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推しグループの躍進という感動~TIFメインステージ争奪戦前哨戦2部について~

つい先日、こんな記事を書いた。

これは、昨年外野からこのイベントを眺めて知り得たことをまとめたイベント概要で、「推しを応援したければとりあえずチケットは確保しろよ」というメッセージが込められた記事である。FF外の人達からも意外と読まれており、このイベントについて知りたい人が沢山居るのだと感じた。
この記事の最後にも書いたが、なぜこの記事を書いたかと言うと推しグループが今年2022年このイベントに出場が決定し、また推しメンがとてもやる気を出していたからだ。
その推しグループは、Ringwanderungだ。

Ringwanderungとはどんなグループか

Ringwanderungアー写(公式Twitterより引用)

結成からおよそ2年半、僕がこのグループと出会ってからはおよそ1年半くらいだろう。この僕のnoteを読んだことがある人達であれば僕の言葉でもたまに見たことはある人も多いと思う。なにせ2021年僕が1番ライブを見たグループだから。はじめて見た1月から年末までの1年で50のライブイベントへ参加した。
とにかくライブパフォーマンスが素晴らしく、めちゃくちゃ楽しいのがそこまで通った要因である。見たことない人はこのライブ動画でも見て欲しい。凄くいいので。

そんなグループの僕の推しメンがみょんちゃんである。歌が上手いと評判のリンワンの中でもその中軸を担うメンバーであり、元気をもらえる存在である。

このツイートの通り、やる気に溢れていた。この頃高頻度でSHOWROOM配信も行っており、「勝ちたい」と明確に言っていた。自分達が大きなステージに出て多くの人に見てもらいたいという話ももちろんあったのだが個人的に応援したくなる話もしていた。

Ringwanderungの名物?プロデューサー(通称イマさんは過去にもアイドルグループをプロデュースしておりメジャーまで連れて行ったことのある人らしい)は過去のグループでもこのメインステージ争奪戦に参加したことがあるが決勝へは行けなかったということだ。だから今回は決勝へ連れて行きたいと言っていた。

この名物プロデューサーイマさんは、メンバーやオタクに対して漢気ある対応ができる人として僕も個人的に人として信頼している人でもある。

コロナ元年のこのニュースが僕がリンワンを知ったきっかけでもあり、この運営信頼できる…となって、曲とか聞いてみたらいい!となったが応援するきっかけだったりもする。

また、昨年のこのイベントは急遽出演決定の発表がされたのだが「ちょっとだけ」との文字を添えてのアナウンス。なんか怒ってんの?ともとれる文面だと思った。
物販で聞いてみたのだが、「大きいイベントとか出る時、みんな盛り上げなきゃ!って結構無理してでも来てくれたりするから無理しなくていいってニュアンスで言ったんですよ」と言っていた。出演の経緯も色々ある様だがオタクに無理して来なくていいよって言えるアイドル運営なんてそんなおらんやろと個人的には思っている。だから信頼している。

こんなプロデューサーのことだから、おそらく「このイベント勝ちたいのでこんなサービスします!」とか言ってオタクを煽るようなことは多分言わないだろうと思っていたし、実際やらなかった。そこがカッコイイところでもあるし、勝つためになんでもする!という泥臭い運営と比べればやきもきする部分があったりするかもしれないとは思ったりもした。

でも、そんなプロデューサーだからメンバーも信頼してついて行ってるし勝たせてあげたいと思うのだろうと思っていた。オタク的にもそう思う。

そんなときにこんなお知らせが届いた。

推しメンみょんちゃん活動休止のお知らせである。その直前のライブ等に参加していないので詳細は分からないが、少なからずこのイベントに関する気負いがあったのだろうということは容易に想像できた。
そこから約ひと月、みょんちゃん不在の4人のRingwanderungはいつもの様に活動を継続していた。イベントに向けてなのかSNSでの配信活動も活発だった。配信を通じて増田陽凪ちゃんがめちゃくちゃ面白いキャラだということがあらためてわかった。

そして、約1月後待ちに待った発表が出た。

活動再開のお知らせである。よかった。ほんとによかった。5人のステージで戦えるというのが嬉しかった。気付けばもうすぐ決戦の日である。

チケ取りはオタクの戦い

さて、もうすぐ決戦の日であるが実際旗色がいいのか悪いのか?僕は一切知らなかった。自分のチケットは激戦を勝ち抜いて自分で当選したので他の人のチケ取り状況とかまで気にしていなかったというのもあるが、こういう勝負の時にはその道に明るい人達に任せようということで外野に近いところから応援するに留まっていたからだ。

その道に明るい人、仮に名前を付けるなら「汎用人型チケ取り決戦部隊 サイゼンカンリ」と言ったところだろうか。

僕はこのnoteでことあるごとに「最前管理」と呼ばれるタイプのオタクにお気持ちを表明しがちではあるが最前に拘って最前に居るオタクそのものを嫌いな訳では無い。
最前で見るための努力を惜しまない熱心なオタクなのである。それ自体は否定しない。
ただ、その為にチケットを買い占めるなどの行為や、割込みしたり他のオタクを最前に近付けない様に排除する様なインモラルな行動をとるオタクが嫌いなだけである。

そんな彼等はチケ取りのプロなのである。こういう投票系で勝敗が決まるイベントで強いグループは自然と最前管理の噂も流れてくるくらいセットな存在なのだ。

Ringwanderungのオタクにその種のオタクが居たのかと言うと、心当たりはあると言ったところだ。彼等は多分動いてるだろうとは思っていたので手も口も金も出さず見守る外野のオタクをしていた。素人は下手に関わると邪魔になるからね。

他陣営の様子

タイトル未定とsituasionは対バンで何度も見たことあるし、何よりRingwanderungも含めてエクストロメ界隈と呼ばれるくらい仲間感が強い。situasionに至ってはRingwanderungとツーマンツアーやるほどだし、ツアー北海道のときにはタイトル未定とも対バンするくらいである。
そんな仲間と戦って決勝へ行けるのは2組のみという厳しい展開。スラムダンクの県大会決勝リーグで海南、湘北、陵南の中で2組が勝ち上がるあの感じ。どこも魅力的なチームで甲乙付け難い。

そして、もう1組は4864.というフリークのグループである。フリークは地下においてそれなりに大きな勢力ではあると思うのだが、楽曲的な違いなのか先程のエクストロメ界隈との相性が悪いみたいで対バンがほとんど無い。僕もライブを見た事がない。2021年のメインステージ争奪戦では同じくフリーク所属のSTAiNYというグループが前哨戦を勝ち上がって決勝へ進んだという情報くらいしか知らない。そして、資金力のある事務所だけあって施策がなかなか力入ってた。

交通費応援システムとは流石やなと思っていた。
しかし、もう1組勝負を仕掛けていたグループがあった。タイトル未定だ。

北海道の札幌を拠点とするグループであるタイトル未定はもちろん地元北海道にファンを多数抱えるだろう。東京拠点のグループと比較するとやはり移動距離が大きなハンデとなり得る。そこを運営がサポートするというのはフリークと同様の施策であったとしても効果がかなり違うと思われる。しかも1人あたりのサポート額はフリークよりも大きい。

そんな中、違う施策をしていたのがsituasionである。

こちらは普段から来ているファンをもっと熱上げていこうという施策だ。

チケットが取れなかったオタク向けにライブビューイングでみんなで盛り上げようという施策もあった。
と思ったらタイトル未定さんもライブビューイング企画やってた。

遠征応援があったとしても時間の都合上行けない人も多いだろうからこれも盛り上がりそうである。

そして、我等がRingwanderungさんは特別なことは特にやっていない。普段よりSNSでの配信が多くてメンバーの様子が知れるという具合である。予想通りの展開である。
普段からそんなRingwanderungが好きなオタクからするとそれでいいと思ってる部分はあった。

決勝当日①1部~配信~

昨年の動向のまとめ記事(伝聞)を書いてる人が何を言うかと思うかもしれないが、書いてる当人はこの前哨戦行ったことない人なのでシステムは知ってても雰囲気がどんな感じなのか全然知らなかったので1部を配信で見ることにした。配信投票する為にはチャンネル登録が必要なので加入済みだったしどうせなら見て予習しておこうという真面目なやつ。

配信で見ると、声も出せない上に会場レギュレーションによりジャンプも禁止されているライブの盛り上がりは光ってるサイリウムの光量と拍手してるオタクくらいでしかほとんど判別できない。あとは盛り上がり曲が画面越しにどのくらい伝わるかといった感じだった。あとニコニコらしくオタクがコメントで語り出すとファンがいるんだなとなんとなく伝わってくる。

よーよーよー、パラディーク、HO6LAの3組が終わった時点ではパラディークがちょっと優勢かな?といった雰囲気だった。最後にINUWASHIとなった時、INUWASHIなんかいい感じだなと思った。

ちなみにこの4組だと僕がライブを見てる回数は圧倒的にINUWASHIが多かったり、仲が良いオタクの知り合いが多いのもINUWASHIだったということもあり配信投票はINUWASHIへ入れた。

すると、INUWASHIが配信投票1位、ポイント合計でも1位となった。会場票がINUWASHI、パラディーク、よーよーよーが共に300超え(HO6LAは170)と上位3組が僅差の中で配信投票のポイント順に全体ポイントの順位が決定した。思った以上に配信が効果を発揮していた。

ライブレポはこちらに。

決勝当日②2部

そして、2部である。
開場のタイミングで会場外に居ると早速少年漫画みたいな展開?が起こる。ライブは基本ソロ行動で現地に行くのだが、そこに見覚えのある面々が現れた。
「お、お前達も来てたのか…」(心の声)
じゅじゅオタ楽曲派エクストロメ界隈のオタク達(以後じゅオタと呼称)である。各々が各々の方法でチケットを手に入れ狭き門を超えて会場に現れた。
Ringwanderungが1番のオタクも居れば、situasionが1番のオタクも居るし、タイトル未定も好きだったりとそれぞれのポリシーに則り応援に来ている。
だが、馴染みの顔を見て僕の緊張はほぐれた。自分が戦うのでは無く結末を見守ることしか出来ないこのイベントに謎に緊張していたのだった。

ライブは僕の定位置である段下最後方のセンターで見た。会場の新宿RENYは横幅はそれなりにあるのがそれほど奥行きがあるフロアではないので見やすい位置である。
先程のじゅオタの数人も横並びで見てた。なんだか数月前まで当たり前の様にこんなメンツでライブを見ていたが久しぶりな気がする組み合せである。

トップバッターは4864.。楽曲もはじめて聞くレベルだったが、あーいかにもフリークという感じの曲達。悪くはないが僕の好みではない。ライブパフォーマンスを見た事のある他3組と比べると、なんとも足りないなと感じた。あくまで好みの問題だと思いますが。

ちなみにここから先、唐突に野球に例えてライブを説明しだしますが当日のテンションのメモを元にまとめるとこうなりました。

そして2番手がRingwanderungだ。いつもの登場SE「overture」からテンション⤴︎⤴である。そして、そこからのセトリはRingwanderungのらしい楽曲、言うなれば勝負玉のストレートをこれでもかとコントロールよくコーナーを突いてくるピッチングといった感じであった。オールスターで本格派のエースが全球ストレート勝負して打ち取って行くような気持ちよさのままライブを締めた。とても20分とは信じられないくらい良さがつまったいいライブだった。
この時点で、このライブなら勝てる!って思った。

3番手はタイトル未定である。Ringwanderungが速球のストレートで打ち取るタイプのピッチャーであるとするならば、タイトル未定は球速がめちゃ早い訳では無いが緩急で相手を翻弄して打ち取れるタイプのピッチャーであると思う。スローカーブやチェンジアップを巧みに使いながらストレートもコントロールよく投げ分けてバッターが気持ちいいぐらいタイミングをズラされて空振りしてしまうようなそんなピッチング。配球がどうすればストレートを活かせるか考え抜かれてる、そんなセトリのライブだったように感じた。
これは、リンワンとは違う方向でめちゃくちゃいいライブしよった…。どっちが勝つかわからんぞ…。そう思わされた。

そして、トリがsituasionである。変態楽曲と呼ばれるクセの強い曲達が魅力のグループであり、切れ味の鋭いスライダーや落差の激しいフォークボールを主体とするピッチングが持ち味であり、なんならナックルボールまで投げてくるようなピッチャーといった感じである。多彩な変化球によりバッターは面白いように狙いを外される様なライブを繰り広げる。ちなみに「1988」や「正せよ状況」というストレートもいい球を持っている。
しかし、この日はストレートを一切投げずに変化球だけで勝負してきたという印象だ。ワンマンライブの1幕ならいざ知らず、この状況でこの配球は流石に変態と言わざるを得ない(褒めてる)。

僕は野球に例えたが、Twitterでは料理の種類の違いに例えてる人もいた。要は好みの違いであり、3組いずれも素晴らしいステージだったのだ。

こうして全組のライブが終了し、現地投票及び配信投票が行われた。投票終了後にMCと各グループ代表によるトークコーナーを挟んで結果発表。

見事決勝進出を決めた。

投票の結果は、4864.が配信100ポイント、会場214ポイントの合計314ポイント、Ringwanderungが配信180ポイント、会場349ポイントの合計529ポイント、タイトル未定が配信220ポイント、会場261ポイントの合計481ポイント、situasionが配信140ポイント、会場201ポイントの341ポイントで、Ringwanderungとタイトル未定が決勝進出を果たした。

Pop'n Roll記事より引用

ライブで感じた通り、配信投票ではタイトル未定が勝っていた。会場投票で逃げ切った形となった。よく考えたらとかではなく思い出したことなのだが、2021年のアイドル楽曲大賞のインディーズ部門はタイトル未定が取っているである。Ringwanderungと僅差の勝利。つまり会場にいるかは分からないが全国各地に少なくとも「楽曲に」投票したオタクがそれなりに居るのである。そう考えると配信先には沢山の未定ファンが居たということも考えられる。

何はともあれ、Ringwanderung決勝進出おめでとう。次の日は父の日だしプロデューサーへの最高の父の日のプレゼントになっただろう。
発表のタイミングでステージ上にいた増田陽凪ちゃんと佐藤倫子ちゃんが泣いて抱き合ってるか様を見て振り返り、2階で様子を伺っていた他のメンバーの様子を見るとみょんちゃんが他2人に抱きつきながら泣いていた。それを見てぼくも泣いた。

終わりははじまり 決勝戦編のゴング

そして、決勝進出の興奮冷めやらぬ中次の戦いが開始された。決勝戦の火蓋は既に切って落とされた。

よくわからないけどとりあえず推しちゃんの壁紙ダウンロードして応援してということらしい。

そして、応援したい人は今から仕事の調整とチケット取得をオススメします。

決勝戦の概要

決勝戦はTIF初日の金曜日に行われるので、まず土日休みの人はその日を休んで現地に行くという頑張りを見せるところからはじめないといけないので仕事頑張りましょう。
  
それでは皆さん、決勝戦でお会いしましょう。



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