スタンドアップ(監督:ニキ・カーロ、主演:シャーリーズ・セロン ※ネタバレあり

史実からはフィクショナライズされている部分もかなりあると言う。

全米初のセクハラ訴訟で勝訴し、連邦・州政府の労働者保護立法を促した。

本人の弁からも、時代背景からいっても、描かれている性的圧迫は事実だろうと容易に想像できる。

レイプ被害を打ち明けられなかった少女の壮絶な葛藤を思えば、父親の数十年を経ての悔恨の念は凄まじいだろう。

主人公のその後の男性遍歴にも影を落としまくったレイプ教師は万死。

今なお性被害の絶えない現状で、オスという生物の劣情は本当にどうしようも無い。

主人公の親友の夫、弁護士、息子、最後は父など、良心の男も描かれてはいるが、いずれも初めは主人公を偏見の目で見ていたし、女を見下す土壌はそう容易くは変化しないのかもしれない。

父親のスピーチは心にきたが、母親の抗議行動があってこそ目覚めた。

これ以上は、原書を読んでからでないと詳細は書けないと思う。

(2020年2月1日 Netflix)

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