朔日

ぐらぐら沸く眠気の中、
縦じわが目立つ爪に
ちょっとだけ届かない夜を
マニキュアで重ね塗りした

泣かなくても欠けやしない
と、気づいてしまったから
もう一人のわたしがしんだ

箸使いの綺麗さが基準
檸檬の橋の向こうに立つ
笑顔が飛んだら 街が溶ける


#詩 #20190304

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