間違えてもいい雰囲気作りは、間違えを笑いに変えてしまう
高齢者の体操を楽しくするには?
ふたつの老人ホームのお話です。
ボクは、体操のときに拍手をします。
手をたたくだけなので、誰にでもかんたんにできます。
しかし!
手をたたくと見せかけてたたかなかったり、
たたかないと見せかけてたたいたり。
ある老人ホームでは、これがとてもウケます。
間違えて手をたたくと、大爆笑です。
「間違えちゃったー」
「ごめんなさーい」
「だまされたー」
「ワハハ」
間違えが笑いになります。
こえが、ある老人ホームでは、全くウケません。
その理由は。
間違えたくないから。
だから、手をたたかないんです。
(手をたたくと間違えるリスクがあるから)
だから、誰も、間違えない。
たとえ、間違えたとしても、シーンとしています。
間違えてはいけない。
という気持ちが、雰囲気を固くしてしまいます。
こうなると、楽しくない。
なので、ボクは、いつもこう言います。
「間違えても大丈夫」
「間違えても気にしない」
ある女性シニアは、
「先生が、間違えてもいいって言ってくれるから気分がラク」
と話していました。
間違えてはいけない。
のではなく、
間違えを楽しむ。
そんな気分で体操ができたら、高齢者の体操はもっと楽しくなります。