【創作 ブログ漫才】TVライターになりたい

【ブログ漫才】Wシュガー「TVライターになりたい」

二人「どうもー」
佐藤「佐藤です」
サトー「サトーです」
二人「二人あわせて、Wシュガーです」
(二人:ピースサインをくっつけてWの字を作る)

佐藤「あのさ、最近おうち時間、増えたじゃないですか」
サトー「ああ、大変な世の中だからねえ」
佐藤「おうち時間増えると、TV見る時間増えるじゃないですか」
サトー「ああ、たしかに増えるな」
佐藤「雑誌とか見る時間も増えるじゃないですか」
サトー「まあ、人によっては増えてるかもなぁ」
佐藤「週刊誌とかで、TVの紹介してくれてる記事、よくあるじゃないですか」
サトー「そんなんあるの? あんま雑誌見ないからなあ」
佐藤「あるんですよ。TVライターの人とか、記事書いてますからね」
サトー「そんな人いるの?」
佐藤「てれびのスキマ、知らないの?」
サトー「ああ、わりと埃とか溜まるんだよな」
佐藤「違えよ!TVライターのてれびのスキマさんだよ!
お前がボケみたいなこと言うなよ!わかりにくくなるから!」
サトー「てれびのスキマ(戸部田誠)のことかよ」
佐藤「(戸部田誠)って、知ってるじゃねえかよ」
サトー「テレビライターって、ナンシー関さんみたいなこと?」
佐藤「そうそう。で、おれTVライターになったつもりで記事書いてきたから、お前に見てもらおうと思ってさ」
サトー「まあ、いいけど。ってかその『ティーヴィー』って言うのやめろ!スティーヴィー・ワンダーみたいだから!」
佐藤「じゃあ見せますねー」

佐藤「刻は深夜2時――」
サトー「待て待て!その『ドンッ』って文字やめろよ」
佐藤「雑誌記事だから、これでいいんだよ」
サトー「で、どんなTV番組を紹介したいんだよ」
佐藤「お前が『ティーヴィー』って言うな」

佐藤「やっぱりまずはクイズ番組かな。いま多いし」
サトー「ああ、アタック25みたいなな。クイズ、人気らしいね。
松丸亮吾とか伊沢拓司とか、俺でも知ってるもん。大人気みたいだな」
佐藤「松丸クンとIZAWAね」
サトー「ジャニーズと矢沢永吉みたいに言うなよ」
佐藤「IZAMが不良になると、IZAW-Aになります」
サトー「IZAW-Aって何だよ!ハイフンとAを無理矢理くっつけるな!
で、どんなクイズ番組を紹介するんだよ?」
佐藤「トリニクって何の肉!?とか」
サトー「そんなの、鶏肉に決まってるだろ!」
佐藤「あなたは小学5年生より賢いの?」
サトー「賢いわ!馬鹿にしてるのか!俺33才だからね!小学生で言ったら27年生だぞ!」
佐藤「いや、今はそういうクイズ番組がやってるんだよ。そんなに怒るなよ」
サトー「そうなんだ。知らなかったわ」

チャラチャラピンピン♪

佐藤「あと、情報番組とかも紹介したいな」
サトー「ああ、多いよね。情報番組」
佐藤「がっちりマンデー!」
サトー「何だよ。そのポーズは?」
佐藤「がっちりマンデーは、サンデーモーニングに放送しています!」
サトー「だから、そのポーズは何なんだよ!」
佐藤「サンデーモーニングも、サンデーモーニングに放送しています!」
サトー「ん? 日曜日の話?」
佐藤「Sunday Morningは、Maroon5の出世曲です!」
サトー「あのころ僕らは演奏したくない曲をやらされていました…。
って、誰が言ってるんだよ!」

チャラチャラピンピン♪

佐藤「昔のテレビ番組も紹介したいと思ってて」
サトー「ああ、いいね。懐かしいやつね」
佐藤「トゥナイト2とかギルガメッシュないととか」
サトー「お色気ばっかじゃねえか!」
佐藤「今やってるぴったんこカン・カンも、昔やってたぴったしカン・カンのリメイクだからね」
サトー「昔は久米宏が司会でやってたらしいね」
佐藤「ぴったんこ〇ン・〇ン」
サトー「伏字にするな!このエロ砂糖がっ!お色気から離れろ!」

チャラチャラピンピン♪

佐藤「TV Dramaも紹介したいな」
サトー「ドゥラマァって。良い発音で言うな!ドラマな、ドラマ」
佐藤「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~、とか」
サトー「ライトノベルじゃねえか!異世界行くのか異世界!?
異世界に転生してナンシー関さんに彫られる前の消しゴムになって初めの村から2番目の村あたりの道具屋で売られているのを20Gで主人公に買ってもらってアイテムとして一緒に旅をする消しゴムに生まれ変わってしまえ!
ハァ、ハァ…」
佐藤「・・・・・・・」
サトー「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~?
    消せないッ!?~消却家 佐藤の消しカスの少ない生活~に変えてしまえ!ハァ、ハァ…」
佐藤「いや、そういうタイトルのドラマがあるんだよ。おれに訂正させるなよお前」
サトー「・・・ごめんなさい」
佐藤「いや、漫才中にマジで謝るなよ」

チャラチャラピンピン♪

佐藤「あとさ、バラエティ番組はもちろん、紹介したいんだよ」
サトー「バラエティはテレビの王道だもんね」
佐藤「あざとくて何が悪いの?とか」
サトー「弘中アナと田中みな実が、あざとカワイイやつね」
佐藤「あと、あなたは小学5年生より賢いの?」
サトー「またそれかい!よく考えたら、賢いですとも言い切れないかも…。博士ちゃん、みたいな子どももいるし」
佐藤「家、ついて行ってイイですか?」
サトー「あれね。ついて行った家それぞれにエピソードがあってね――」
佐藤「家、ついて行ってイイですか?」
サトー「いいところで、ビートルズのレット・イット・ビーが流れてね――」
佐藤「家!ついて行ってイイですか!?」
サトー「わかったって。何度も言うなよ。怖いよ」
佐藤「家!ついて行ってイイですか!?」
サトー「さっきから疑問形ばっかで、一本調子だな!もっとバラエティ(多様)になれよ!」

チャラチャラピンピン♪

サトー「あのさ、さっきから気になってたんだけど、合間合間に後ろで流れてるこの音は何?」
佐藤「ああ、あれは『サザエさん』のタラちゃんが歩いてる音だよ。アニメも紹介したいからね」
サトー「タラオ!どこにいるんだよ!音だけ聞こえちゃってるよ!」
佐藤「タラちゃーん!どーこでーすかー?」
サトー「タラオ風に言うな!あと、タラちゃんの足音って文字じゃぜんぜんわかんないからな!」

サトー「でさあ、けっきょく何のテレビ番組の紹介記事を書いてきたの?」
佐藤「警察24時!」
サトー「警察24時の番組紹介記事なんか見たことねえよ!
そこで紹介するなら、雑誌の別のページで記事になってるわ!いいかげんにしろ!」

二人「どうもー。ありがとうございましたぁ」


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