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MRの「コロナ禍こそ薬剤師を使え」

こんばんわ。
今日はコロナ禍だからこそ薬剤師を上手く使えという記事について
纏めたいと思います。

現役MR当時は、薬局に対して下記のような思いでした。
✔薬局の訪問・説明会→めんどくさい、ぶっちゃけ数字にならない
 理由:月末・期末詰めは出来るかもしれないが・・・
    昨今は在庫管理がうるさいため出来ないケースが多い

なにより処方元は医者である。

つまり薬局が何を言おうが医者が自社製品について理解・納得すれば処方が出て数字になるという、大前提があります。

※もちろん、病院の採用などで、薬剤師を抑えておくべきポイントがあるというのは事実です。

しかし、コロナ禍のために病院への訪問が難しい、クリニックへの訪問も制限されているために(回復してきているとは聞きますが)、数字のチャンスを作るために一度薬剤師への情報提供を見直してもいいのではと思います。

薬剤師の環境変化

ご存じのように薬剤師も環境変化が起きております。
今回の記事に関連する環境変化としては薬剤師の仕事が対物業務から対人業務へのシフトが求められているということがあげられます。
具体的には、
✔2020年9月1日に服薬期間中のフォローアップの義務化が始まります
✔トレーシングレポートと言われる服薬情報提供書の記載の重要性が益々高まっています。

トレーシングレポートは、保険薬局で得られた緊急性の低い情報を、処方医に伝える文書のこと。「この薬、大きくてちょっと飲みにくいんだよね」「最近、睡眠薬を飲まなくても眠れる日が増えたよ」「たばこをやめようと思っているんだけど、先生は忙しそうで言いそびれちゃった」――などといった、外来患者の来局時に聞き取った服薬状況からちょっとした訴えまで、様々な情報を処方医に伝達し、次回の診察時に参考にしてもらうことを目的としたものだ。

つまり、薬剤師はこれまで以上に、ただ単に処方箋通りに正しく薬を渡すだけでなく、服薬中のフォローや服薬指導時の気付きを薬学的に判断をして、文書を用いて医師に報告していくことが求められているということです。

このことからMR活動に利用できることについて下記に示します

脱落例をへらす

例えば、今注力している薬が、投与初期に「眠気」の副作用があるとしましょう。説明会や面談を行い、いよいよ新規処方がされました。その際に、恐らく医師からも新規処方する際に、「眠気について何らかの説明」があると想像できます。

と同時に門前の薬局にも説明会や資材を用いて、副作用対策や考え方について説明をしていたとしましょう。そうすると

薬剤師からも、「この薬は〇〇という効果がありますので、今の◇◇さんにその効果を期待して先生はご処方されたんですね。もしかしたら飲み始めに眠気があるかもしれませんが、服用していくと慣れが出てくると言われております。どうしてもきつい場合には、医師や私たちにご相談下さい。またこちらにも詳しい注意事項がありまして・・・」といった感じで、資材も用いてしっかりと服薬指導をする姿が想像できます。

また、有名は話だと、プロトピック軟膏には「ヒリヒリ感」といった刺激が投与初期にあります。ただ、投与を続けていくと、その刺激性がだんだんと減弱されていくのです。その際に薬剤師は「この軟膏は使い始めはヒリヒリするかもしれませんが、だんだんと慣れてきますし、それは治療が上手くいっている証拠なんで安心してください」といった説明をして脱落例を減らす手助けをしてくれます。

このように門前薬局にもしっかりと情報提供をしておくことで、薬剤師は勉強したことをアウトプットするのが好きな生き物のため、教えてくれたことを患者さんに届けます。
※もちろん全て教えてもらったとおりにではなくきちんと解釈をしますが…
特に副作用については、必ず薬剤師は抑えているポイントです。

薬剤師に情報提供をすることで、少しでも脱落例を減らし、数字を積み重ねていくことが出来るのではないかと思います。

薬剤師の提案による処方獲得

服薬情報提供書に関して記載致しましたが、その際に薬の提案をする場合もあります。例えば、便秘で酸化マグネシウムを服用しているけど、なかなか便秘が改善されない患者さんがいたとしましょう。

色々な原因が考えられ、単に薬の増量・上乗せ・切り替えだけの問題ではないというのは前提にして、

酸化マグネシウム・センノシド・アミティーザ・リンゼス・モビコールなど最近は便秘薬もラインナップが増えてきました。

その際にそれぞれの薬の特徴を理解し、この患者さんにはこのタイプの薬がいいかもしれないと思えば、そういう症例に当たった際に、「そういえばこの前教えてくれたあの薬がいいかもしれない」と服薬情報提供書を用いて提案をしてくれるかもしれません。

便秘を例えにしましたが、その他の領域でも同じです。

まとめ

簡単にですが、薬剤師(薬局)への取り組み事例について纏めてみました。
コロナ禍により、これまでよりも時間が浮いていませんか。そう感じているならば一度薬剤師への情報提供を見直して訪問をしてみてはどうでしょうか。門前Drの事をよく知っている薬剤師だからこその情報が得れるかもしれせんし、脱落例を減らしてくれるかもしれない、あるいは提案をしてくれるかもしれない。自分の担当エリアの味方を一人でも増やしてみることを意識して活動していきましょう。

それではまた。

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