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詩:対応不備におけるソネット

患ったのは私自身で
病名は恋らしいが、
それがわかるずっと前から
しあわせになれない病に蝕まれて
手に残ったものだけを数えている

(本当知りたかったこと、は
優しさの正体であって
それが物質的なもので計測できるなら
3リットルのストゼロでもよかった)

生ぬるい風と一緒にあるく
左手はビール、右手はつなぐ
ゴールは深夜のコンビニでいいよ
どうしようもない話で朝までいこう

(この気持ちを愛と呼ぶには決意も足りない)

すきとかきらいとか単純ではなく
ただ会いたいが正解だった

夜中に連絡は取っちゃいけない
恋の死骸を司法解剖して
もうすぐあしたがやってくるから
口を塞ぐための真っ赤な口紅で
もういいよ、と赦しを教えて

セックスのSの、意味を教えて。

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