オンライン英語「Brighture(ブライチャー)」をコスパよく使うコツは〇〇から始めること、かも
先日ツイートで流れてきたこの本を読みました。(Kindle Unlimitedで無料で読めますが、Kindle Unlimitedでない人も現在無料で読めるそうです)
著者の野本さんはマレーシア在住の編集者・文筆家。ご本人も(すでに相当英語ができる方ですが)英語学習中であり、また仕事で数多くの英語学習者のインタビューを行う中で「英語をやすやすと身につける人の共通点」に気づき、「いかに自分が間違った無駄な英語学習をしてきたか」を思い知ったのだそう。そこで「今なら絶対こういう学び方をする!」ということを伝えるべくこの本を書いたのだとか。
この本でまず推奨されているのが、「音(発音・フォニックス)から学ぶのを最初にする」こと。そしてそれは独学では難しく、ちゃんと習う方が手っ取り早い、ということが書かれています。
フォニックスが大事なのは知っていたけど
最初にフォニックスを学ぶ、というのはとても納得いく話で、私も自分の子どもに英語教室を探すとき、第一条件として「子どもへの教育に慣れているネイティブ教師がフォニックスから教えるところ」を探して子どもを送りました。
結果、当時幼稚園児だった子どもはほんの数レッスンで英語が読めるようになり、10歳でマレーシアに来る前に英検準二級に軽々合格し、マレーシアに来て1年以内には英語ペラペラになっていました。
そのように「フォニックス大事!」なのはわかっていたのですが、自分のこととなるとついつい棚に上げたり後回しにしてしたり。「発音はなんとなくわかってるつもりだし、音の繋がりとかリダクションとかの方が大事かも」なんて勝手に考えたりしていたのですが、上記の本で「発音を学ぶことでリスニングができるようになった」という証言を読み、やはり発音から逃げてはいけない…とやっと重い腰をあげた次第です。
やっと重い腰を上げました
そこでこんなツイートをしたところ、
著者の野本さんにリプライをいただき、ブライチャー公式さんにもリツイートいただいてしまったので引っ込みがつかない気分で、実際に今「PPコース」を受けています。
ブライチャーは、アカウントを作ると無料でポイントがもらえて、それを使って無料体験レッスンができるのですが、実はこの体験レッスンは結構前に受けていたのです。そのときは「SF (Speach Fluency)という、一音ずつの発音を学ぶフォニックスではなく単語と単語のつながりや消失する音などを学び流暢に話すことにフォーカスしたコースを体験したのですが、その結果、音のつながりや音の消失以前にやっぱり「発音できていない音」「発音を知らない音」がいくつかあることに気づいてしまい。「やっぱりPP(Phonics and Pronunciation)からだな」と思い知りました。
でもこれが、気が重かったんですよね…
発音に250時間(推定50万円)…?
ブライチャーの公式サイトには「まずは母音をマスターしよう!」と書かれているのですが、野本さんが「フォニックスに250時間かけた(ブライチャーのレッスン料で推定約50万円)」、「一つの母音だけでひと月かかった」というのを聞くと、「野本さんが250時間もやったなら私も!」と勢いづいたのも事実ながら、「一つの母音でひと月か…マスターする前に心折れそう」と思ってしまっていたのも事実。それでなかなか始められなかったわけですが、今回はここで逆転の発想に至ったのです。
じゃあ、子音からやればよくない?
ブライチャーのレッスンはこのようにコース分けされていて、母音が先に来ているのですが、
私が日常生活で困っているのは主に「S」と「Sh」、「R」と「L」の使い分け。
レストランで英語の先生と子どもたちと食事をしている時に子どもに「please SHit here」と言ってしまったり(子ども爆笑。それ以降、我が家のネタになってます)、食事の話をしているときに「うちの子たちはliceの方が好きなので〜」とかシラミの話をしてしまったりとかしていたので、まずは子音からいく方が気分が乗るのでは!と思ったのです。
本来は母音を先にやるものだと思うのですが、先生に上記のレストランでのエピソードを伝えて子音をやりたい、と説明するとOKしてもらえました。
子音のレッスンでも母音もやる!
そして子音のレッスンの初回。
最初に口の筋肉のエクササイズ(2分)があり、その後で「発音ドリル」なる短いセンテンスを発音するレッスン(10分)があるのでさすが、この「発音ドリル」に出てくる英単語には当然母音も含まれているので、母音の練習もできるのです。私にはこれがちょうどよかった!
子音のレッスンは、最初は簡単なbとかcの発音なので、サクサク進みます。簡単な子音の練習でも、単語や文章で読むので当然、すべての母音と苦手な子音も出てきます。するとそれについても直してもらえるので、結局「苦手なものを見てもらってる」という感じの進行に。
「アの発音の沼」にはまって動けなくなるより、最初はサクサク進んでリズムをつけたい!という人である程度の発音はできてる(と思っている)人は、子音から始めるのもいいかもです。
意外に知らなかった「f」の発音
そして私は「f」の発音を全く知らなかったことに初めて気づきました。「フ(に近い音)」ですが、口をすぼめるのでもなく、上の歯で下唇を噛むのでもなく、「コレ!」っていう形があるんですね!初めて知った!
思えばきちんとしたフォニックスをやったことがなかったのですから知らなくて当然といえば当然なのですが、知らずに間違った方法でやり続けるのは本当にナンセンスだなぁ、とつくづく思いました。今までの英語圏の友人との英会話、どんなふうに聞こえてたんでしょうね…。子どもたちが英語が上手いのは、これを知っているからかぁ、と妙に納得しました。
目標はリスニングの強化
野本さんも著書で「フォニックスを100時間やったあたりから、リスニング力が上がった」と書いているのですが、私が期待しているのはまさにこれ。
話すことにおいては発音そのものよりリズムや抑揚、スピード感の方が大事だと思うのですが、リスニングには「自分が正しい発音を知っていること」が絶対必要だと思うのです。
100時間の道のりは長いけど、子音でスピーディーに進む気分を味わいながらひとまずは進めていこうと思います。(そして「母音沼」にハマる覚悟ができたら、母音に移ります)
野本さんの本もまだ読了していないので、読み終わったらまた、自分の発音の進捗と合わせて感想文でも書こうかなと思います。