ライブ中どこを見るかで振りコピ難易度が変わる
2020年からライブ中のオタクの行動は制限され、できることから楽しみ方を見つけようという流れが続いている。その中で各自が合う楽しみ方で楽しんでいると思う。僕は以前と比べて振りコピをよくするようになった。
2020年より前も振りコピはしていたがサビで一緒にやる部分等かなり限定的だった気がする。そもそも、振りコピして腕を振り回したりステップ踏もうとするとそれなりのパーソナルスペースが無いと人とぶつかる可能性が高いし、前の方見てるときは圧縮されてそれどころでは無いという感じで以前はやりたくても出来なかったという方が正しいかもしれない。それが、ソーシャルディスタンスという言葉と共に踊るためのパーソナルスペースが広くなったから以前よりも踊りやすくなったという変化もある。スカスカ新木場フロアの最後方は移動もし放題で実に楽しい。
そうして2020年秋頃から再開されてきたライブでは禁じられた遊び方以外で楽しもうとして振りコピをしようとしたのだが、それまでのライブでは他の遊び方をしていたので振りが頭にしっかり入ってない曲もあり振りをしっかり観察しようとする。そこである問題が発生した。
推しメンが歌っているパートでは踊ってなかったりするのだ。特にサビとかでほかのメンバーみんなが同じ振りをしていてオタクも振りコピしてるような曲だと振りを覚えようと観察しようと推しメンを見ても推しメンが踊ってない…でも推しメンが歌ってるから推しメンも見たい…というジレンマが発生する。
結果的にしばらく他のメンバーの振りを観察して覚えた後に推しメンを見ながら推しメン越しに他のメンバー見つつ振りコピするというところに落ち着いたんですがね。
そういう意味では、サビとかしっかり歌いながら踊りもしっかりやってるグループも居て、そっちはすげーな!と感じる。パフォーマンスの質が違うのかもしれない。「歌を届ける」としっかり歌うことに集中するグループと、「歌も踊りも合わせて届ける」というパフォーマンスがベースに有るのか。どちらが良いとかでは無いが歌いながら踊るのを両方をちゃんとできるとこは凄いし、踊りながら歌えないのであれば無理に両方しなくてもいいのにと思うときもあるがそこは今日の本題じゃないのでまた今度。
そして、個人的には推しメンが居るグループの方が振りコピは捗る。推しメン居なくても目の前人を振りコピし続けるということもできるのだけど、脳が他人の動きをトレースしようとした時にどんな変化が有るのかは分からないが身体的パラメータが固定の同じ人を見続けた方が動きの解析が容易なのかもしれない。推しメン見てる時は推しメンオートフォーカスが働くことも有効に作用してるのかもしれない。なんの根拠も無いがとても興味深い。
また、全然違うグループ同士での比較になるのでまたしてもなんの根拠も無い個人的な感じ方の話になるが、「踊りが上手いと言われる人」を見て振りコピした方が振りコピはしやすいと思う。なんなら、「そのグループの振り付けやってます」みたいな子の動きは見ててなるほどそうやって動いてるのか!というのがわかりやすい気がする。踊りの素人なので細かい動きの一つ一つがダンスのどの動きとかまでは分解出来ないが、あの曲のダンスでもやってるあの動きね!みたいのが分かると振りコピが捗る。細部までしっかり踊れる人を見てると何をしているのかが分かるから、やることがわかる。逆にあんまり踊れない人の動きを見てると何してるか分からなくて脳で解析出来ない気がする。結果的に振りコピ難しいとなる。まあ、めちゃくちゃ早い動きのダンスしてるグループは何やってるか分かっても振りをコピー出来なかったりもするんですがね…。
色んな制限がある中で見つけた楽しみ方のひとつである振りコピ、制限が解除された後も楽しみたい。いわゆる「後方振りコピゾーン」って感じでいいからパーソナルスペースを確保して自由に踊れるようにして欲しい。
制限前のライブだと大型対バンの人気グループのときはこれでもか!ってくらい詰め込まれて箱に人が入っていた。そんなライブもまた復活して欲しいが、「元に戻す」のではなくて、制限のおかげで見つかった楽しみ方とも共存または併存できるようにして欲しいというのが今の気持ちだ。
隠語の様に特定のライブハウスだと制限の無い2019年以前の様な観覧方式になってるという話を聞く。最初からそうだと告知されていれば間違って行く可能性は低いが、なんのアナウンスも無く「察しろ」というのは流石に不愉快である。やるならやると言ってくれ。こちらにもそれを聞いた上で選ぶ権利が有るから。世の中的に解禁されるときが来たらそこだけはイベント主催及びグループ運営はしっかりアナウンスして欲しい。まじで。
みんなが自分の楽しみ方ができるライブへ行けますように。
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