【エッセイ】 #5 梅雨を嫌いにならない秘訣
みんな梅雨が嫌いだという。
梅雨ってジメジメしてるし、いい所なんて逆にあるの?髪も決まらなければ、心も晴れない!という感じに。
まあ確かにその通りだ、反論する余地もなく梅雨はジメジメしてるし、人間にとって一番鬱屈な季節かもしれない。6月なんて祝日すらないし。
でも嫌いな季節を作ってしまうことにもったいなさを感じる自分もいたりする。そんな時自分は季節は大変貴重なものだと考える。
つまり日本のわびさびを創ってきたのだから、日本人として趣を感じる余裕を持てばいいのだ。どんな季節にだって、嫌われ者の梅雨にだっていいところはあるはずだ。
たとえば梅雨がもたらすもの、雨だ。雨がなくちゃ梅雨は語れない。だったら1年で一番雨を感じる季節にすればいい。
例えばお気に入りのレインウェア、ちょっと洒落たレインシューズを梅雨の前に揃えて置けば雨にストレスなんて感じない。むしろ雨を楽しみに待てるかもしれない。雨に違いを見出せるかもしれない。
今日の雨はちょっと違う匂いがする、良い雨、悪い雨なんて具合に。そうすると雨に親しみさえ覚えて、夜は窓を雨が吹き込まない程度にあけて、雨の音を聞きながら良い眠りにつけるなんて発見もできるかも。
そしたら鬱屈な季節なんて誰がいったんだよ!感じ方次第だろ。みたいなロマンチストになっているだろう。
うーん、人生なんてこんなものだと思う。嫌いだ、鬱屈だみたいなことは勿論あるけどそれじゃあ面白くない。
ジーンケリーなんてほら、あの人みてたらなんか元気になる。それはきっとそうゆうことだ。
そうゆう鬱屈なものから愉しみ方みたいなもの引き出せる人になれたら、もうちょっとだけ人生は良いものになるのかな、なんて考えてる今日この頃です。
6月を愉しめる人生、なんか良いじゃないですか(笑)