが、
経験したからこそ伝えることができること。
年長者の言うことは参考にする価値はあると再確認しました。
おしまい。