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「知らないという事実を活かして、人に聞きながら学習することができる人は、どんどん成長していける」アルファドライブ CTO・freee VPoEが語るMs.Engineer卒業生の魅力!

未経験から最短5ヶ月で世界に通用するクラスのエンジニアを育成する、女性のためのプログラミングブートキャンプ(フルリモート型)「Ms.Engineer」。

今回の記事も前回に引き続き、卒業生2名が実際にエンジニアとして就職した企業から、freee株式会社 泉祐一朗さん、株式会社ニューズピックス / 株式会社アルファドライブ(AlphaDrive) 赤澤剛さんにお越しいただき、お話していただきました。

今回の記事では、プログラミング未経験者ならではの苦労の乗り越え方や、ダイバーシティへの取り組みについてお話しいただいています。


Ms.Engineerのカリキュラムを通して身につけてきてほしいスキル

齋藤:Ms.Engineer卒業生にもっと身につけてきてほしいというようなスキルは、何かありますか?

赤澤さん:皆さんは様々なWebサービスやSaaSの企業で実際に使われている技術の集合体を学習されているので、今はそのカリキュラムを信じてこなしていけば、絶対どこの会社でも活躍できると強く確信しています。

齋藤:採用の際に技術以外に見ている点はありますか?

泉さんユーザー目線はすごく大事にしています。提供したい価値や、技術を使ってこういうことを実現したいという思いを持っている方の方が、より成長していけるという観点で重視しています。また、技術や仕事を楽しいと思えるかどうかも大切にしています。

赤澤さん:ユーザベースの場合は、プロダクト開発チームのポリシーに「全員プロダクト開発エンジニア」というものを掲げています。

要は、サーバーサイドやフロントエンドなど色々な得意領域はあるけど、お客様にサービスを通じて価値を提供するプロダクト開発エンジニアという点では皆一緒だから、責務を気にしすぎず、皆でオーバーラップして価値を提供しようということです。

色々なプロダクトがあっても、技術を使ってお客様に価値を提供を提供し、喜んでもらうという本質は同じです。

またそれと同時に、エンジニアは手段を目的化しても良い珍しい職業でもあり、それ自体、手段としての技術を楽しむことにもあると思うので、お客様の価値という目的に対して技術という手段でサービスをつくること手段自体が楽しくて目的にもなりうること、このすべてを楽しんでもらえる人がいいと思います。

齋藤:確かに、私たちのカリキュラムは大変ですが、皆さん楽しんでいる感じはありますね。

プログラミング未経験者が入社後に苦労する点は?

やまざき:未経験で入社した後、いわゆる経験者や中途採用の方に比べて苦労する部分はありますか?

泉さん:「自分は(技術のことをよく)知らないから」、と劣等感を持ってしまうとダメだなとは思っています。反対に、知らないということはなんら恥ずかしいことではなく、その現状を事実として肯定して積極的にチームに質問したり会話したりして学習できる人はどんどん成長していけると思っています。

実際、経験者でも日々エンジニアと話していると、知らない技術や単語はたくさん出てくるので、そういう意味ではそこまで変わらない気がします。

赤澤さん:マイナスのイメージは全くなくて、一番大事な部分は本人に身に付いているそれまでのキャリアだと思います。

仕事の進め方一つにもそれまでのキャリアが活きていて、一面だけを見るとエンジニアとしてこれから一緒にやっていく部分があったとしても、トータルで見ると掛け算で、本人しか持ちえない独自のキャリアが重要な力だと思います。

やまざき:それまでのキャリアやスキルで共通する部分を活かしながらであれば、普通の中途採用で新しい環境に飛び込むのと、あまり変わらないということですかね?

齋藤それまでのスキルもセットで見るということですよね。

泉さん:そうですね。うちも赤澤さんのところも、ファンクションで分けて開発していくというよりは、総合格闘技でプロダクトを作っていくような会社だったりするので、そういう会社だと色々な経験も活きやすいかもしれないですね。

ダイバーシティへの取り組みについて

やまざき:それでは、次のテーマに移りたいと思います。ダイバーシティへの取り組みを教えてください、ということで、本日お越しくださった2社ともに、働き方や開発手法についても進んだ組織作りをされていると思うのですが、ダイバーシティや女性活躍に対してどういったスタンスでいられるか、お聞きできればと思います。freeeさんはどうですか?

泉さん:ダイバーシティへの取り組みということで、例えば入社時の研修のひとつとしてLGBTQに関する研修を行っています。

「彼氏いるの?」「彼女いるの?」ではなく「パートナーいるの?」と聞きましょう、というように会社として気を付けていたり、トイレの問題にもしっかり対応していると思います。

そういった文化は根付いてきているので、多様性に対して理解の深い人が多いと思います。

また女性というところで言うと、freeeはプロダクトのビジョンとして「誰もが自由に経営できる統合型プラットフォーム」を掲げているのですが、誰もが自由に経営できると考えると、サービスは男性だけじゃなくて女性も使うし、その製品を男性だけで作るのもおかしいよねという考え方もあると思っています。

また現代社会においては、女性の活躍が会社に対しても求められていて、これは社会の要請だと感じていますし、国内でエンジニアが不足していて、これからも不足していくなかで、人口の半分を占める女性がエンジニアとして活躍できるということは我々のメリットにもなる部分だと考えています。

とはいえ、女性がエンジニアとして入社してくれることを待つだけでは何も変わらないので、ただ待つだけではなく、会社として積極的にアクションを起こしていきましょうというのが今のfreeeかなと思います。

齋藤:赤澤さんはどうですか?

赤澤さん:我々も「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」の「誰もが」という部分に関して、freeeさんと同様にナショナリティやジェンダー、いろいろな要素を含んでいます。

特にニューズピックスだと、記事発信もありますが、D&Iをかなり会社として重要視しています。

例えば、我々の価値観の一つに「異能は才能」というのがあります。これは、人と違うところが強みであり、それをお互いが相互に理解、尊敬し、自分の特徴を重ねてチームとなることが重要ということで、全員が特徴を持たなかったり、むしろそれをみなかったことにして、全員を一律に扱ったりするのは違うと思っています。

そのため、ナショナリティや言語、性別などに関してワークショップや相互理解の機会を設けたり、自分からオープンにできる場や話せる場を作ったりしています。

そういった違いの部分を適切に尊敬すると共に理解して、一緒にサービスや事業を作っていくことをかなり重要視しています。

これは私の考えでもあるのですが、世の中がそういう風潮だから、そういう流れだからということよりも、多様性のある環境をつくることはある意味最も合理的だと思っています。

僕自身は、色々な良いサービスや機能をたくさん作りたいと思っていて、その時に、男性や女性、どこの国の人ということは全く関係なく、自分が一緒に働いていて楽しい仲間ということが大事だと思っています。

だから、性別や国籍が働く環境においてボトルネックになるなんておかしいと思うんですよね。

社会的な流れだからではなく、全員で一緒にサービスを作っていく状況をつくりだすことが、会社として、サービスプロバイダーとして良いものをたくさん作っていくことの一番重要な点でもあるので、なおさら会社として、グループとしてそういったところに留意していると思います。

齋藤:うちも社員はもちろん、生徒も含め、差別的侮辱的なことはなし、全てにリスペクトを持つ、ということをやっていますし、結構「異能は才能」って良い言葉だなと思って。

自分の経験で言うと、アメーバピグが爆発的に伸びた時って、性別や職種関係なしに全員がリスペクトしあって、ああでもないこうでもないとやっている、あの関係値ってPDCAも速く回るし、すごくいいですよね。ああいう状態がどこでも、普通に当たり前になるとすごくいいなと思いますね。

やまざき:2社ともワークショップなどを行われているとおっしゃられていましたが、Ms.Engineerでもダイバーシティに関する講義をしますよね?

齋藤:そうですね、ダイバーシティに関する講義は結構しますね。あとはソフトスキルを育てることを大事にしているので、正しくファクトを理解するとか、最適解だけを求めずに解の候補を出し続けるとか、人間としての基礎力もしっかり伝えています。

やまざき:とはいえ、ワークショップをやるだけで相互理解が深まるのかなと、悩まれながら施策をされていると思いますが、実際カルチャーづくりのなかで効果ってあるんですか?

泉さん:計測できるものではないので難しいですが、感覚としてはありますね。

やまざき:freeeさんってウェルカムな雰囲気がありますよね、みんなで同じTシャツを着たりとか。今日泉さん着てないけど(笑)

泉さん:昨日は着ていたんですけど、洗濯の都合で今日は着てません(笑)

やまざき:赤澤さんはどうですか?カルチャーづくりに効果のある施策とかってありますか?

赤澤さん:うーん。我々自身、メディアであることが重要かなと思っていて。外部に発信していることと、我々がやっていることが違うということは限りなくゼロに近づけていくべきだと思うんです。

我々が発信していることを我々がやらないということは絶対違うと思いますし、メディア媒体やSlack、全社イベントなど、あらゆるところでそういった観点のワードが当然のようにみんなから語られ、常にそういった部分に意識を張っているというところはやっぱり、細かな施策の積み重ねかなと思います。

とはいえ、事実として私も全ての立場の方の思いを理解できているわけではないと思いますし、私自身が安易に全て大丈夫ですとは言い切れませんが、当然相手に敬意と配慮を持つことは組織として重要なので、常に問題がないか振り返るようにしています。

齋藤:自分もチームメンバー含め、そんな意図がなくても何か無意識に相手を傷つける言動をしてしまっているという可能性もあるので、何かあったらすぐに言ってねとは伝えていますね。

やまざき:でも、今日こうして男性3名がダイバーシティの話をしてくださるのは希望を感じますね。

リモートワークに対する考え方

やまざき:ダイバーシティにつながるのかもしれませんが、エンジニアになりたい女性の中には将来的にリモートワークをしたいという方も多くいらっしゃいます。それぞれ、リモートワークに対してはどういった制度をとっていますか?

泉さん:freeeは今、ハイブリッド型にしています。コロナ禍ではほぼフルリモートだったのですが、最近はオフィスの引っ越しなどもあり、現在エンジニアは週1回の出社となっています。

みんなで集まるところからイノベーションが起きるよねということで、抽象的なことに関する議論などは出社のメリットとして大事にしたいと思っています。

一方で、コロナを経て日々の生活スタイルが変わり、週5回の出社も厳しくなってきたなかで、ひとまず現在のfreeeが出した答えとして、エンジニアに関しては週1回の出社としています。

やまざき:赤澤さんはいかがですか?

赤澤さん:ユーザベース、ニューズピックス、アルファドライブもやはり同様に現在はほぼフルリモートで、我々も平均して週1回くらいの出社です。

またチームのポリシーでもありますが、オンラインかオフラインかというよりは、オンラインとオフラインの文脈も目的も違うよねと話していて、原則オンラインでオフラインはオフ会と捉えています。

例えば、オンラインでゲームをプレーすることと時々皆でどこかに集まって会うことにはどちらの楽しみ方もあり、どちらがいいというわけではないじゃないですか。なので、僕らはオフ会的な感覚で、今日オフィス行く?じゃあ一緒にご飯食べる?といった感じで木曜日に出社し、夜はオフィスでポケモンカードをしています。

ただ入社時からリモートで大阪や北海道から入っているメンバーもいるので、僕のチームでは、重要な意思決定は必ずオンラインでするということを強度を持って行っています。

大部屋で映っているオフラインの人とリモートで参加しているオンラインの人という構図が一番良くないなと感じる一方で、オフラインを禁止するのもおかしく、また大事な決定や情報は遅れるということがあってはならないので、重要な意思決定のミーティングこそオンラインでするようにしています。

齋藤:それすごく分かります。その会議内で会話が進みだしちゃうんですよね。

赤澤さん:そうそう。あれ嫌じゃないですか。

齋藤:あれ嫌なんですよ。なので、オンラインとオフラインミックスの時は、全員部屋取れって言ってやってましたね。

やまざき:Ms.Engineerも全部フルリモートですよね。

齋藤:そうですね、全部フルリモートですね。

やまざき:ありがとうございます。

次回の記事では、「女性がエンジニアになるメリット」や視聴者の方々からいただいた質問についておうかがいしていきます!

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