
24-39. 予定帝王切開の記録|麻酔が効かない…?
▼前日の記録はこちらです。(蕎麦屋でラストランチ、母に鍵を渡しそびれてミッションインポッシブル、他)
今日はオペ日。
わたしはどんな素敵な宿泊施設であっても、初日はかならず眠れない。
今回は予定帝王切開が午前8:45〜オペ。前入りで入院し18:00の夕食から絶食してることは前回の記録で書いたはず。
夜じゅう浅い眠りを繰り返し、目が覚めて「朝だ」と思って時間を見ると1:00だった。思わず二度見した。まだ朝じゃない。笑
そこからもう一度眠って4:00に目が覚めたけど、なんとか5:00までは眠る。今日から体力仕事だ。
さすがにもう眠れないや、と思いベッドの上で瞑想し、モーニングページを書く。ルーティンを守る。平常心、平常心。
文庫版『なまけ者のさとり方』を読む。
思い通りになったら素敵だけど、思い通りにならないのも、それはそれでよいものだ。
そうそう。なんか不安だけど大丈夫、なるようになるさ。
6:00ごろにNSTを終え、そこから点滴が入るのだけど、針が1番太いやつでしばらくジンジン。これ数日、差しっぱなしなのよね…。今は痛くても、見事に慣れるんだけど。
点滴が始まると舞台前の緊張感みたいなものがやってきて、心臓がバクバク。
いよいよだ…
8:00ごろに、娘、母、旦那さんがくる。
なんだか皆さん揃って神妙な面持ち。明るく励まして欲しいのだけど、もしかして全員緊張している?娘もベッドで点滴してるわたしを見て表情が固まってるぞ?もしくは疲れてる?
私は少し緊張がやわらいだ。
8:15ごろ「手術室へ行きましょう」とのこと。母がトイレに行ってるうちに移動してしまった。
全裸になり、自ら手術台に横たわる。手術台の幅が狭すぎて、腕が体にピタッと添えてないと落ちてしまう。気をつけ!の体勢で待つ。
緊張のピーク!!!足が震える!!!オペ室、寒いのかな。なんか不安だ。誰も部屋からいなくなると震えが止まった。
もしかして赤ちゃんが緊張してるのか!?と思っておなかの赤ちゃんに向かって声をかけると少し震えが和らいだ。不思議。2人で一緒に頑張ろうね。
この状態で30分ほど待つ。『まな板の上の鯉』とはまさにこのこと。
先生が来て、脊椎麻酔、開始。
お腹が大きいので背中を丸めるのが難しい。右向きだからか右足だけ温かくなってくる。その後なかなか全体に麻酔が効かない。
下&右の方へ麻酔が集中して、保冷剤をあてて確認するけど、効いてないところがありすぎて怖い。
お願い、効いて!!!!
↑このときがいちばん緊張した。笑
ベッドを傾けたりして行き渡らせる。追加もあったかも。
切る部分は効いてるからとのことでオペが始まった。ほんとはもっと上まで効くはずなのに…不安しかない。
1人目のときは麻酔でのトラブルは全くなかったのに、なぜか今回とても麻酔がこわかった。身体が拒否してるのか?もしくはこれを予知してたのか?
メスが入る。感覚はあるけど痛みはなくて、安堵。(泣)
もう早く終わって〜怖すぎる〜。
9:25 押されたり、引っ張られたりして、赤ちゃん出る。なんかどこかわからないけど引っ張られるとめちゃ痛い…けど大丈夫!!
赤ちゃん出てきたのを見て感動して泣きそうなる。泣かないけど。これは1人目と全く同じ。
赤ちゃんと写真を撮ってくれた。
そうこうしてるうちに、麻酔が切れてきた…?
えっと、、めちゃくちゃ痛っっっー!
痛みを訴える。ここからが長かった。
痛み止め?局所麻酔?でなんとか乗り切る。
陣痛に比べたら対処があるだけマシか?
場所によるんだけど、ちょー痛い。
先生!やっぱり効いてないところがありますよね!そこ痛いっす!!
痛みと一体化したり、痛みが散ったり。
先生もこちらの反応を気にしてくれて、局所麻酔や痛み止めですぐに対処もしてくれてたけど、マジで、痛かった。こんなことある?
1人目のときはすんなり効いたのに、なぜー!
1人目は緊急帝王切開だったからかな。
オペは1時間の予定だったけど、手術台に2時間半くらいいた。
長くて、痛かった。もうとにかく疲れ果てた。
終わった瞬間に気絶しそうなくらいの睡魔がやってきたけど、せめて部屋に戻ってから寝よう。
ストレッチャーに乗せられる。
部屋に戻る。
足に血栓防止のポンプをつけられる。
電気毛布がかけられてあたたかい。
家族も、部屋に戻ってきた。
長女はおなかの調子がずっと悪くて、ごはんを食べてなかったのか、お腹が空いてコンビニに行ってたらしい。
産まれてから時間も経ってたからか「頑張ったね〜〜!!」みたいなテンションではなく、お通夜みたいなテンションのみなさん。笑
先生から麻酔のことを聞いたみたい。
母は不満があるみたいだった。終わったことだからもういいのだ。こうして生きてる。
長女はぐずってたみたいだし、なんか雰囲気が暗すぎて、思わず「お通夜じゃないんだから」とつっこむ。
長女に赤ちゃんの感想とかも聞いたけど、可愛かったーくらいだった。みんな、もう、どうしちゃったんだよ。笑
おしっこの管から医療用の専用袋にお小水が溜まるのだけど、長女はそのお小水パックを見てドン引きしていた。笑
匂いを感じないように手で鼻をおさえている。
いや、くさくないし!!
なんかこう、頑張ったね〜とか、無事に産まれた感動はないのかーい!もっとちょうだいよ!!と、ほしがるわたし。笑
テンションが低いみなさん、そしてわたしも予想以上に疲れたので「おいしいご飯食べて帰りな〜」と帰らせた。笑
みんなが帰ったので目を閉じる。痛み止めの点滴も効いてるから寝れそうなのに、興奮状態なのか全く寝れない。
寝てると頭の中で、自分がテキパキ動いてる姿が浮かぶ。早く動きたくてウズウズしてる?全く動けないのに、イメトレしてる?
12:30ごろに血圧チェックに来てくれた看護士さんに赤ちゃんの様子を聞くと、赤ちゃん連れてきましょうか?(にっこり)と。
面会できるんだ!うれしい!

連れてきてもらった赤ちゃんは、腕の中でただただ置物のようにじっと寝ていた。
そうそう。新生児って昼間は「生きてる?」って心配になるくらい寝るんだった。
自分とは違う他者が出てきたことを不思議に思う。そしてもうすでに、自分と切り離された1人の人間として見ていることを不思議に思う。赤ちゃんと初対面でなぜかわたしが照れる。
上の子のときには、なかった感覚だなぁ。
『はじめまして』のご挨拶をあらためて。
よく産まれてきてくれたね。わたしをママに選んでくれてありがとう。少しずつ仲良くなろうね。
抱いているとわたしもウトウト…そしてハッと目が覚めるっていうのを繰り返す。
目を開けると目の前に赤ちゃんがいることに毎回おどろく。

ミルクの時間になり、赤ちゃんは戻っていってしまった。戻っていくときに眉間に皺寄せてしかめっ面をしていて、『ママのところにいたい』と訴えかけてるみたいで可愛かった。
眩しかっただけだと思うけど。
わたしは水分摂取okとなったので、ここから痛み止めが、点滴ではなく内服になる。ボルタレン。
Podcastを聴くくらいの元気あり。
先生も見にきてくれた。麻酔のこと考察してた。
少しずつ痛みが出てきたので15:00ごろボルタレン飲む。16:00ごろには効いてきたけど、そこから痛みが強くなってきた。
痛いです〜と助産師さんに言うと、黄色い点滴は子宮の収縮を促すやつらしく、この点滴が終わると楽になるそう。ならば耐える。
自然発生する子宮収縮(後陣痛)と、傷の痛みと、子宮収縮の点滴と…ほんとずーっと痛いんだよなあ。。
そういえば1人目も、黄色の点滴が痛かった!思い出してきた。
回復している証拠なので、がんばれわたし。
水を飲むと少しマシになるような気がするので、こまめに水を飲む。
あと、腸内のガスが動いてる痛みもあるみたい。確か出さなきゃいけないんだよね。できるだけ同じ体勢で寝ないようにしなきゃ。
昨晩18:00から絶食してるので、お腹ぺこぺこ。もう21:00か〜27時間食べてないのね。
頭痛になるから頭を起こしてはいけないと言われていて、でも腰が痛くなるから寝返りは頑張って、と言われた。
でも、寝返りを打てないくらいお腹が痛いです。
黄色い点滴が終わった。終わったらガスが出て、痛みがマシになってきた。この痛み、ガスだまり?地味に痛いな…腸もかなり動いてるみたい。
娘がスラムダンクの真似をしてる動画が送られてきた。どういう状況なんだろう。めちゃくちゃ面白い(笑)
6時間経ったので痛み止めを飲み、Netflixで痛み逃し。今回は痛み止めを我慢せず飲むと決めてた。1人目のときは謎に我慢してた記憶がある。
22:00〜数時間は寝れたけど、そこからまた痛くなってきて、明け方に痛み止めを飲む。右向きに横になったら寝れた。1時間ほど深く寝てスッキリ。朝がきた。
大変なことが起きる。
翌朝6:00頃に便意が。
ふだん便秘がちのくせに、こんな時だけなぜ!!?断食と、早起き効果!?
まだ尿管も繋がってるし、これから歩行訓練なのに。
我慢するも、8:30頃にいよいよ我慢できなくなりナースコール。車椅子で尿管が繋がったままトイレへ。
尿道にはチューブ、傷口をかばいつつ、腹圧のかけ方を工夫しながら、いきむ。途中でクラクラしてくる。頭を心臓の高さまで下げる。なんとしても出さないと。。(リアルな話ですみません)
時間をかけて命がけのトイレを終えられた。これで心置きなく35時間ぶりのご飯が食べられる(泣)
トイレからベッドに戻ると、回診と、1日半ぶりのごはんと、尿管取る人で大渋滞。先に尿のチューブ取ってくれたらよかったのに。。
今日は歩いてトイレに行くのが目標、っていう日だったのだけど、便意のおかげで楽々クリアした。
こんな人あんまりいないと思うけど、願ったとおり回復も早い。
さあて、1日半ぶりの食事!!

胃に入れると、胃が痛くなってきた。空腹のボルタレンのせい??でも食い意地でゆっくりと9割完食。美味しかった!!
その後、先生が血液検査の結果持ってきてくれて、麻酔のことを考察&説明。レアなケースなのだろうか。
子宮を出し入れするときに、上の方まで引っ張られて痛みを誘発したのかも、と。もう少し上の方まで麻酔が効いたら最高だったなあ。
今日はリカバリールームから個室へ移動する日!少し部屋が広くてゴージャス(笑)になった。
赤ちゃんのお世話が明日から始まるので、今日はしっかり眠れるといいな。。
