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【F1 Rd.21 サンパウロGP🇧🇷決勝ハイライト】

TOP3

激しいレースを制してトップチェッカーを受けたのは王者マックス・フェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)!これで年間最多勝記録を17に伸ばしました。
2位にはシーズン中盤から絶好調が続くランド・ノリス🇬🇧(マクラーレン)、そして3位にはフィニッシュラインまで続いた激戦を制したフェルナンド・アロンソ🇪🇸(アストンマーティン)!オランダGP🇳🇱2位以来の表彰台となりました。

全体順位/ハイライト

レースを終えてのリザルトはこちら。

レースはスタートから、いや、スタート前から波乱が起きました(⌒-⌒; )
2番手のルクレール🇲🇨(フェラーリ)がフォーメーションラップ中のターン7でコントロールを失いなんとクラッシュ!

ルクレールは無線で「油圧を失った」と言ってましたが、後に電子制御のトラブルだと発表されました。
マシンは動いたのですぐに退避エリアへ移動。レーススタートをディレイさせることにならなかったのは幸いだったかもしれません。

そして迎えた「2番グリッドの空いた」レーススタート、相手のいないフェルスタッペンは抜群のスタートでホールショット。2列目に並んだアストンマーティンは2台揃って出遅れ3列目のノリスとハミルトン🇬🇧(メルセデス)がアストンマーティンに並びそれぞれポジションを上げます。
一方その後方では接触の白煙が上がります!なんとマグヌッセン🇩🇰(ハース)とアルボン🇹🇭(ウィリアムズ)が激しく接触。2台はここでリタイアとなりレースはSC導入、後に赤旗中断となります。

オンボード映像で見るとアルボン🇹🇭(ウィリアムズ)の左リアとヒュルケンベルグ🇩🇪(ハース)の右前が交錯。その反動で車体が斜めに向いてヒュルケンベルグの左側前方に出てにいたマグヌッセン🇩🇰(ハース)にアルボンが接触したようでした。ヒュルケンベルグがリタイヤに追い込まれるような損傷がなかったのは幸いでしたね。

またこの接触でアルボンのタイヤがホイールから抜けてしまいコースを転々と…それが数台にヒットし、特にリカルドはそのタイヤがリアウィングにヒット!破損してしまい赤旗中にガレージで修復を受けることになりました。
またピアストリもこの接触の煽りを受けてリア周りを破損しガレージインし修復することになりました。
レース再開までに修復が完了したのは幸いでしたね。

因みに角田裕毅🇯🇵(アルファタウリ)はこのスタートの混乱に乗じて16番グリッドから10番手へ浮上。前方のマシンが3台消え、オスカーがガレージインしたので実質2台を抜いたようなもの。あの混乱の中で冷静にラインをトレースしましたね。

レースは改めて4周目からリスタート。アロンソはやっぱり出遅れるがターン3-4のストレートで抜群の加速でハミルトンに並びターン4で3番手へ浮上。アロンソにしては珍しくスタートが悪かったですが、攻防は見事でしたね。

上位陣に順位の動きはありませんでしたが後方から爆速で追い上げてくるのはペレス🇲🇽(レッドブル)!元々のスタートは9番手でしたが1周目で7番手へ浮上。リスタートでは蹴り出しの悪いストロール🇨🇦(アストンマーティン)、14周目にはラッセル🇬🇧(メルセデス)、そして18周目にはハミルトンを交わし4番手まで浮上。メキシコシティでのリタイアを挽回しにかかります。

ハミルトンはスプリントもそうでしたがソフトタイヤのデグラデーションが酷く、非常に難しいレース展開。上位陣に着いていくことができません。

2番手のノリスは序盤こそスプリント同様にトップのフェルスタッペンになんとか食らいつきますが、徐々にギャップが開いていきます。

一方でもう1人ポジションを上げてくるのは角田裕毅。オーバーテイクというよりは他車がピットに入るタイミングで浮上してきているのですが、驚いたのはレースペース。赤旗のタイミングで新品ソフトに履き替えたのですが、そのソフトが周りと比べてもタイヤのデグラデーションが小さく15周前後でミディアムに履き替えるドライバーもいる中26周までソフトを引っ張りました。

30周を過ぎ全車が1度目のピットを済ませた後のタイミングで次に追い上げを見せてきたのはサインツ🇪🇸(フェラーリ)。35周目にはターン1でラッセル、37周目にはターン4でハミルトンを交わし6番手まで挽回してきます。

その後は安定したレースが進みますが面白くなってきたのは最終盤。ペレスが素晴らしいペースで追い上げ遂に3番手アロンソの背中をとらえます。

レースペースはペレスの方が恐らく速いのですが、アロンソは巧なライン取りでブロックし前を譲りません。ここからフィニッシュまでテール・トゥ・ノーズのバトルになっていきます。
15周近くアロンソの後ろで攻めあぐねていたペレスでしたが、ラスト2周となった70周目、遂にペレスがターン1でアロンソを捉え3番手へ浮上!

その後のターン4もしっかりと抑えこの順位で終わるかと思われました。
しかし、やはり大ベテランアロンソの攻撃はこれでは終わらない。ファイナルラップの71周目、今度はアロンソがターン4でDRSを活かしてペレスをオーバーテイク!3番手の座を奪い返します!

そして誰もが手に汗握ることになったここからフィニッシュまでの戦い。最後のセクター3は90°のターン12を回るとそこからフィニッシュまではアクセル全開の登り坂。ここで2台はテール・トゥ・ノーズから横並びのサイドバイサイドのバトルへ。パワーで勝るペレスがぐんぐんとフィニッシュラインに迫ってきます。最後の最後、ペレスが来るのか!?と思われましたが…

なんとなんと鼻の差でアロンソに軍配が上がりました!3位でフィニッシュ!

お分かり頂けますでしょうか?本当にノーズ先端の差。タイムにすると0.053秒。アロンソにとってはこれが本当に絞り出せる最後の力だったと思います。
ただここに行き着くまでのインフィールドでのライン取りによる攻防も本当に見事でした。このバトル、このフィニッシュは間違いなく今年のトップ10、いやトップ5バトルに入ってくるでしょう。本当にフェアな2人の戦いでした。

3位争いが非常に盛り上がりましたが、我々日本人にとっては角田のポジションも気になります。
角田は見事なタイヤマネジメントでスティントを伸ばし、最終的には9位でフィニッシュ。残念ながら終盤クラッチに問題を抱えたようでそれ以上ポジションを上げることは叶いませんでしたが、セッティングの変更で対処ししっかりとフィニッシュまでマシンを持ち帰ってきてくれました。

リカルドは赤旗でガレージインしたことでリスタートの際にピットレーンスタートとなり、1周遅れを取り戻すことも認められなかったためなかなかポジションを上げられず。ただしレースペースは角田同様非常によく、アルファタウリのマシンの仕上がりの良さを示してくれました。残りのレースが楽しみですね。

ランキング

このレースを終えてのランキングはこちら。
まずはドライバーズ。

今回はペレスが調子良く、ハミルトンが失速したのでランキング2位争いは28pt差に広がりましたね。残り2戦なので次戦でハミルトンが3pt以上縮めない限りはペレスのランキング2位が確定となります。
熾烈になってきたのは4位争い。アロンソ、ノリス、サインツの3人が僅か6pt差。最近の勢いを考えるとノリスに分があるような気もしますが、3人ともポイントを大きく稼げるようなポジションを走れるためサインツが一気に4位に浮上する可能性も。ここの争いは見逃せないですね!

続いてコンストラクターズ

角田が決勝でも9位2ptを稼ぎアルファタウリは合計21ptで単独8位。まだ距離はありますがウィリアムズの背中も少し見えてきました。3戦連続でポイントを稼いで良い波に乗っているのでランキング7位も十分にあり得るかと思います。
メルセデスとフェラーリの2位争いは20pt差、マクラーレンとアストンマーティンの4位争いは19pt差。少し離れてはいますがどのチームもポイントを稼げるマシンなのでまだ逆転もあり得る位置関係ですね。

次戦

さて、次戦は1週空いて11月17−19日(現地時間16-18日)、いよいよあのラスベガスGP🇺🇸です。
アメリカ随一のエンターテイメントシティである煌びやかなベガスの市街地をしかも土曜日のナイトレース(現地時間22時決勝スタート)でF1マシンが駆け巡ります。日本時間は日曜日の15時スタートなので非常に健康的(笑)。
ラスベガスでの開催は約40年ぶり、一体どんなレースが見られるのか?
注目していきましょう!

※サムネイル画像はESPN F1公式Xより引用

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