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最恐にヤバいスラング「F*ck」に代わるスラングはあるのか?【Z世代スラングシリーズ】

今日のスラングは、英語圏の人でなくともご存じの「F*ck」についての考察です。とても強い嫌悪・侮蔑表現であるこの言葉。今回は、その代わりになる言葉を探してみる、というお話です。

*は「u」です。

「F*ck」という表現は、めったなことで口にするべきではない、とされる一方、Z世代~若者を中心にSNSや日常会話で使われることがとても多いスラングです。

非常に強い言葉で、「侮蔑」と「嫌悪」(時として「無関心」)を表すので、使う場面や相手には本当に注意が必要です。

(ほんとに学校で使うべきではない言葉ですし、ニュアンスがわからないうちにおもしろ半分に口にしてはいけない言葉です)

とはいうものの、若者の日常会話では本当にしょっちゅう使われているのも事実。ドラマやインタービュー、SNSを見ていたりすると、伏字にはなっているものの「F*ck」ってよく出てくるし、使いたい!というあなたのために、もう少しマイルドで同じ意味を伝える言葉を本日はご紹介。

では、「F*ck」とその類義語、いってみましょう。


1. F*ck(最強)

  • 度合い: 最強

  • ニュアンス: 激しい怒り、失望、驚き、軽蔑、無関心など幅広い。

  • 使用例:

    • What the fuck?!(一体何だよ!)

    • I don’t give a fuck.(どうでもいいわ)

    • Fuck it!(もう知らん!/やっちまえ!)

    • Fuck yourself!(黙れ!/ふざけんな!/失せろ!)

注意点: 公共の場ではほぼNG。学校や職場では絶対に使わないように。初対面の相手に対してもご法度。性的な意味もあるのでほんとに要注意。


2. Shit

  • 度合い: 強

  • ニュアンス: 嫌悪、驚き、失望、怒り。「Fuck」と並んでかなり強い表現。

  • 使用例:

    • Oh shit!(しまった!/なんてこった!)

    • I don’t give a shit.(どうでもいいよ。)

注意点: 「Fuck」よりは若干ソフトですが、公共の場やフォーマルな場面ではNG。友人同士やカジュアルな場ではよく使われています。


3. Damn

  • 度合い: 中

  • ニュアンス: 驚きや軽い怒りを表す。時には「すごい」「カッコいい」というポジティブな意味でも使われる。

  • 使用例:

    • Damn it!(くそっ!)

    • That’s damn good.(すごくいいね!)

注意点: 宗教的なバックグラウンドがあるため、信仰心の強い相手には注意が必要。カジュアルな場ではよく使われます。若者だけじゃなく、普通のおじさまもけっこう使っていますね(悪態つくときにも、すごくいい!というときも)。


4. Frick

  • 度合い: マイルド

  • ニュアンス: 怒りや驚きのマイルド版。「Fuck」を子どもやファミリー向けに言い換えたような言葉。

  • 使用例:

    • What the frick?!(なんだよこれ?!)

    • I don’t give a frick.(気にしないよ。)

注意点: 一般的には安全だが、場所や相手によっては幼稚に聞こえる場合も。学校やカジュアルな場ではOK。そんなに耳にしません。

5. Freak

  • 度合い: マイルド

  • ニュアンス: 同じく怒りや驚きの表現。ただし「freak out」のようにパニックや恐怖を表す意味も持つ。

  • 使用例:

    • What the freak?!(なんじゃこれ?!)

    • I’m freaking out.(パニックだよ!)

注意点: Frickよりさらにライトで、子どもや親しい間柄で使われることが多い。これも若者や大人はあまり使いませんね(若者はもっと極端な表現の方を好むので)。


6. Crap

  • 度合い: マイルド

  • ニュアンス: Shitのマイルド版で、軽い嫌悪や驚きを表す。

  • 使用例:

    • Oh crap!(あー、しまった!)

    • I don’t give a crap.(気にしないよ。)

注意点: 日常会話で比較的安全に使える表現。ただし、目上の人には避けたほうが無難。こちらも個人的にはあまり聞きませんが、言い方としてはあります。


7. Darn

  • 度合い: マイルド

  • ニュアンス: Damnのマイルド版で、ファミリー向けや子どもにも使える。

  • 使用例:

    • Darn it!(しまった!/ちぇっ!残念)

    • That’s darn good.(すごくいいね!)

注意点: 完全に無害。どんな場面でも比較的安全。子ども全般・女の子・大人の女性など、幅広く使われていてとても身近な表現です。


F*ckな表現、強さ順まとめ、一覧表

強さ順に一覧にすると、こんな感じです。

  • 最強~強: 友人同士やドラマのセリフなど、カジュアルな場面でのみ使用。公共の場では避ける。

  • 中~弱: 親しい間柄やカジュアルな会話で安全。職場や学校でもギリギリ許容されるかな? 強い言葉を避けるために似た音として派生したものや、元の意味が弱くなった言葉です。

  • 最弱: 完全に無害。いつどこでも安心して使えます。


使い方例:「I don’t give a fuck」をアレンジ!


前回ご紹介の「I don’t give a fuck」という定番表現を使って、スラングを差し替えてみましょう。

言いかえ例:

  • I don’t give a f*ck. → I don’t give a frick.

  • I don’t give a shit. → I don’t give a crap.

  • I don’t give a damn. → I don’t give a darn.

右側の言いかえ後のものなら、無害で安心して使ってOKですよ。


安全に楽しく、表現の幅を広げましょう


ちょっと英語に慣れてくると、ネイティブみたいなこなれた表現をつかってみたいな、っと思うものですよね。

(私は学生時代に「You guys」っていうのが使いたかったけど、こそばゆくて使えなかったなぁ)

スラングを使う際は、場面や相手を選ぶことがとても重要。

日本語の「ヤバい」がポジティブにもネガティブにも使えるように、英語のスラングも状況次第で受け取り方が変わります。上記を参考に、安全かつ楽しく英語の表現を広げてみてくださいね。


おまけ

最近発見した、めっちゃクールなAudible。教養にどうぞ♡

スラングもジャズも大好きな人にはたまらない。
マイケル・ジャクソンの名曲「Bad」は黒人英語では「Good」の意味、の話から始まり、CoolでJazzyなスラング談義。こういうの大好きです。Audible登録で無料で聴けます。
3か月99円は最安値プロモかと思います。今のうちにタダ同然で楽しんじゃいましょう。

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Yuriko | 教育移住6年目(マレーシア→カナダ)☕海外バイリンガル子育て
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