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#3 今週の「名言とことば」
今週、4日~9日までの「名言とことば」です。
今週は、休み気味になってしまって。「三日坊主」ならぬ「三週坊主」ですかね。
#11「重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」―Alfred Adler
「重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」―Alfred Adler
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) September 4, 2022
つかい-こな・す【使いこなす】十分に役立たせて使う。自分の思うままに使う。
どんな人にも、絶対に与えられたものはある。それをどう使うか。#名言とことば #名言 #広辞苑 #AlfredAdler
アドラー【Alfred Adler】ウィーン生れの精神医学者。神経症の原因を劣等感の処理の失敗に求めた。また、劣等感の補償として「優越の努力」「権力への意思」を重視、「個人心理学」を樹立した。(一八七〇~一九三七)
人には、生まれた時の身分という物があります。富が有り余る家に生まれる人もいれば、毎日ごとを生きるのに精いっぱいな家に生まれた人もいる。
また、生まれながらの能力という物もあります。生まれつきの才能がある人もいれば、生まれつきにして体に障害がある人もいる。
しかし、精神科医で会ったアドラーは言います。そんなことは関係ない。「重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」と。
広辞苑によれば、彼は「神経症の原因を劣等感の処理の失敗に求めた」人。
神経症も、「劣等感」という「与えられたもの」の「使いこな」し方によるもの、ということでしょうか?
#12「善く戦う者は怒らず、善く戦いに勝つ者は争わず」―老子
「善く戦う者は怒らず、善く戦いに勝つ者は争わず」―老子
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) September 5, 2022
あらそ・う【争う】相手を倒そうとしたり、互いに勝とうとしたりする。敵対する。けんかする。
怒りは争いにつながる。よく戦い、また勝つ者は、本当に必要な戦いを心得ているのかもしれない。#名言とことば #名言 #広辞苑 #老子
ろうし【老子】道家の祖。中国、春秋時代の人物とされる。史記によれば、姓は李、名は耳、字は聃(たん)または伯陽。楚の苦県(こけん)厲郷(れいきょう)曲仁里(河南省)の人。周の守蔵室(図書館)の書記官。乱世を逃れて関(函谷関または散関)に至った時、関守の尹喜(いんき)(関尹子)に乞われて「老子(書)」を著したという。
このことばについては正直、自分なりのピタっとはまった解釈ができていないんですが、紹介してみました。
特に後半部について、素直な自分の気持ちとしては、「よく争うから強くなるんじゃないの?」と言ってしまいたくなります。
しかし、このことばを初めてぱっと目にした自分には理解しえない、特別な意味を持っているのでしょう。
#13「幸福には翼がある。つないでおくことは難しい」―Friedrich von Schiller
「幸福には翼がある。つないでおくことは難しい」―Friedrich von Schiller
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) September 6, 2022
こう-ふく【幸福】心が満ち足りていること。また、そのさま。
今手元にある幸せは一瞬のものかもしれない。しかし逆に、幸せが舞い込むことも往々にしてありうるのかも。#名言とことば #名言 #広辞苑 #FriedrichVonSchiller
シラー【Friedrich von Schiller】ドイツの作家・劇作家。疾風怒濤期の戯曲「たくらみと恋」などから出発し、のち古典主義に転じ、「ドン=カルロス」「ワレンシュタイン」「オルレアンの少女」「ヴィルヘルム=テル」などの歴史劇を書く。ほかに歴史書「オランダ独立史」「三十年戦争史」、論文「人間の美的教育に関する書簡」「素朴文学と感傷文学」、詩「歓喜に寄す」など。(一七五九~一八〇五)
物語ものとかでよくありますよね、「この幸せはずっと続くものだと思っていた」。
しかし決まって、そううまくはいかないものです。それは我々が生活する現実世界も同じ。
幸福がどこかに飛んで行ってしまわないうちに、その幸福を存分に味わっておくのが大事なんですかね?
しかしこれ、逆にとらえれば「幸福が突然舞い込んでくることがある」という事にもなり得ます。
どんな解釈にせよ、大抵は「幸福は気まぐれなものだ」的なことになるんじゃないんでしょうか?
気まぐれな幸福、うまく付き合っていきたいものです。
#14「目を星に向け、足を地につけよ」―Theodore Roosevelt
「目を星に向け、足を地につけよ」―Theodore Roosevelt
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) September 8, 2022
【地に足のついた】考え方や行動が堅実・着実で、裏づけがしっかりしているさま。
遠きを見通しつつ、着実に一歩一歩を踏みしめていく。不安定な時代にこそ、大切な心得なのかもしれない。#名言とことば #名言 #広辞苑 #TheodoreRoosevelt
ルーズヴェルト【Theodore Roosevelt】アメリカ合衆国第二六代大統領(一九〇一~一九〇九)。共和党選出。トラストを抑え、日露戦争の講和を斡旋、モロッコ問題を解決。ノーベル賞。ローズヴェルト。(一八五八~一九一九)
数々の事を成してきたルーズヴェルトさんの言う事だからこそ、そのことば重みは増しているようです。
地に足をつけながら、遠い星にも気を配る。
そんなことをやってこられたからこそ、彼は数々の問題を解決してこられたのでしょう。
世界規模での問題が複数発生している現代、その精神は特に必要性を増しているように思われます。
#15「人間として、正しいことを追求する」―稲盛和夫
「人間として、正しいことを追求する」―稲盛和夫
— Mr.Pagaia (@MrPagaia) September 9, 2022
つい-きゅう【追求】どこまでも後を追いかけ求めること。
経営家は言った。まず追求すべきは表面的な損得ではない。人間として正しいことを追い求めるのだ。#名言とことば #名言 #広辞苑 #稲盛和夫
稲盛 和夫(いなもり かずお、1932年〈昭和7年〉1月21日 - 2022年〈令和4年〉8月24日)は、日本の実業家。京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者。公益財団法人稲盛財団理事長。「盛和塾」塾長。日本航空名誉会長。
実業家であった稲盛さん、先月末に亡くなられたばかりの方です。よって、収載する「日本の人名は物故者に限」る「広辞苑」にはまだ未収載の方です。そこでここでは、「Weblio辞書」の検索より、「Wikipedia」の説明を引用しました。
実業家は利益第一というイメージもありますが、彼はそのようなことはひとまず置いて考えるべきだ、と言いました。
数々の事業を成し遂げられたのは、だからでしょうか。結局は「急がば回れ」なのかもしれませんね。
さて、今週をまとめてきました。
名言も、解釈は人それぞれで、自分次第。個々が持つ、世間からは全く離れた解釈でも、それが自分の行動にプラスに影響したのなら、「名言」としての価値は十分にある、と考えます。
どうか、あなたに影響を与えられるような名言を探してみてください。