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ポイントは距骨! 足底腱膜炎に対する評価とアプローチ

足底腱膜炎は足底に存在する足底腱膜の実質部の損傷や付着部での障害により生じる疼痛です。

足底腱膜炎の治療は保存療法と手術療法に大別されますが、保存療法により80〜90%の患者が改善することから保存療法が第1選択となる為、私たちセラピストの介入が非常に重要になります。

今回はその足底腱膜炎に対して評価と治療のポイントを述べていきたいと思います。


●足底腱膜の構造と機能

足底腱膜は踵骨隆起内側突起から起始し、中足骨頭部まで付着する腱組織です。足底腱膜は大きく分けて中央分・外足部・内側部の3つに分けることが出来ます。

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外側部は踵から第5中足骨基部に付着し、内側部は母趾外転筋の筋膜として存在してますが、これらは個人によりバリエーションが豊富な構造と言われています。

中央部は最も厚く,幅は1.5〜2cmです。前述したとおり踵骨隆起内側突起から起始し、中足骨レベルで5つに分岐し、深層成分と表層成分に分かれます。

表層成分は皮膚への付着または屈筋腱の腱鞘を構成する一部となります。
深層成分は中足骨頭や中足趾節関節の複合体(側副靱帯など)に付着します。

そのため胼胝や外反母趾など前足部の皮膚や足趾の筋骨格系障害でも機能障害を生じることもあります。

足底腱膜の機能は主に二つあります。

①足部の荷重支持において張力を発揮し、アーチを支持する

②足趾の伸展により緊張を高め、アーチが上昇し蹴り出しへの推進力を高める

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この為、歩行や走行において体重を支持しだすLoading response(LR)〜Med stance(Mst)と足趾が伸展するTerminal stance(Tst)〜Pre swing(Psw)

このどちらの時期において疼痛が生じるかで足底腱膜炎に対するアプローチが変化してきます。

本題ではこの二つの時期に生じる痛みの原因を下記のように

足関節背屈障害
中足趾節関節の背屈障害

に分けて考え、その評価とアプローチ方法をお伝えしていきます。

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