#3 今週の「名言とことば」
今週、4日~9日までの「名言とことば」です。
今週は、休み気味になってしまって。「三日坊主」ならぬ「三週坊主」ですかね。
#11「重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」―Alfred Adler
人には、生まれた時の身分という物があります。富が有り余る家に生まれる人もいれば、毎日ごとを生きるのに精いっぱいな家に生まれた人もいる。
また、生まれながらの能力という物もあります。生まれつきの才能がある人もいれば、生まれつきにして体に障害がある人もいる。
しかし、精神科医で会ったアドラーは言います。そんなことは関係ない。「重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」と。
広辞苑によれば、彼は「神経症の原因を劣等感の処理の失敗に求めた」人。
神経症も、「劣等感」という「与えられたもの」の「使いこな」し方によるもの、ということでしょうか?
#12「善く戦う者は怒らず、善く戦いに勝つ者は争わず」―老子
このことばについては正直、自分なりのピタっとはまった解釈ができていないんですが、紹介してみました。
特に後半部について、素直な自分の気持ちとしては、「よく争うから強くなるんじゃないの?」と言ってしまいたくなります。
しかし、このことばを初めてぱっと目にした自分には理解しえない、特別な意味を持っているのでしょう。
#13「幸福には翼がある。つないでおくことは難しい」―Friedrich von Schiller
物語ものとかでよくありますよね、「この幸せはずっと続くものだと思っていた」。
しかし決まって、そううまくはいかないものです。それは我々が生活する現実世界も同じ。
幸福がどこかに飛んで行ってしまわないうちに、その幸福を存分に味わっておくのが大事なんですかね?
しかしこれ、逆にとらえれば「幸福が突然舞い込んでくることがある」という事にもなり得ます。
どんな解釈にせよ、大抵は「幸福は気まぐれなものだ」的なことになるんじゃないんでしょうか?
気まぐれな幸福、うまく付き合っていきたいものです。
#14「目を星に向け、足を地につけよ」―Theodore Roosevelt
数々の事を成してきたルーズヴェルトさんの言う事だからこそ、そのことば重みは増しているようです。
地に足をつけながら、遠い星にも気を配る。
そんなことをやってこられたからこそ、彼は数々の問題を解決してこられたのでしょう。
世界規模での問題が複数発生している現代、その精神は特に必要性を増しているように思われます。
#15「人間として、正しいことを追求する」―稲盛和夫
実業家であった稲盛さん、先月末に亡くなられたばかりの方です。よって、収載する「日本の人名は物故者に限」る「広辞苑」にはまだ未収載の方です。そこでここでは、「Weblio辞書」の検索より、「Wikipedia」の説明を引用しました。
実業家は利益第一というイメージもありますが、彼はそのようなことはひとまず置いて考えるべきだ、と言いました。
数々の事業を成し遂げられたのは、だからでしょうか。結局は「急がば回れ」なのかもしれませんね。
さて、今週をまとめてきました。
名言も、解釈は人それぞれで、自分次第。個々が持つ、世間からは全く離れた解釈でも、それが自分の行動にプラスに影響したのなら、「名言」としての価値は十分にある、と考えます。
どうか、あなたに影響を与えられるような名言を探してみてください。