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お目当て入場特典の与える未来への影響について考える

先日のイベントでChick-flickさんのお目当て特典がえぐかった。

通常物販でのチェキ券が1枚1500円ということで、15000円相当に加え、写メ券(非売品)、ステッカー(非売品)と普通に一旦儲け度外視の施策である。

イベントがmini TIF ということで、来年2023年のTIF出演に向けての運営の意気込みみたいなものが伝わる。

ご存知の方も多いと思うが、Chick-flickのプロデューサーは元Payrin'sの桜木もち子である。ちなみに夏に福島で行われたエクストロメではチェキ券5枚無料配布を実施していて、そのときはもち子Pが自らオタク達に配り歩いていたらしい。

お目当て特典があるとオタクが行きやすくなるのは間違いない。もちろんそんなもん無くても行きまっせ!というオタクが居るのはわかっているが、色んなスケジュールの都合を考えた時に迷ってる人の背中を押す"いい言い訳"にはなると思う。こういう動員結果が未来を変える可能性のあるイベントでは尚更である。

そこで、センスあるお目当て特典について考えてみたい。

メンバー個別チェキ券全メンバー分

まさにChick-flickが今回のmini TIFにて配ってたり福島エクストロメで配っていた特典である。5人個別なので推しメン以外の普段話さないメンバーとも話せて箱推しを育てられる特典だと思う。この特典を配ってる人達の意向を無視してオタク同士で特典券の交換を行う人達も居るかもしれない。その辺は上手いことやってくれてもいいというゆるさありきで配ってる気はするが。

ちなみにどちらも当月内のイベントでのみ使用可能ということで、半月~10日間くらいの有効期限である。
5人個別なので全員の特典会周るとなると1回のイベントで周りきれなかったりする。

ぼちぼちライブに行く方の自分が考えてもこの有効期限設定がなかなか絶妙だと思う。
それこそ、月10回くらい(週に2、3回)そのグループのライブを見てるオタクにとっては全然気にする必要のない有効期限であるが、月に1度か2度しかそこのライブを見る機会の無いライトなファン層にとって現在のスケジュールだと「もらったはいいけどこの券の期限までに使い切らないな…」ということも起こり得る。そうなると、「よし、今月もう1回別の日にライブ見に行くか!」という発想になったりする。
お目当て入場特典なので、使い切れず期限切れても本来損はしてないはずなのだが強欲なので1度手に入れたものは使い切れないと損した気分になるというあの心理学。

そうすると、配った日以外にも動員が増える(可能性がある)のである。あくまで可能性。増えたとしてどのくらい増えるのかは定かではない。
配った当日以外に使える(期限付き)特典券って実際の回収率がどのくらいなのかとオタクは知り得ないがちょっと気になる。実はそれほど高い回収率ではないのでないか?とも思ったりする。

例えば昨日の1人10枚のチェキ券、100人が手に入れたとして、トータル1000枚その後のチェキ券が回収された枚数が500枚だとしたら、半分しか回収されてない。
そうなると、どうせほとんどのオタクが期限内に使い切れないくらいの特典つけたらインパクト有るけど実際はコストかからなくて運営的にお得!みたいなのがあるかもしれない。

普段の集客数と、特別な特典出した時の集客数とか色んな数字検討しないとまあまあな赤字はある気がするのですが、損して得取れ精神の運営さんは色々チャレンジして欲しい。なんなら、こういうアイドル運営しか知り得ない数学についてはどっか中の人がTikTokとかで結果について解説してもらいたいと思う。

チェキ券1枚無料

1番一般的な特典だけど、これってチケット代高くてちょっと二の足踏むな…ってイベントのチケット買うか悩んでる時にサインチェキ定価2000円の運営とかが付けてくれてたりするとかなり買いやすくなるよね。
サインチェキ2000円レギュで、サインなしチェキが無いとか秒剥がしのグループって、爆売れコンテンツなら別として地下アイドルと呼ばれるレベルだとただでさえ特典会閑散としがちなのでオタクが来なそうなイベントはちょっと特典付けてでもオタク呼んだ方がメンバーの精神衛生上いいんじゃないか?オタク的にはと思ってたり。

先日もオタクが全然ライブに来てくれないことを悩んでるアイドルのツイート見かけたけど、個人的にはアイドル運営の仕事って「イベントにオタクが来やすくなったり、たまには行ってみようかな?」って思わせることも含まれてると思っている。

例えばチケット代無料でオタクがライブ見に来たとしても、結局特典会行かずに帰るオタクがいっぱい居たらあんまり意味無いというか。地下アイドルはオタクと距離が近い分、多くのオタクに見てもらって「ライブ楽しかった」とか「ステージ見て可愛いと思いました」とかの感想を多く受け取ることでモチベに変換できる職業だと思う。
そう考えると、何も考えずに毎度付けると運営上色々大変な気もするケド、ちょっと動員頑張りたい日とか逆に動員厳しそうだな…っては付けること検討したらいいと思う。
特典会スタート時点で特典会列枯れてるのとか見てられない。

写メ券や動画券

一般的な特典会はチェキ撮影(にトークやサインが付く)とした時に、写メ券や動画券でデジタルに撮れるというのはちょっといつもと違うお得感が得られる。もちろん、普段からそんなレギュレーションのある運営だとあまり特別感は無いかもしれないが。

また、そのときの写メ券や動画券とチェキ券の立ち位置の違いも難しいところである。
撮るだけで終わりでトーク無しだったり、話す時間もあったり。チェキ券と同時出しか出来ないシステムだったり。

正直に言うと、この辺は運営の規模感やオタクの動員によって何が最適であるか難しいところだと思う。
基本特典会が過疎ってるようなとこは写メ券や動画券単体にトーク時間も付けた方がむしろ良いと思うが、それなりにオタクが混み合う特典会やってるなら写メ券や動画券はトーク無しでもいいんじゃないかと思う。

ただ、滅多に付けない特典であるなら「当日限り」ではなく少しの猶予期間があった方がオタク的には嬉しい。
例えばハロウィンシーズンは滅多に見れない推しメンの仮装姿が特典会で見れたりするので、このイベントの日は仮装無しだけど写メ券付き、来週のイベントは特典付かないけど推しメンが仮装しとる!みたいなこともあると思う。そうなったら仮想の日にワシは写メ券使いたいんじゃ!ってなるやん?
無期限にしろとは言わないからせめてひと月くらいの猶予が有ると助かります。

くじ引き ガチャ 

入特でオタクの得られる利益は確定しないがちょっとワクワクする入特。くじ引きで当たりが出ればサインチェキ以上とか、ハズレだと何も無い可能性がある。普段から物販にくじが置いてあるアイドルグループでたまに見かける。
当りの確率がどのくらいかとか運営のさじ加減なので当り確率50%です!とか言われたら当たりそうな気もするし、今日は無銭イベントなので当り確率10%ですと言われても信じるしかないけど、無銭イベントとかでもなんか付いてるとなるとお得なので軽率にお目当ての名前言ってしまう。

この辺は運営の腕が問われるので当り確率を告知するのかしないのか、とか難しい気がするけどそういう遊びが好きな運営は色々試してほしい。

ライブ映像DVD

最近はあまり見なくなった特典である。どこも映像はyoutubeを利用して上げるようなったというのもあるかもしれないが、オタク側が再生機器持ってない可能性も増えてきてる。

日常的にライブを撮影可能なグループ以外は大きな対バンイベントかワンマンクラスの単独以外はライブ映像が公開されることが少ない。日頃の小さな主催対バンとかのライブ映像を記録してるなら見たいオタクは沢山いる。

とはいえ、時代は円盤じゃないんよ…という気持ちも無きにしも非ず。入特にするくらいなら期間限定公開とかでもyoutubeに公開した方が宣伝効果もあっていい気する。

ポイントカードシステム

アイドルグループにはよく通ってくれるオタク達へ向けて?ポイントカードがあったりする。ポイントカード特典は貯めたポイントに応じて色々用意されているが、イベントの集客予想の多い少ない、動員の重要度に応じてポイントが多くなるところも見かける。

ポイントカードを実施してる運営のイベント毎のポイントを見ると主催イベントを重要視してるのか?大きな対バンを重要視してるのか?色々と運営の色が見えてくる。

なんのために特典を付けるのか

結局、ただ特典を脳死状態で運営が付けてもオタクにはイマイチな効果だったりする。
最初にChick-flickの特典について目的を勝手に考察したが、「動員の重要な日に来てもらうこと」に加えて「別日のイベントにも来てもらうこと」を目的としているから使い切れないくらい配ったのでは無いか?という思想。
ちなみに、月が変わって11月の初頭にはワンマンが有るのでそこへ向けてオタクを仕上げて行こうという流れなのだと思ってる。


そういえば、エクストロメで配ったときも月末にワンマン控えてたからそういう戦略考えてるのかもしれない。
もち子Pって世界観とか曲とかの方を考えてるって思ってたけど、それ以上に売り方とかも考えてるんかってなった。

日々の単発のイベントの動員も大事だと思うけど、その日1日以外にもライブが沢山あるライブアイドルなのでオタクを盛り上げて楽しくオタクさせる施策のひとつとしてアイドル運営各位はお目当て特典で楽しませてもらいたい。







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