お年玉のお礼を言わない子ども
子どもたちのお正月の楽しみといえば、一番はお年玉だろう。
中身は勿論だが、様々なデザインのポチ袋にワクワクするものだ。
私は地味なポチ袋は中身が同額でも、ちょっとだけ内心はつまらなく感じた不謹慎な子どもだった。
それでもきちんと心からのお礼を伝えた。
「あなたのためにと、年末の忙しい中ポチ袋を買いに行き、新札を用意してくれた人の好意に感謝するものだよ」と、親がきちんと説いてくれたおかげだと思う。
歳を重ね、私がお年玉を貰う立場からあげる立場になった。
年末のごった返す銀行の窓口に並び、新札に両替を頼む。
その後は「今年は⚫年だから」「あの子は入園前だからキャラクターは何が好きかな」などと渡す子どもたちを考えながらポチ袋とシールを買いに走る。
ポチ袋に新札を入れながら一言メッセージを書く。
「ありがとう!」と笑顔で喜ぶ親戚の子どもたちが可愛かった。
ある年、正月休みが3日しかないからと帰省を中止した一家がいた。
周りと話し合い、お年玉をまとめて送った。
待てど暮らせど連絡が来ない。
メール、LINE、電話、手紙、電報…いくらでも連絡をとる手段がある現代に、だ。
子どもになんといって渡したのだろうか?
頂きものをしておきながら知らん顔。最近はそんな家庭も多いようだ。
それ、ハッキリ言うけどマナー違反ですよ。
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