"誇れる地元"をすべてのひとに。【2024年版】
みなさんお疲れ様です!モリヤです。久々すぎる投稿になりました。
先月34歳になり、前回の投稿以降、起業したり、子供が生まれたりとライフステージが変わったので、改めて自己紹介記事を書いてみようと思います。
これまでもお付き合いある方には近況報告を、最近知り合った方や初めて知ってくれた方にはどんなことをしている人間なのかもお伝えできたらと思います。よかったらぜひお付き合いください🙌
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ひとまず自己紹介2024年版
守屋 真一 / moriya shinichi(34)
と、ややこしい経歴になるのですが、新卒と同時にNPOとのパラレルワーク。その後2020年にフリーランスとなるタイミングでコアでのADDReCの活動と同時に個人での活動も多様なチームと併走するようになりました。
そして大きな転換期として、2022年。自分が代表となるかたちで、大学院時代に一緒に東伊豆で空き家改修に勤んだ同期4人と会社を起業。2期目からは3人社員が加わり、パートナー・インターンを含め20人弱の規模に。もうすぐ3期目を迎えます。
と、経歴はそんな内容ですが、それらを通じてなにを目指しているかというと、”まち”を味方に、ひとりひとりがやりたいことを実現できる社会をつくりたいと思っています。
はじめは「まちづくり」とか「地域活性化」といったことを意識していた時期もありましたが、それは結果論であると気づきました。
”まち”が急に元気になることはなく、ひとりの人間がなにかをはじめるところから動き出す。
このひとりの人間が動き出すことをアシストできる存在になりたい。だれかがはじめやすい環境をつくりたい。そして、はじめるひとを応援できる"まち"の生態系ができることが持続可能な社会のあり方な気がしています。
ひとりではじめるのではなく、”まち”と一緒に人生を歩んでいく。生まれ育った場所じゃなくても、活動している場所を”地元”と言えるくらい、地域に密着したアクションがひとりの”人生”も”まち”も変えていく。
そんなひとりひとりの”誇れる地元”が日本中に溢れるシーンをつくっていきたい!ということを考えながら、身の回りのできるアクションからはじめていっています。
サマリー的自己紹介はこんなところですが、以前、KDDI research atelierさんに取材していただいた記事でも綺麗にまとめていただいていたのでシェアします。このあとの章ではもう少し今、考えていることを深く綴ってみようと思いますので、興味ある方はぜひスクロールしてみてもらえると嬉しいです!
建築設計からまちづくり、 プロジェクトコーディネートへ
はじめは建築設計で始まったキャリアでしたが、まちづくりを経験したことで建物をつくる前後に興味をもち、今は事業をつくる領域にたどりつきました。
この領域をADDReCでは「統合デザイン」「プロジェクトデザイン」と呼んでいたり、micro development inc.では「プロジェクトコーディネート」と呼んでいます。
建物をつくる前後のデザイン。それも不動産を入手する手前の「なぜそこで事業をするのか?」というところから、建物ができたあとの「どう事業を成功させていくか」「どう暮らしていくか」という未来永劫つながる部分を含めた統合的なデザインを職能として生業にしています。
急にこの領域を始めたかというと、そうではなく、実は建築学科の課題をそのまま社会人でもやり続けていただだけではないかと思っています。
社会課題を解決するためのテーマを考え、敷地を選び、プログラムを検討して設計としてアウトプットする。その先の運営は設計課題ではしませんが、建築学科の学びをそのまま素直にやっていったら今のような形態になったりした気もしています。
「ことば」と「空間」を強みにプロジェクトをつくる
そんな僕の強みはなにか。きっと「ことば」と「空間」を使ってプロジェクトのコーディネートができることではないかと思うようになりました。
「人がどのように行動するのか」に昔から興味がありました。原体験もいくつかあるのですが、生徒会長をしたり、学園祭実行委員をしていたりして人前に出ることが多かったことがありそうです。
その経験で気づいたのが、人を動かすのは「ことば」と「空間」なのではないかということ。もちろん他にもあると思いますが、この2つが大きそう。
共感するステートメントがあればその商品を買ってみたり、ブランドのファンになっていたりするし、動線計画によって人の流れは誘導されている。
学生時代にコンペや課題でネーミングとかコンセプト文に人一倍気合いが入っていたのものこのあたりに興味があったからな気がします。
最近はじめたIZURUというサービスもまさにこのあたりをカバーする事業として展開をはじめました。「ことば」と「空間」を切り離さずに双方の強みを活かしたプロジェクトのコーディネートを引き続き追求してみたいと思います。
複数組織を横断するマルチワーカーとしての働き方
じゃあ具体的にはどんな仕事をしているの?というところですが、現在は
①micro development inc.
②ADDReC
③公共R不動産
がコアの事業になっていて、そこに加える形で
④NPO法人ローカルデザインネットワーク
⑤一般社団法人超帰省協会
⑥YOUTUBEチャンネル FMアーキチャット
を展開。ライフワーク的に
⑦each I standard
という活動をしています。
それぞれ簡単に事例を加えて紹介してみようと思います!
①micro development inc.
「ローカルではじめるなら。」を掲げ、ローカルでの事業立ち上げを伴走支援するプロジェクトコーディネートカンパニー。東伊豆と渋谷の二拠点で活動しています。
東伊豆の旅館組合さんがはじめるカフェの立ち上げや、伊豆に移住した女性のネイルサロン開業などの伴走支援型から、地域密着観光案内拠点の自社事業、東京の企業の新規事業の実証実験伴走、伊豆での実績を元に他エリアへの展開も行っています。今後は不動産事業、プロジェクトコーディネートのサービス化などを小規模×多角的に展開するマイクロディベロッパー的な動きを加速していきたいと考えています。
②ADDReC
2020年にジョインしてはや5年目。気づいたら一番長いキャリアになっていました。やっている領域はプロジェクトデザイン。複雑なものを複雑なままに解く、空間プロデュース、REaaS(Real Estate as a Service)、デザインファームなどの表現をしていますが、難しくて面白いことしています。笑
デザインを軸にしながら顧客体験設計、ブランディング、コミュニケーションデザイン、新規事業開発などビジネス領域までを横断したトータルでのデザインを手がけています。
コロナ禍にはSHIBUYA QWSメンバーと一緒に「集まらないハロウィン」の企画や戸建て住宅・賃貸住宅の商品開発などをメインでしていましたが、最近ではインキュベーションセンター開発や旅コンテンツと組み合わせたアパートメントホテル開発、シュリンキングするエリアでの拠点開発などの案件が多くなってきました。「ダウンサイジング」という言葉も使うことが増えているものADDReCの特徴な気がします。
③公共R不動産/株式会社オープン・エー
学生時代からR不動産の追っかけをする学生だったのですが、3年前から声をかけてもらってパートナーとして関わらせてもらっています。公共空間をオープンに。"パブリック"をアップデートするメディアとして
①メディア ②R&D ③プロジェクトプロデュース
という3つの部門に分かれていて、僕はプロジェクトプロデュース部門に所属しています。
3年目になる愛知県の事業では愛知県芸術文化センターと陶磁美術館の民活可能性検討・サウンディング・実証実験をコンサルとして担当し、今年度は芸文センターでオープンアトリエ・AOAA(Aichi Open Art Atelier)の企画運営をしています。また昨年度からはURさんと一緒に地域での子育ての場づくりの新規事業に関わりはじめ、今月から西浦和・田島団地でシェアリビング「COやね」の実証実験が始動しました。
④NPO法人ローカルデザインネットワーク
社会人になると同時に設立したNPO法人。大学院時代に学生団体としてリノベーションしたシェアキッチンを運営する団体として活動をはじめ、2021年度からはワーケーション推進事業・まちまるごとオフィス東伊豆を展開するなど、施設運営からエリア活性化まで発展しました。2024年度より体制変更もあり、関係人口が運営する団体として進化しています!(僕もメインメンバーから退き、新体制に移行しています)
⑤一般社団法人超帰省協会
「友だちの地元に帰省すること」を文化にすべく立ち上げた取り組み。全国に100人いる超帰省アンバサダーコミュニティと共に「信頼関係人口の創出」をソーシャルミッションに取り組んでいます。コロナ禍の移動できない時代に立ち上げたこともあってか、多くのメディアでも取り組みを紹介してもらえました。ライフワークとして日々友だちと一緒に帰省してみたり、帰省させてもらったりして、日本中に帰れる場所をつくっていっています!
⑥YOUTUBEチャンネル FMアーキチャット
建築学生に最も寄り添ったYOUTUBEチャンネルを目指して発信をしているのが「FMアーキチャット」。大学の先輩なかむラテさんと一緒に、学生時代に知りたかった情報を毎週土曜に配信しています。最近ではリアル企画として「FMAC勝山ゼミ」「FMAC東京ゼミ」として建築学生と一緒にプロジェクトに取り組むゼミにも発展しています!
⑦each I standard
結婚を機に建築夫婦ユニットとして活動を開始。「家族圏」をテーマにクローズドコミュニティのあり方を模索。実家の空き家を「private park」としてセルフリノベーション中。週末のライフワークとしてマイペースに進めてみています。
子育てと経営の両立
ここまで仕事メインの話をしていきましたが、プライベートでは2022年に第一子が誕生!これまで味わったことのない幸せと日々の葛藤に模索した2年間でした。社会がまだ子育てにやさしくない部分が見えたり、それでも新しい子育てのあり方に挑戦・発信をしている人がいたり。いい意味でがらっと社会の見え方が変わりました。
その中での課題が子育てと経営の両立。
このあたりをベースにしてみています。コロナ禍でオンラインがネイティブになったり、チームとクライアントさんに恵まれ、家族の理解があることでなんとか両立できている気がします。本当に感謝。
ただ現状の動きを今後5年、10年後も続けられるかというと、もはや3年後も厳しいのではないかと思っています(体力的にも)。働き方も社会の動きやライフステージにあわせてアップデートしていかないといけない。みなさんはどうしています?ライフテーマとして考えていきたいなと思うので、興味関心のある方はぜひお話ししましょう笑
40代に向けて今したいこと
先月、34歳という年齢になったのですが、年々時間が加速するというのは本当みたいで、このまま気づいたら40代になっていることも容易に想像でき震えてます。これまでを振り返ると
文化祭などを通じて人と一緒に企画することが楽しいと感じた10代
建築×まちづくりの領域でやれることすべてにチャレンジしてみた20代
自分の強みを理解し、チームをつくって社会にアプローチし始めた30代
さて、40代はなんなんだろう?
あまり深くものごとを追求するよりは、全体を俯瞰して、こっちに進めばいいのでは?というところが得意な人間なので、きっとプロデュースやコーディネートという領域があっている気がする。
建築ど真ん中でも、企画ど真ん中でもないキャリアを歩み始めてしまいましたが、なんとなくこの領域を横断する職能に新しい時代のニーズがあることも最近感じはじめました。AIが台頭する中で、専門領域を繋ぐポジション、言葉にできない領域をコミュニケーションを通じて温度感を持って埋めていくことが人間の役割のひとつなのかもしれない。
稀にもこの領域に関わりはじめ、教えてくれる師もいれば、一緒に取り組む仲間もいるので、この領域・業界を切り広げていくことを今後の目標に進めてみたいなと感じています。そしてそれには仲間も必要!
このnoteを読んでくれて興味を持ってくれた人で「なにか一緒にやってみたいなー」という方もいられましたらぜひコンタクト取ってもらえると嬉しいです!そしてnoteもすっかりサボってしまっていたけど、これを機にまた書いていきたいなー。がんばろう…!笑
ということで最後まで読んでいただきありがとうございます!
34歳になりましたモリヤも引き続きよろしくお願いします!
続