品質保証(QA)/品質管理(QC)/テストの違いについて
QAエンジニアのつーつーです!
今回は品質保証(QA)と品質管理(QC)とテスト活動の違いについてお話したいと思います!
私自身もはじめは違いがよく分かっておらず、ほぼ同じようなものだと理解してしまっていたので、どのような違いがあるのかについて知ってもらえればと思います🙏
品質保証(Quality Assurance, QA)と品質管理(Quality Control, QC)、テスト(検査/検証)はどれも品質に関する活動ですが、それぞれの目的やアプローチが異なります。
まずは、下記の図をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います😊
上記のように、それぞれの活動において向き合う対象は以下の通りです。
品質保証(QA):社外向け
良質なサービスを顧客に届けるための活動
品質管理(QC):社内向け
内部で定めた品質基準や仕様などを満たしているかテスト(検査/検証)し管理する活動
次にそれぞれの責任範囲やアプローチポイントなどについて簡単にまとめてみました🥳
品質保証(QA)
品質保証活動は顧客に向き合うにあたって、責任範囲が広く社内だけでなく、社外にもしっかりと目を向けて、どのようなサービスが世の中から求められているのか🤔?を常に意識しながら活動していく必要があります!
責任範囲(QA)
全体のプロセス管理
品質保証は、製品やサービスの全体的な品質を確保するためのプロセスやシステムを構築し、維持することに責任があります。
標準や規格の遵守
組織の品質方針に従い、業界標準や規格を遵守することを確認します。
予防活動
問題が発生する前に、それを予防するための活動に重点を置きます。いわゆるシフトレフトを意識していく必要があります🧐
アプローチポイント(QA)
高い計画能力
中長期的な品質戦略の策定や、組織全体のプロセス改善を計画・実行する必要があり、推進力など求められます。
継続的改善(カイゼン)
品質の向上を継続的に行うための取り組みが必要であり、変化を管理する能力が求められます。マイナス要素をプラマイゼロにする改善活動だけでなく、プラス要素をより良くするためのカイゼン活動も必要になります👍
プロセス指向
プロセスや手順が適切に機能しているかどうかに焦点を当てて活動します。
予防的アプローチ
問題の発生を未然に防ぐために過去の事例などから分析を行い、仮説検証するなど、先回りの活動が重要になります。
品質管理(QC)
品質管理活動は顧客に製品やサービスを提供する前の品質チェックが主な活動になります。技術的なスキルが求められてくるため、品質保証とは違った難しさがあります😓
責任範囲(QC)
製品の品質チェック
具体的な製品やサービスの品質をチェックし、基準を満たしているかどうかを確認します。
テスト活動
製品やサービスが定められた品質基準に適合しているかを検査・テストすることに責任があります。
問題の特定と修正
発生した品質問題を特定し、適切に修正することに注力します。
アプローチポイント(QC)
技術的なスキル
製品の特性や仕様に関する専門知識、検査・テスト方法の理解が必要になります。(本当に奥が深い😱
問題解決能力
品質問題が発生した場合に迅速に対応し、適切に修正する能力が求められます。
製品指向
製品やサービスそのものの品質に焦点を当てます。
リアクティブアプローチ
問題が発生した後に迅速な対応も求められるため、柔軟性も必要になります。
活動事例
じゃあ、実際にどんな活動するんだろう?と思われたかと思いますので、一部の活動事例を紹介します。(ソフトウェア開発に寄せています)
品質保証(QA)の例
ソフトウェア開発プロジェクトにおける品質マネジメントシステム(QMS)の導入と運用。
開発プロセスの標準化とベストプラクティスの導入。
開発チーム全体のトレーニングと教育。
品質管理(QC)の例
ソフトウェア製品の様々なテスト手法を用いたテスト活動(単体テスト、結合テスト、システムテストなど)の実施。
検証時や本番運用後に発生したバグ特定と報告、修正後の再テスト。
テストレポートの作成と品質評価。
まとめ
品質保証と品質管理は、どちらも高品質な製品やサービスを提供するために不可欠な活動ですが、それぞれ異なるアプローチと責任範囲を持つため、両方を適切に実行することが重要になります。
どちらの活動も突き詰めていくと非常に難しい場面に出くわすことがあると思いますが、自分たちの活動が世の中のためになっているということを誇りに思いながら、夢中になれればと思います😊
スキルアップに迷ったら下記を参考に自身の棚卸をしてみてくださいませ🫡