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那智山参拝 熊野古道 大門坂から熊野那智大社

2021年2月21日~22日
車中泊で巡る熊野詣、最終日は那智山参拝で今回の予定はコンプリート。

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「道の駅たいじ」の前を伸びる国道42号線、太地駅方向に走り出し最終日が始まった。
国道42号線「市屋」交差点を右折、ほどなく「市屋ランプ」で右折する。
この交差点が逆走を誘発させかねない。
片側二車線ある整備された道路ですが、上下線の分離帯がやたら広いので前方をよく見ていないと逆走しかねないので要注意かも知れません。
信号待ちの車もないこうした場所、逆走は年齢以外の要因もあるように思う。立派な道路にパンダもいたり、余程有力な先生がいらっしゃるのだろう。
那智勝浦ICで降り、県道46号線を左折し那智川左岸を走っていけば那智山の入口「大門坂駐車場」
道の駅からゆっくり走って30分もかからない。

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那智山まで車でもバスでも容易に行ける、折角訪れたのだから、ここは少しだけでも熊野古道を歩いて行こう。
という事で「大門坂駐車場」から那智大社までの高低差100㍍程を歩いて行きます。
駐車場の案内板この時点で9:20(撮影時刻)

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大門坂へは駐車場から県道を右方向に進みます。

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直ぐに写真の「大門坂」の看板と石標があり、そこから左に進みます。
この時点で県道に対し緩やかに傾斜が増しています。

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民家脇を通り過ぎると正面に石段と鳥居、その先に赤い欄干の橋は「振ヶ瀬橋」、ここから「大門坂」が始まります。

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案内板によれば那智大社まで1.2㌔とある、平坦ならともかくどれくらいかかるんだか。
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鏡石
「振ヶ瀬橋」を渡った先にあり、案内には「祈り石です」とある。
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石畳の先に大きな杉が現れる。
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夫婦杉と呼ばれ、嘗てはこの辺りに門があり、ここで通行税を徴収したという。
ここから先は空を覆うように樹々が生い茂る。

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大門坂入口
杉並木に包まれた古道は角が取れた石が敷き詰められ、上へ上へと延びています。
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多冨気王子跡
夫婦杉からすぐ先の右側にあり、この辺りから古道は勾配を増してゆきます。
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熊野参詣道中辺路にある最後の王子社、峠の神仏に手向けをした場所。
いつしか王子と呼ばれるようになった。
王子の名は江戸時代の地誌類に現れ呼び方も様々だったようで、江戸時代は社殿も築かれ、1877年(明治10)に熊野夫須美神社(熊野那智大社)の境内に移され、跡地だけとなったようです。

指定文化財 多冨気王子跡(県史跡)、那智山旧参道杉並木(県・天然記念物)
案内板左にある「市野々王子」、駐車場からだと那智川を越えた山間にあり当然歩きとなります。

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右には庚申塔

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町内にはこうした庚申塔が73基あるそうだ
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この辺りで1町
石畳の角の減り方はどれだけの時間が必要なんだろう

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ここまでは他の参拝客に出逢っていない、年輪を重ねた杉が見事
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視界が開け右に県道が現れる。
この辺りにバス停もあり小規模な駐車スペースもある。
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今登ってきた道を振り返る、杖は置かれているが出払っているようです。

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2町石

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3町石
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時々こうした石が見られる
それ以外に明らかにこれは最近でしょうと思われる何かで削ったものが見受けられる、相合傘も〇×参上も要らない

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4町石
昨日の神倉神社に比べると大門坂から歩く古道は快適だ
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今しがた4町だったがもう町石が・・・と思ったがは違う唐斗石の石標
右に唐斗石と呼ぶ石がありここで祈りを捧げるらしい
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十一文関跡
唐斗石の少し先にあり、以前はここで通行税を徴収した場所。
現在は何もないけれど当時の名残だろうか石垣が見られた。

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5町石
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前方が開けてくる。
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6町石
石段を登り切ると広場に出る
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ここで小休止、水分補給だ
そこには熊野古道大門坂と熊野山旧参道の杉並木の解説がある
石段は267段で距離は600㍍程、両側にあった杉並木は132本、入口の夫婦杉の幹回りは8.5㍍程、樹高は55㍍、樹齢約800年だそうだ、名の由来は門から付いたとある。
ここの看板は下る方向けか、それとも上ってきた方向けの復習か。

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空が近く、山々の頂も随分と近く感じる。
古道の雰囲気はここまでです。

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6町石から先は車も通り現実の世界に戻る。
左手の参道入口の看板に向かう。

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ここは昔来たことがあるぞ、参道脇の店先に那智石がいっぱい並んでいたのは覚えている。

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石段入口の案内板
熊野那智大社までもうひと上り

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石段途中の左側に県指定史跡の実方院跡(上皇や法皇の宿泊所)と天然記念物木斛の樹
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この木斛の樹は樹齢400年、樹高は10㍍で幹回り1.8㍍

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実方院跡の庭園
前方に熊野那智大社の鳥居が見えて来た。

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あと少しで到着だ

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石段途中で見かけたが、石標なのか石仏なのかよく分からない
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あの頃は参道脇のお店は賑わっていたけれど、コロナ禍で海外からの客が途絶え人気はなく閉まった店も多い。

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右手に方型の堂が見えて来た
平和観音堂と云われるようで観世音菩薩を安置するようです
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内部には穏やかで優しい表情の観世音菩薩の立像が安置されている

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上には斜面に張り出した信徒会館と左に那智山青岸渡寺の仁王門も間近

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左手に熊野那智大社鳥居が見えてきた、漸く到着だ。
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右手には那智山青岸渡寺石標、ここから先は仁王門に続く。
大門坂駐車場から熊野古道の雰囲気を感じつつここまでほぼ1時間で辿り着きました。
町石は途中から見失い写真に収めたのは6町石までとなりました。

1時間ほどの道を歩いてみて
「杖は使うべき、飲み物は必要、道の先を見上げない」
さあ那智大社参拝だ

大門坂駐車場
所在地 / 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市野々3009-5
道の駅たいじから大門坂駐車場車ルート / ​所要時間20~30分
​大門坂駐車場から大門坂入口徒歩ルート /  ​徒歩5分

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