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一泊二日「安芸国一宮厳島神社とB級グルメを味わう」 広島初日

3月2日から3日にかけて、広島を訪れました。
目的は、安芸国一宮の厳島神社を訪れ、呉の海自カレーや広島のご当地グルメを食べ歩くことでした。

名古屋を7時50分発のぞみに乗り、広島駅に到着後、そこからJR呉線に乗り換え1時間程電車に揺られて、呉駅へは11時頃に到着しました。
広島駅から呉駅 / ​JR呉線で約一時間

呉駅からはバスに乗り、潜水隊前で降車し、到着時刻は11時20分でした。
車窓からは、係留された海自の艦艇や整備中の艦艇の姿を間近に見ることができます。
こちらには潜水艦桟橋があり、現在22隻体制とされる潜水艦の一部を見ることができます。
呉が海上自衛隊基地となった背景には、地理的な利点と産業的な要因が挙げられます。
広島湾の東部に位置し、瀬戸内海に面していることから、瀬戸内海を経由し、太平洋や関門海峡を越えれば東シナ海、日本海域へのアクセスが容易であり、湾奥に位置しているため、艦艇の隠密性も高く、船舶建造に必要な資源や技術を有する労働力も豊富であり、産業的な要因もあるのかもしれません。
明治時代には旧海軍の呉海軍工廠が設置され、様々な工場や船舶建造所が建設され、後の大和、長門、赤城などの巨艦が生み出されました。

とてもきな臭い状況のなか、日本の防衛にあたる艦艇が係留されていました。
後方の船は右が4203訓練支援艦てんりゅう、左が113護衛艦さざなみ、桟橋の先の船は識別番号が見られず不明、手前の潜水艦はおやしお型。
この他にそうりゅう型など、一隻当たり約550億~650億とも云われる潜水艦、日本の潜水艦の約50%近くが当日係留され、グーグルアースからもその姿を見ることが出来ます。

港町珈琲店。
潜水艦桟橋を良く見下ろせるビルの二階にあるカフェ。
テラス席も用意され、風がなければ潮の香りを感じつつ艦船を眺めながら食事が摂れる。
生憎この日は風が強く人影はありません。

店内はグッズやレトルトの海自カレー販売など海自一色。
かみさんが食べてみたかったという「くろしお特製広島風柔らか牛筋カレー」を揃ってオーダー。
ドリンクバーにサラダ、食べ放題ピザが付き¥1080と意外にリーズナブル。
旭日旗がたてられ、香辛料が効いたカレーは結構おいしかった、窓の外には本物の潜水艦。
狭い艦内での唯一の楽しみと言ったらやはり美味しい食事が不可欠。
日本防衛の最前線で貢献する乗組員にはせめて美味いもの食べてもらいたいものだ。
カレーだけでも満足ですが、次から次に勧められるピザも食べたものだから昼からお腹は一杯。
次の目的地「大和ミュージアム」へはバスで移動するプランでしたが、腹ごなしに歩いて向かう事にしました。

港町珈琲店
営業時間  月・水~土 11:00~20:00、日祝 8:00~20:00
所在地 / 広島県呉市昭和町6-17
呉駅から公共交通機関アクセス / 呉駅からバス・​潜水隊前下車20分程

大和ミュージアム。
4階建てで、一階から三階が主な展示スペースとなっており、旧日本海軍の歴史や大和から引き揚げられた部品などが展示されています。
一階には設計図、写真、潜水調査の映像を基に、10分の1の戦艦「大和」の巨大な姿が展示されています。縮小とはいえ全長26.3㍍もある。
自国で資源を賄うことのできない日本の象徴が大和なのかもしれない。

400発の前世代の巡航ミサイルを持ったとして、撃ってしまえば自国で補充すらできないのが日本、果たして離島の日本に陸続きの様な支援の手が及び国民の生命と暮らしが守れるだろうか。
「手の内を晒す訳にはいかない」総司令官は云われますが、新しい調達品の種類、数量まで公開し、Gアースにも露わにしている現状が「様々な視点からみて該当しない」のだろか。
独自の路線を持たず、陸続きの国々と同じ振る舞いをすることが望ましいのだろうか。
大和ミュージアムはそうした事を考える機会を与えてくれる。

館内にはその日に入港する艦船の一覧が公開され、遊覧船で間近に見学もできる。
また一階の売店では広島の地酒が利き酒できるコーナーもあり、帰りの土産の品定めも出来る。
利き酒セット¥500円でコイン三枚と交換、6種の銘柄から好きなもの3点の試飲ができました。

大和ミュージアム西隣の芝生広場には役目を終えた「有人潜水調査艇しんかい」と道路を隔てた海上自衛隊呉史料館の前には、退役した潜水艦「あきしお」の実物が展示され内部も一般公開されていました。
2004年に退役した「あきしお」を間近に見る、その大きさは想像を超える迫力がある。
この「あきしお」で深度450㍍まで潜航能力があるという。
手前の「しんかい」は日本初の有人潜水調査船とかで、海上保安庁が所有し1977年に退役したもの、これで600㍍まで潜れるという。
現在は「しんかい6500」が現役で、次の世代は12000㍍を視野に入れているという。
退役した潜水艦をこうして見れる事は貴重ですが、その中の一隻でも尖閣に常設展示したらどうなんだろうねぇ。

大和ミュージアム
休館日 / 火曜日
入場料 / 500円 
所在地 / 広島県呉市宝町5-20
港町珈琲店から​徒歩約40分

これら呉の観光を終え15:00。
次はここから今夜の宿がある広島に戻り、広島東照宮参拝に向かいます。

広島駅北口から徒歩10分程の広島東照宮へは16:00着。
社頭の由緒書きは以下。
「広島東照宮
広島二代藩主浅野光晟(みつあきら)は、生母振姫が徳川家康公の三女であったことから東照宮の造営に熱心で、家康公没後三十三年の慶安元年(1648)に、城下を一望できる二葉山の山麗に華麗な朱塗りの社殿を造営しました。
昭和20年(1945)8月原爆により本殿・拝殿を焼失しましたが、御神体は駐屯していた兵士達により運び出され難を逃れた。
また焼失を免れた唐門、翼廊、本地堂、手水舎などは、370年余りの歴史を伝え、広島市重要有形文化財に指定されています。」

広島城の鬼門(北東)封じのために、この二葉山が選ばれたようで、現在の社殿は昭和40年(1965)に再建されたもの。
原爆と言う悲惨な体験を経験し、壊滅的な被害を受けた広島にあって、そうした状況下でも焼け残った唐門、翼廊などは街の再生の象徴のひとつともなった事だろう。
草木も育たぬとも云われた広島が短期間で見事に復興したのも、人々の強い意志と努力、そして世界に向けた平和への願いが背景にあったからこそ、広島は再生できたのかもしれない。

写真は広島東照宮北側の双葉山山頂にある金光(きんこう)稲荷神社奥宮から広島市街の眺望。
金光稲荷神社は元禄の頃に祀られた東照宮の境内社で、奥宮は東照宮本殿後方から二葉山に山頂にかけて約500段近くの急な石段を登りつめた先に祀られています。
奥宮に至るまで急な参道が続き、数えきれないほどの朱塗りの奉納鳥居が立ち並んでいます。

奥宮への道のりは正直言ってとてもきつい、ここの登拝で全ての余力を使い果たした感がありました。
それでも奥宮から眺める眺望は一見の価値はあった。
お勧めするには辛すぎますが、眺望はお勧めしたい。

広島東照宮
創建 / 不明
祭神 / 東照大権現
境内社 / 金光稲荷神社など
広島駅から徒歩 / ​所要時間10分程

17:30社頭から今宵の宿ヴィアインプライム広島 新幹線口に向かう。​

ヴィアインプライム広島 新幹線口<紅葉の湯>
新幹線北口から徒歩3分の好立地に建つ新しいビジネスホテル。
一階にコメダがあり朝食はコメダのモーニングとなるようです、近くにスーパーやコンビニ、飲食店もあり食事は全て外食としました。
ここまで来てコメダかいと思うが、出張で利用する身であればありがたいだろう。
新しいだけに室内は綺麗、ビジネスホテルと捉えれば快適な広さ。
10階に大浴場があり、マイクロバブルのシルキー露天風呂は疲れた足の疲労を和らげてくれた。
部屋のバスユニットも大型で、足が延ばせるので充分リラックスできます。
カミソリは有料です。
所在地 / ​広島県広島市南区松原町1番6号

チェックインも済ませ部屋でビールをひっかけ広島の街に繰り出した。

最初はお好み焼き。
広島には仕事で訪れる機会もありましたが、ソウルフードを食べる機会はなく、今回は是非とも広島のお好み焼きを食べておきたかった。

「いっちゃん本店」
駅のターミナルにも出店していますが、地元の人で賑わう雰囲気に浸かりたくて、ホテルから東に歩いて10分程の本店へ。
店内は向かい合わせのテーブル席がメインで10人も入れば満員くらいか。

上は牡蠣そば。
薄く丸く伸ばした生地の上に10㌢を越える山盛りのキャベツを載せ、その上に具材やそばをのせ、ひっくり返す。
当然散乱するので全て生地の下に押し込んで蒸し焼き状に仕上げ、大量のお好みソースが降り注がれる。
その結果10㌢をあろう厚みも写真のような厚みまで凝縮され完成。
蒸し焼きにされたキャベツの甘みとやや甘めのお好みソースが絶妙で、あの大量のキャベツは普段なかなか摂れないものだ。
しかもそばも加わり、これに冷たいビールでほぼ仕上がってしまう。

かみさんオーダーのお好み焼きにイカ天のトッピング。
酒の肴に食べるあのイカ天がソースを吸って柔らかくなり、牡蠣よりお好みらしくていいかもしれない。ソースはテーブルにも用意されており、必要に応じ追加できる。
この日の広島は予報では暖かいと言われていたが、時に小雨が降り風も強く寒かっただけに熱々のお好み焼きは体が温まっていいものだ。
食べ歩く気持ちだけはあるものの、これ一枚で満腹です。

いっちゃん本店
所在地 / 広島県広島市東区光町1-6-30 ​

お腹は満たされましたが、もう少し酒を飲みたい、居酒屋に寄ってからホテルに戻る事にします。
次は広島駅南の駅前レンガ通り商店街の「広島県民酒場駅前店」に向かいました。

ホテルからだと10分程で、ホテルから南に向かい駅を越えたあたりにあり、目印は赤い幟のはためく左の店舗。
超個性的な建物で間口は広いが中に入ってカウンターの椅子に腰かけると目の前が壁。
薄っぺらい店舗で味があっていい。
建物はうすぺらたがこちらのマスターが作る料理は奥行きがあって美味しい。
女性だけでは入りにくい店構えの様に見えますがそんなことは全くない。
マスターは穏やかな語り口で地元のお勧めを紹介してくれ好感度はいい。
価格もリーズナブルで仕事帰りにひっかけて帰るには良い感じの店です。

広島の地酒「雨後の月(480円)」、枡から溢れんばかりに酒がそそがれ、二杯分は楽しめる。
お通しのお刺身も綺麗に飾られ酒のみには最高の肴。

マスターには県外から訪れた事はすぐに見抜かれ、広島に来たならこれは是非食べてくださいと勧められた彼のお勧め二品が上の写真。
上が「がんす」
車中泊で訪れても地元スーパーで必ず買って食べる外さない味だ。
下が「こうね炙りポン酢」
これが絶品、少なめの赤身に脂身の「こうね」と呼ばれる牛肉をバーナーであぶって出されるものですが、ほんのりと炭の香りが漂い、口の中で上品な脂の旨味が広がり柔らかくて美味しい。
広島名物の「コウネ」とは牛の前足から脇にかけての肉で三角バラの下側にある部位で、「ブリスケ」「肩バラ」「肩カルビ」とも呼ばれ、赤身の味わいと脂がのってまったりとした食べ応えで、噛めば噛むほど旨味を堪能できます。
脂が多い部位なので赤身と脂身のバランスを整えていると少なくなってしまい、手間がかかるぶんコストももかかり割に合わない部位なのかもしれない。炙りはやみつきになる美味しさだった。
こちらに来たらこれは外せない。
お酒も進み追加に「キレイ(450円)」を飲み干していい塩梅に仕上がってきた。
お酒二杯とソフトドリンク、肴二品で¥3000少々、懐に優しく美味しいお店でした。

広島県民酒場駅前店
所在地 / 広島県広島市​南区松原町10-31​
ホテルより2店舗徘徊ルート / ​約2.5km 30分

さてとお腹も気分も整ったのでホテルに戻りシルキー風呂に浸かって寝る事にしよう。明日は宮島を目指す。


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