正解はないし、正解はあるからとりあえず泣いとけばいいよ
4年前のちょうど今頃。研修が終わって本配属になってから異動するまでの約3ヶ月、毎日泣きながら電車に乗って帰っていた。
原因は色々あった。教わったことがうまくできない、キャパシティが足りなくてワタワタしてしまう、次々と来る依頼を聞いているうちに仕事が溜まってしまう、ちょっとクレーマー気質なお客様とトラブルを起こしてしまう。
そして何よりも研修先の違った同期に比べ、圧倒的に配属先の業務への経験が足りなかった。自信もなければ、やり方もわからない。
アドバンテージはガッツと特殊研修で得た知識だけ。でも、それを武器にすればよかったと気づいたのはかなり後になってからだった。
異動してからの一年間も何回も何回も泣きながら帰った。
「どうして」と言われるたびにうまく理由を話せず、泣きそうになって言葉が詰まるせいで伝えられなくて。
やっとのことで言えても「言い訳するな」と言われて悔しくなって。
人間関係やアイデア出しで「違う」と繰り返し言われて何が正解なんだよって思って。
こうしてみると泣いてばかりの社会人生活だなあと思う。ちなみに先週も3回泣いてる。社会人5年生なのにね。
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作業手順の逸脱や社会人マナーの良し悪しは明確な基準がある。
けれど、だいたいのことには正解なんてない。
発言している本人の人生観や経験、倫理が数あるうちのひとつを選んでいるだけに過ぎないと思う。
それでも知見のある人の言っていることはだいたい正しいことのが多いから、耳を傾けるのは必要だとも思う。
もしも、このnoteを読んでいるあなたがあの頃の私みたいに、泣きながら毎日電車に乗っているとしたら本当自分を責め過ぎないでほしい。
全然泣いたっていい。泣けるうちは泣いた方がいい。
正解なんて誰も持っていないし、今提示されているものだって正解のひとつに過ぎないかもしれない。
一旦は相手に耳は傾けておいても、どうしても納得できなかったら、納得できなくてもいいと思う。
ただそこで考えることをやめないでほしい。自分にとっての正しさと比べたり、周囲の仲良い人に意見を聞いてみるでもいい。
自分の思う正解もまた、あなたが違うと思った正解と同様にひとつの答えにしか過ぎないから。
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いっぱい経験を積んでいきながら自分なりの正解の形を削いだり付け足したりしていく中で、また泣くことも怒ることも色々あると思う。
もしかしたら過去に言われたことに対して納得できるようになるかもしれないし、変わらず違うなと思うかもしれない。
そんなの無駄って言われたらそれまでだし、この話だって数あるうちの正解のひとつだから、どうか聞き流してほしい。
でもね、そうして時が経って先輩になった時、自分の正解について説明ができるようになれたら、きっと過去の自分も納得できるはずだから。
今日もお疲れ様。とりあえず泣いたっていいんだよ。
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