MRの「アポメールのススメ」
こんにちは。コロナ禍の中で、MR活動が大きく変化をしています。
開業医に関しては、徐々に訪問が可能になってきている施設もあると聞きます。しかし、病院に関しては「病院自体」が訪問禁止のため、勤務医への活動は「手紙」「電話」「WEB面談」が中心になっており、担当者によっては苦戦しているとも聞きます。
こういった環境下の中で
「私だったらこうするかも」
と思うことがあるので本日はそれについて語って行きたいと思います。
アポイントメールがもらえない
聞いたところによると「アポイントメール」の返事が返ってこないという話を聞きます。つまり、WEB面談が出来ている先生もいれば、情報活動したいのに出来ていない先生がいるという事です。
恐らく、WEB面談が出来ている先生は、別のメーカーのWEB面談にも応じている(応じていそう)なことは想像がつきますし、出来ていない先生に関しては、恐らく「どのメーカーのWEB面談」も応じていなさそうなことが想像できます。※濃淡はあると思いますが。
もちろん、要件(〇〇医師会からの講演の依頼)などWEB面談出来ていない先生でも’’内容’’によってはWEB面談しないといけないケースがあるので、そういうケースは別と考えてください。
医療関係者の1日とは
私は現在医療関係者でもあるのですが、こちら側の仕事をしてみて、
気づいたことがあります。
それは、1日のスケジュールが「がっちり」決まっているということです。
朝職場に付いた時点で帰る時間(やらなければならない仕事)が決まっているということです。
医者の例で申し上げますと
外来・検査・手術・ムンテラ・カンファレンス・院内会議・病棟業務・当直・書類作成etc…これに加えて救急などの臨時対応が入ってきます。
これまではこの隙間(曜日や時間によってゆとりのある時間がある)でアポイントが成り立っているのが常識でしたが、コロナにより環境が大きく変わりました。
コロナによりWEB面談のみとなったため、実はMRと面談をしないと帰る時間がその分早くなるということに気付きましたし、帰れるときに早く帰って家族と過ごしたいでしょう。若い先生は早く子どもに会いたいでしょう。
さらにWEB面談だと時間が決まっているので、これまでの対面型のアポイント面談のように秘書さんを通じて「ごめん、ちょっとまだバタバタしていて医局で待ってて」というようなことは言えなく(言いにくく)なってしまっているのではないのでしょうか。
WEB面談は聞かれる?
個室を持っている先生ならいいのでしょうが、病院勤務医の多くの先生方は、同僚の先生方と机を並べて内勤をするスタイルだと思います。その際にMRとWEB面談をしている話を同僚に聞かれるのはいかがなものでしょうか。内容によりけりかもしれませんが、MRから提案されあわよくばお願いをされている姿は同僚には見られたくないと思います。
どうする?
これらのことにより、WEB面談は場所を選ばないということで一見理想郷だけど、実際はなかなかWEB面談が出来ずに営業所‐支店からWEB面談数を地の果てまで追われ疲れているMRの方も多いと思います。
先ほど、朝来た時点で帰る時間が決まっていると申し上げましたが、実際にどのように皆さんはアポイントメールを出しているでしょうか。もしかすると「時間」に少し工夫をすると、これまでWEB面談できなかった先生と会えるかもしれません。
つまり、MRの勤務時間‐Drの勤務時間で擦り合わせてWEB面談をしようとするので、良くないのだと思います。
これまでのアポイントの出し方の例を下記2つ出してみます。
<パターン1>
9月1日(火)・・・10時~18時の間でご都合の良いお時間
9月2日(水)・・・10時~18時の間でご都合の良いお時間
9月3日(木)・・・10時~18時の間でご都合の良いお時間
パターン1だとこちらの一般的なMRの勤務時間内(みなし労働ですが)で依頼をしています。繰り返しですが、Drはこの時間だとこれまでは対面面談してくれたかもしれませんが、WEB面談しないほうが早く帰れますし、臨床の都合上、時間が読みにくい先生だと、この時間は絶対拘束というのは難しいです。そして、その時間は医局に同僚がいて話を聞かれてしまうというのもWEB面談を遠ざけているかもしれません
<パターン2>
9月1日(火)・・・10時以降でご都合の良いお時間
9月2日(水)・・・10時以降でご都合の良いお時間
9月3日(木)・・・10時以降でご都合の良いお時間
パターン2だと10時以降でいつでも大丈夫です!ということになりますが、一般常識で考えると、「9月3日(木)22時で」とは返信をしにくいものです。Drも相手の事を考えますからね。恐らくこういうメールが来ると文面には書いてはいませんが
10時~19時?20時?くらいの間でと読み取るのが普通だと思います。
では、どうすれば少しでもWEB面談出来る可能性が増えるのか?
WEB面談で「場所」に拘りがなくなりました。
次は「時間」に拘りをなくすというのがポイントだと思います。
つまり、病院勤務医の先生方も早く帰れるときは帰りたいのです。
家でゆっくり過ごしたいし、子どもにも会いたいのです。
だったら、例えば「子ども」が寝て自分が本当にゆっくりしている時間
✔22時から15分だけとか
あるいは朝方の先生だと
✔朝の7時30分から15分だけとか
スマホあるいはノートPCさえあれば出来るのですから、こういった今までの対面だとあり得なかった時間にこそ活路があるんじゃないかと思います。
※もちろんこういう時間に対面でもアポイント面談を経験したことはありますが、どちらかというと稀なケースです。
これが正しいメールの文書だとは思いませんが具体例を示します。
9月1日(火)・・・7時~24時の間でご都合の良いお時間
9月2日(水)・・・7時~24時の間でご都合の良いお時間
9月3日(木)・・・7時~24時の間でご都合の良いお時間
幅広い時間での申し込み大変失礼致します。ご勤務時間内だと臨床の都合上お時間を頂くのが大変なケースもあると伺っておりますので、幅広い候補時間を記載させて頂きました。WEBのため○○先生のご帰宅後の落ち着かれた時間あるいは早朝でも私は問題ございませんので、どうかご検討頂ければ幸いです。
まとめ
いかがでしょうか。もちろん幅広い時間で申し込みことが全ての解決策とは思いませんが、もしまだやっていないとしたらやってみる価値はあるのかなと思いますし、私がまだ現役のMRだとしたらやってみると思います。
リモート環境になり、面談する場所は関係なくなりました。
次はDrが本当に望む「時間」というのがキーになってくると思います。
もちろん、今回は述べてはいませんが、面談の内容はとても大切です。
参考になれば幸いです。
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