
組織づくりを学ぶコミュニティ「Engagement Run! Academy」を振り返る
こんにちは!株式会社アトラエのMihoです。
組織力向上プラットフォーム「Wevox(ウィボックス)」のカスタマーサクセス/コミュニティマネージャーとして、組織づくりを学ぶコミュニティ「Engagement Run! Academy」の企画運営に携わっています。
(カタカナが多くてすみません笑)
アトラエに入社して、3年半が経ちました。以下の入社エントリーのnoteが懐かしいです。
さて、前置きが長くなりましたが、今年2月に、Academy運営メンバーと下記のような記事を出しました。本日は、2024年をふりかえりながら、今年コミュニティとして印象的だったことを3点お伝えしたいと思います。組織づくりやコミュニティについて、ちょっとしたヒントになれば幸いです。
ちなみに、記事で語っていた、Engagement Run!Academyが目指したいことはこちらでした。熱いですね!笑
これを踏まえつつ、振り返りたいと思います。
日本一、エンゲージメントに対して熱量の高い場所に
日本一、エンゲージメントに対して熱量が高いコミュニティにしたいです。業界関係なく、さまざまな人が一緒に学び合えるような場所にもしたいですね。そして、業務として集まるというよりも、集まりたくて集まっているという状態が理想だと思っています。メンバーご自身のエンゲージメントも高まり、活き活きと働く人たちが輩出される場所にもしていきたいです。
コミュニティって改めて何?
2月の記事でも「コミュニティ」というワードが出ていますが、改めてコミュニティって何でしょうか?この1年、あちらこちらで耳にするようになりましたし、コミュニティ運営に関わる方と意見交換する機会もグッと増えました。企業内コミュニティ、ユーザーコミュニティ、オンラインコミュニティ、地域コミュニティなど、目的はそれぞれ違いますが、実現したい世界は、イノベーションや共創に着地することが多いと思います。
一応、ChatGPTに学術的な定義を聞いてみました。
コミュニティは、社会学や文化人類学において「共通の関心や価値観を共有する個人の集合体」と定義されます(Tönnies, 1887)。Tönniesの概念によれば、コミュニティ(ゲマインシャフト)は、血縁や地縁、友情など自然発生的なつながりを基盤とし、対比的に組織化された目的志向の社会(ゲゼルシャフト)と区別されます。また、現代ではEtienne Wengerの「実践コミュニティ(Community of Practice)」のように、共通の知識やスキルを共有・深化する場として捉えられることもあります。物理的な空間だけでなく、デジタル領域でも形成され、多様な社会的・文化的要因に基づいて機能します。これにより、個人のアイデンティティや社会的資本の形成に寄与する重要な社会構造と位置づけられます。
あれこれ難しく説明してくれていますが、根幹は、人と人の関係性。まさにエンゲージメントですよね。
Engagement Run!Academyはこの1年どんな進化をとげたのか?
前述の通り、Engagement Run!Academyは、組織づくりを学ぶコミュニティとして進化し続けていますが、設立当初から変わらずの自慢ポイントは、 なんといっても、
組織づくりに真剣に向き合い、実践している人たちが全国から集まっていること!!👏毎日熱い真剣トークが繰り広げられていることです。
そこに加えて、2024年更なる進化として印象的だったことをハッシュタグであらわしてみました。

①越境
組織を良くするって一体何をしたらいいんだ・・・そんな不安と共にEngagement Run!Academyに入会される方も少なくありません。Academyのクラスや企画では、参加者同士の意見交換の比重が大きいです。その機会を通じて、それぞれの参加者が自分たちの「らしさ」を再定義し、ありたい目指す姿を語るシーンをよく見かけます。
それは、社内から社外に飛び出す、まさに越境体験を通じて、自分たちがどんな強みをもつ組織で、何を目指しているのか、輪郭に気づく過程とも言えそうです。場合によっては、これまで良しとしていた価値観を捨てて、そこから生まれた余白から、自社の価値観をアップデートしたり、再創造していくケースもありました。慣れ親しんだ社内の環境にいると、なかなかいつもいる環境の中で変化していくって難易度が高いですよね。
ちなみに、この変化自体は、何も今年突然始まったことではありません。じゃあ、なんでこのハッシュタグなの?というと、参加者同士が自覚的に越境に踏み込むケースが増えたと感じているからです。(*あくまで私主観です。)きっかけは、Academyに長く在籍されている先輩メンバーの存在が大きいと思います。少し先を進む他社の先輩メンバーの背中を見て、「自分も超えてみたい!突破口を見つけたい!」と、意思を持ってキワを超えて越境する。そこには、組織の垣根を超えた仲間の存在が大きいと感じます。
CEEP(エンゲージメント実践認定プログラム)では、受講者が自身の取り組みを発表する機会があるのですが、発表を聞きにオブザーブ参加する他社参加者が増えていることも、コミュニティの進化が表出するシーンとして実感しています。実際に参加された方の感想も、ぜひ下記より読んでみてください!
②好循環
越境も、他社との学び合いによるある種の好循環といえますが、そこから得た学びを自社に持ち帰って、仲間が増える、というムーブメントの幅や規模が加速したのも、今年とても印象的でした。
上記で触れているCEEPの実践報告クラスでは、Academyメンバーの所属する組織長や経営層の方、または、同僚の方が同席されるケースも増えました。(同席される方は、いずれも非Academyメンバーです。)
これって、シンプルにすごくないですか?
業務に関して成果を挙げた場合、社内の表彰制度などで労いをかけられることってあると思います。しかし、組織づくりに関して取り組んだことを発表し、他社からポジティブフィードバックを受ける様子を、当事者の社内の人も立ち会うという構造は、結果的に、発表者1人の学びにとどまらず、その企業としての共通体験となり、それが学びや誇りにつながるのではと感じます。
毎月開催するオフラインのEngagement Run!Academy交流会でも、Academyメンバーの方が自社の人をお誘いして一緒に参加されるケースが増えており、交流会で体験したワークを、社内で一緒に取り組むことにした等の嬉しいご報告をいただくことも少なくありません。
https://get.wevox.io/media/engagementrunacademy_specialday2406
③共創
この言葉も、今年の流行語大賞じゃないかと思うほど、個人的にはよく耳にしました!
とある方の「ちょっと壁打ちしてほしい」という投げかけに対して、他社の方が集まって自社例を踏まえてアドバイスされたり、社内のエンゲージメント勉強会に、他社からオブザーブ参加されたり、Engagement Run!Academyのクラス外でも、コミュニティとしてさまざまな共創が広がっています。
この共創の数々が素晴らしいところは、ちょっとした意見交換から始まるケースが多いことです。自分が他者にGiveできる何かがありそうだと分かれば、惜しみなく他者を支援し、共に良くなろうという姿勢が皆さんに共通していると感じます。
また、こういった共創事例が生まれると、「私たちもやってみたい」「共通する悩みに対して、他社さんと共創したい」そんな声もよく聞くようになりました。
終わりに
いかがでしょうか。「エンゲージメントに競合なし」を体現するような、組織づくりに真正面から向き合う人たちが集まり、その人たちの周囲の人も巻き込みながら、良い循環が広がる。そんな1年だったなと思います!
一方で、冒頭で触れた「日本一、エンゲージメントに対して熱量の高い場所に」に対しては、まだまだ道半ば。コミュニティの熱量も然り、関わる方や企業さんが目指す「ありたい状態」に少しでも近づけるよう、来年も伴走し続けたいと思います!
最後に、私たちが大切にしていることを、まさにお話くださっているコメントをご紹介して、結びとさせていただきます。
(スピード感ある取り組みもすばらしいので、ぜひ記事もご一読ください!)
Engagement Run! Academyで私が一番いいなと思っているのは、他社さんで頑張っていらっしゃる、同じ悩みを抱えている人たちがいるということです。会社の中でエンゲージメント推進活動に取り組んでいる人間は少数派なので、ともすれば、ものすごく孤独を感じる活動になってしまいがちです。そうして消えかけた火を再び灯すのがEngagement Run! Academyで、そこに参加して「みんな頑張ってるんだ、俺たちももう1回頑張ろう」と活動への情熱や思いを取り戻せるのがすごくいいなと思っています。
アトラエではアドベントカレンダーを実施しているので、他の方のnoteもぜひ読んでみてくださいね。採用活動も絶賛行なっております!