休学なんて①
2022年4月1日から休学を決めました。
休学を決めたのは正直に言ってめちゃくちゃ不純です。「この学校、タダで学生生活延長できるじゃん!」と去年の4月に知ったのがきっかけでした。
(入学直後から学校を休むことを考えるサボリのプロ・サボプロ)
もともと、受験大学を考えるうえで、どこの大学に行くとしても大学での学習だけではなく、地域に出ていきたいと考えていた私。
せっかく休むのに何もしないのはもったいない。やりたいことは頭を悩ませることなくすぐに出てきました。
「廃村調査しよう!」
・・・私は毎年のように家族で山菜採りに行っていました。目的地は祖父が幼少期を過ごした山です。高校3年生の春、受験期にも関わらず、いつものように驚きの軽装(笑)で山へ入った私はタラの芽、コシアブラ、ワラビなどとっていました。
(ちなみに最近、山菜採りのマナーの悪さが目につきます。特にタラの芽とワラビ!今一度確認の上入山してください!!近い将来山菜が取れなくなるかも……。)
そんな中、私のおじいちゃんが採取地を見ながら一言。
「俺のおばあちゃんから聞いたんだけどね、ここに昔、明日村(ぬくいむら)っていう村があったんだってよ」
「俺の小さいころはここに家の土台みたいな大きい石があったはずだったんだけどな」とか「中学の同級生に先祖がこの村出身のやつがいるなあ」とか。そんなことを聞いたらドキドキですよね。ちょっと文献を漁ってみると明日村の名前が出てこないこと!本当にそんな村があったのか疑いつつさらに探してみると、たった一つ見つけたのが明日村周辺地域で編纂された郷土史。その本にだけ数ページにわたって村が紹介されていました。
村は実在していました。
それから私は受験生ということも忘れつつ、図書館に通っては今まで触ったこともない分厚い市史や町史などを読みふけりました。
なんで廃村に興味を持ったのかよく聞かれますが、理由なんてめちゃくちゃ面白そうだから!で良いですよね!?
そんなこんなであっという間に時間は過ぎ、卒業の時を迎えました。もちろん明日村についてはほとんど解明できていません。周辺地域との小さな関連性が複数見えてきただけ。明日村はそのまま手放すにとっても惜しい存在でした。だって今、この時、明日村について興味を持って調べている人は世界で私しかいないから!(多分。おそらく。)・・・
これが、私の休学の理由1つ目です。
私の手元には大学入学前に貯めた明日村についての資料があります。文献のコピー、地図、写真etc. 以前はその資料のみが私の財産でした。しかし今はもっともっと広い、対象の地域だけには収まらない人脈と知識があります。そんな自分がこれからどんな動きをするのか楽しみです。
でもこのごろたくさんの物事に興味を持ちすぎて、1つのことに集中出来なくなっているのでちょっとだけ我慢を覚えなきゃいけないなあああ!
少し話がずれます。最近になって、いろんな人に「私が面白いと思ったこと、特になんで廃村調査を面白いと思うのかを言語化できない」という悩みを相談しているのですが、多くのアドバイスを聞くうえで、少し答えが見えてきました。物事の見た目と中身を細分化していくことで興味を小さくカテゴリー分けしてみる。その背景を考えてみる。客観的ではなく主観的な思いを探ってみる。それを踏まえて……
私は「廃村」に興味があるのではなく、「私のルーツに関連がある明日村での生活の様子」に興味があります。
とか言っといて暫定なので言っていることめちゃくちゃコロコロ変わると思います。
この1年で廃村調査はもちろん、自分の考えている事を表に出さなければいけない場面で少しでも言語化できるようになろうと努力します。ただ、自分の本当の思いは言葉や文章で伝わらないことを念頭に置かなければいけないですね。
・・・あれ、これって就活でいう自己分析の1つってやつじゃないですか?違ったらごめんなさい笑
次回はもう一つの休学の理由について書きます。
ありがとうございました。
写真について
写真は山形県朝日町太郎から白鷹町栃窪まで続く林道暖日山線の標識です。渋い!「40栃窪に至る」と読めますね。ちなみに栃窪も廃村です。数十年前に集団移転により計画的に廃村になりました。ここの土地も面白いのでそのうち書きます。