遠くはないけど詳しく知らない街へ行くという行動でテンションが上がる人

最近は都内の渋谷や新宿付近の会場でのライブへ行くことが多く、"ちょっと遠く"の会場へライブを見に行くことが数年前と比べると減った。最近の"ちょっと遠く"と言えば新木場STUDIO COASTくらいだろうか。@JAMのために横浜アリーナへ行ったときかもしれない。

昨今の僕が通っているライブアイドル(地下アイドル)がよくイベントをやっている渋谷や新宿等にある都市型のライブハウスは数百人規模のキャパであり、立地も街中にあることもあり僕の中で日常の延長という感覚である。「明日は休みだし買い物に行く」「カラオケやジムに行ってリフレッシュする」そんな感じだ。

日常の延長という感覚で"渋谷や新宿"が有るのだが、逆に横浜や埼玉にライブへ出かけるとなると小旅行感覚である(会場によるがどちらも電車で1時間くらい)。外出してしまえば楽しく外を楽しめるのだが、根が引きこもりのため外出への1歩目となる「外に出るきっかけ」が無いと出ない。緊急事態宣言が出て外に出るなと言われ、外出する用事が無くなればば引きこもりが捗って仕方がない。そんな人なもので普段から行こうと思えば全然行ける距離だけど行く用事が無いから行ってない場所に行くというのは楽しみである。

別に遠い街でなくても普段行かない場所へ行くということ自体が既に楽しみなのである。行ってしまえばなんてことのない普通の街だったりするのだが、「今日の会場の近くはどんなとこなんだろう?」別に美味しいご飯屋さん探して行こうとするわけでもなくチョロっと近くを散歩して「こんな街なのか」となるだけでも楽しかったりする。普段から引きこもらず出かけてたらそんなこと思わないのかもしれないが普段行かない知らない町へ行くことは楽しい。

また、そもそも人の多い街である新宿や渋谷と違いちょっと外れた町にある大きなライブ会場へ向かうときには、日常から切り離された異空間へ向かう感覚が好きでもある。数年前アニソンのオタク全開だった頃には、さいたまスーパーアリーナ(通称SSA)に定期的に通っていたがSSAに向かう途中で乗り換えたりしてる時に車内に相応の装いをしたオタク(装備品:Tシャツ、痛バッグ等)が徐々に密度を高めて集結してる様を見てこれから向かう先が同じであることを察し、やはり異世界に行くのかもしれないと胸を高鳴らせるのだ。

まだスマホが普及してない時代、行き慣れない会場へ向かう時は「それっぽい人」(相応の装いのオタクと同義)を見つけ、駅から同じ方向へ行けば間違いないだろうと考えていた。たまに会場と違うとこへ連れて行かれそうになったけど。

行きの電車でワクワクしたように、帰りの電車でも異世界から徐々に現実に帰還してくる感じもいつもと違うところへ出かけたときに楽しみな感覚である。乗り換えをひとつする度に現実の世界に1歩戻ってくる。楽しかった異世界ではなく現実に。とはいえ、楽しんだことに伴う疲労感が足腰に残っており楽しかった空間は夢のような場所だったが夢では無かったと感じさせてくれる。今日は気持ちよく寝れそうだなと。気分は異世界を救った勇者が現実への帰還である(大袈裟)。

遠く大阪や名古屋もしくはもっと遠くへの遠征(逆にそっちから東京へ遠征)してる人や、いつも1時間以上の時間かけて渋谷や新宿のライブハウスまで出かけてる人からしたら何を言ってんだこいつ?って思うかもしれないが、僕は近場でも普段行かない街へ行ことにより脳がアクティブになって急に語り出したくなる衝動により今この文章を書いている。

今日の横浜のライブはとても良かったなと反芻しながら。

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