カラオケ行こ!めっちゃおもしろい

た、たすけて。「カラオケ行こ!」めっちゃおもしろい、「ファミレス行こ。」もめっちゃおもしろい、もうだめ。
もう本当にだめすぎるので、ネタバレとか全然関係なしに思ったこと書きなぐらせてください。早く落ち着きたい。


映画が公開されてタイトルを知って、でもなんとなく読まずに来てしまい、「そういえば読んでみるか~。一巻だけだし」という軽い気持ちで手に取ったんですけど、なんですかこの取り返しがつかない感じは。わたしもう狂児と聡実くんがいない世界に戻れん。思えばその世界は平穏だった。

読んだあとはもう平穏でいられない、寝ても覚めても仕事をしててもご飯食べていてもお風呂入っていても夢のなかでも二人のことを考えてしまっている……。

や、なんか作品のなかの空気感?ふたりの会話のテンポが完ぺきすぎないか。くすっと笑えるシュールさと奥深い関係性のバランスすご。
「~~ヨン」「よろぴく」「うそーん」とか言っちゃうところかわいくて大好きだし、かわいさとかっこよさが同居してる人たまらないしそもそも流し目好きだし薄ら笑い好きだし、でもときどき無邪気に笑ったりするのも好きだしなにを考えているかよくわからないけど「この子のことは大切に思ってるんだな」と感じさせるひとが大好きだしつまり狂児がだいすきだし……。

そんでそんな狂児になついてるともなついていないともいえないくらいの距離感の聡実くんのあの感じがも~~~~~~~~~~~~~~。う、腕をつかんでる~~~~~~~~~ヒエエエエ~~~~~~~泣

表情のひとつひとつがいちいちいい、表現力めっちゃすごくないですか、セリフが多くなくても気持ちがよく伝わってくる…。しかし肝心なところははっきりしない関係というのが、これ、すごいんですよ、妄想が際限なくふくらんでしまってもうだめ……。

「乗り心地がよろしいんでしょうなあ」~~~~~~~~~~~~~~~~~!!?????????
私は完全にここで落ちました。
元ヒモっていう設定もさあ、そういうことさらっと言ってしまう感じもさあ……ごめんけどわたしめちゃくちゃ好きですよ。

そう、このさらっと感がいい、狙っていないのにスマートなのである。そんなのずるいんである……。
あんなスマートに血飛沫をかばう人、どこにいるの……はじめて見た……。
「帰ろ!」って……。ウン……。かわいさ、かっこよさ、そして狂気を含ませる手に負えない感、手に負えないのに寄ってくる、お、おいおい~~~~~~~~(もうだめ)。
巻末プロフィール帳の「コイバナしよ♡」に対して「なんでせなあかんねん」という回答もあまりに好きすぎる。

友情とも恋愛ともはっきり言えないけど「なんか顔見たい」「なんか会いたい」「なんか話したい」という思いが強いのがいい、カラオケ大会に乗り込んだ理由、たぶん聡実本人もうまく言えないだろうなというのがいい、だれもわからなくていい、そこに二人がいればいい……。

そしてファミレスはもうこれ完全にボーナスタイムじゃないですか、カラオケだけでもじゅうぶんすぎるくらいの感情を味わえたんですが、ファミレスまでくるともう、逆に落ち着く。うそです。ぜんぜん落ち着かない。

いやでも確実に二人の関係性が変わってきていて、聡実も大人になっていて、「もうつきあってくれ頼む…」と願う自分もいるし「つきあったとてそれは二人が望む関係になるのか? そうじゃないんだろ…?」とも思う。
しかしふたりにとって理想的な関係というのがどんなものか全然わからん。

ただひとつ、読者としては二度と会わないなんてことには…ならないでほしい…………。
もう会わないほうがいいかもと思ってしまう関係って、なんでこんなに切ないんだ…。でももう会わないほうがいいと思うために二人は出会ったわけじゃないと思うし……。
じっさいふたりの間に恋愛感情があるかといったら、とくに狂児のほうはないと思うし、ないというか特別な感情を持ってはいけないと線引きをしているようにみえる(ああ見えてすごく常識人っぽいよね)。でも聡実のこと好きでいてくれーっ!!という気持ちもまた事実である……。

甥てきな家族愛とも違う、師弟とかでもないし、ただの友だちというのも違うし、それなのに空港まで来ちゃうし(会えなくなるのは嫌なんだ…)、「名前のない関係性」って言葉は便利だけど、しかしこのふたりには名前をつけなくても一緒にいたい関係などというふうにごまかさないでほしいと思う。
怖いけど向き合ってもらって、こういう気持ちを抱いている、ということをはっきり自覚してほしいと思う。それによって決別という結果になったとしても…(い、いやだ)。

とりあえずいまわたしはこんな感じで四六時中ふたりの行く末を考えまくっていて大変なことになっています。
いま自分が書いている小説のキャラも軽率に関西弁にしようとしていた。こわい。

そういえば以前「ワンルームエンジェル」を読んだときも「助けて~~~!!!」と思って衝動的に感想を書いたけれど、もしかして私、年の差が好きなのか?
(これは私のブログの記事です)



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