敢えて、"外の人間"として、まちに関わり続けること
前回のnoteでは自分が地元側の視点で書いてみました。今回は反対に自分が外の人間としての視点でまとめてみたいと思います。
東伊豆で二拠点生活をしていました
学生時代に空き家を改修したことをきっかけに、改修した物件(シェアキッチン・シェアオフィス)の運営を行うNPO法人に所属しています。大学時代の同期と後輩、プロジェクトを通じて共感してくれたメンバー14人のチームです。
メンバーの大半が東京に居住していて、イベントのタイミングで東伊豆に通うような生活をしています。
その中で、2019年、シェアオフィスがオープンするタイミングで、現地運営と立ち上げ準備を兼ね、東伊豆と東京の二拠点居住をすることにしました。当時、本業で所属していた会社がリモートワークがOKだったので、金曜の朝に東伊豆に行き、シェアオフィスの店番をしながら本業の仕事をして、土曜はNPOとして現地での仕事をする、そういった生活をしていました。
▲目の前が港のシェアオフィス「EAST DOCK」
▲月に数回、当時、地域おこし協力隊であった料理研究家さんのつくるヘルシーで絶品な大満足ランチも楽しみのひとつでした!
「おかえり」と言ってもらえる距離感ができて、気づいたこと
毎週末行くならと、NPOメンバーと折半してアパートを借りました。このアパートが漁港ビューの温泉付き物件!かつ、家賃が東京で考えたら破格!数人でシェアしていたこともあり、一泊旅館に泊まるくらいの金額で、伊豆にもう一部屋を借りてました!やはり、これは地方だからできることでした。
そして「家を借りた」ということで、まちの人の反応が変わったことが印象的でした。
今までは「よく来てくれるひと」だったのが、「まちに住んでいるひと」に変わったのでした。
「おかえり」と言ってくれるひとが増えたり、
東京に戻るときは「次はいつ帰ってくるの?」と声をかけてくれたり。
”地元”がもうひとつ増えたような気持ちになりました。
一方で、やはり東京にいる時間の方が多かったので、まちのひとからすると「今日はいなの?」という認識になる。
同じ時間まちにいても「まちに住んでいるけど、あまりいないひと」と「外に住んでいるけど、よく来ているひと」のふたつの捉えられ方がある。その中で、僕は後者の方が、より好感をもって受け入れられているような感覚がありました。
敢えて”外の人間”として、まちに関わり続けること
シェアオフィスの設立準備も落ち着き、現地メンバーでの運営が開始、またコロナ禍の入ってしまったこともあり、僕の二拠点居住は一旦終えることになりました。現状では月に1回程度、NPOの仕事をしに通う関係性になってきて、僕は今、この距離感が心地良いなと感じています。
そして、まちとの関わり方には、関わるひとそれぞれに最適な距離感がある。その中で僕は「敢えて”外の人間”として、まちに関わり続けること」を選びました。
地元の中にいると気づけなかった魅力に、外からだからこそ気付けることもあると思います。それは、前回のnoteでの「自分の地元が、外からの視点をもらうことで、もっと面白くなる!」という気付きと対の関係になっています。
そう考えると、常に外からの視点で変わり続けているまちは、結果として、地元からも外からも魅力的であり続けるのではないか。そんなまちの成長が継続していくために、内外のひとが出会う場を、今後も作っていきたいと思います。
「ゆるやかに人がつながる場を求めて」
そんな僕たちのNPOで運営をしているダイロクキッチンの管理人をしてくれている稲岡さんのトークイベントを今月末開催します。稲岡さんは地元の方で、最初はダイロクキッチンの利用者だったのですが、今では僕たちのNPOにも所属してくれ、ダイロクキッチンの運営をしてくれています。
内外の人間が出会い、交流する場が実際どのように営まれているのか。
なかなか東京にいては気づけない、現地の実際のところについても聞ける機会になったらと思っていますので、ご興味ある方はこちらもぜひ!