【ARCALISってどんなところ?⑤】CMC開発センターについて
こんにちは。株式会社ARCALIS(アルカリス)です。
ARCALISの雰囲気や業務内容をみなさんに届けるため、各部署を紹介する連載をスタートします。
今回はARCALISの「CMC開発センター」で、開発QCチームと製剤開発チームのチームリーダーを務める伊東進さんに話を聞きました。
ARCALISに就職したい学生さんや、中途入社を検討している方はぜひ、お読みください!
これまでの経歴を教えてください
ARCALISに入社する前は製薬企業に勤務していて、「CMCセンター」の「原薬部」という部署にいました。そのときは、主に医薬品原薬の製造法開発を行っていました。
前職では低分子原薬を扱っていたので、元からmRNAについて詳しかったわけではなかったのですが、転職時には新しいことをやろうと思い、2022年6月からARCALISに入社しました。
製薬会社のCMC部門との違いは何ですか?
あくまで私の例ですが、以前勤めていた製薬会社では原薬の主な製造を外部に委託していました。そのため、私の業務としては、委託先での進捗確認や技術移管管理などのマネジメントがメインでした。
一方、ARCALISはCDMO(医薬品開発製造受託機関)ということもあり、委託を受ける側にあたります。実際の製造業務がメインになるので、そのための技術開発を精力的に行える環境だと感じています。
CMC開発センターの業務内容について教えてください。
CMC開発センターでは、創薬支援受託事業とCMC開発受託事業の業務を行っています。
創薬支援受託事業は、お客様から製造を委託され、mRNA製品を納品する事業です。一方でCMC開発受託業務では、mRNA原薬の製造方法や精製方法、分析方法の開発を主に行っており、その中で確立した新しい技術をお客様の要望に合わせて製品製造へ応用していく仕事になります。
CMC開発センターはどのようなチーム体制なのでしょうか?
今のCMC開発センターは、創薬支援チーム、L.DNAチーム、製造チーム、開発QCチームというmRNA原薬の設計、製造及び品質評価に特化した4つのチームと、製剤の開発を担う製剤チームの計5チームから成り立っており、それぞれのチームが連携しあって業務にあたっています。
例えば開発QCチームの場合は、mRNA原薬や原材料、検討サンプルなどを分析して品質を評価する業務がメインとなります。創薬支援事業で顧客に納品する製品の品質評価を主に行っていますが、頑健で正確な評価ができるような分析方法の改良や、より簡便な分析方法の検討、あるいは新しい分析技術の導入検討なども行っています。
また、製剤チームは2023年4月にできたばかりのチームで、これからmRNA原薬を脂質ナノ粒子で内包化して製剤化できるようにすべく立ち上げをしている段階です。今は新しい装置を購入し、SOP(標準作業手順書)の作成などを行ったりしています。
将来的には、mRNA原薬の受託製造業務と同様に、顧客より製造を依頼されたmRNA製剤を製造し、品質評価をして製品を納品する業務や、製造方法の改良、新規技術の導入などを実施することを想定しています。
入社する前に必要な知識・スキルはありますか?
新しく入社した方がCMC開発センターのどのチームに配属されるかは、元々のバックグラウンドによって決まると思います。
ただ、私自身、mRNAに関してほとんど知識がない状態で入社していますが、それほど特別な専門知識は必要ないと思います。ARCALISに入社された後で、mRNAや関連する必要な知識やスキルを身に着けることができます。
ARCALISはArcturusという米国企業の子会社にあたるため、英語での会議も開催されます。そのため、英語に抵抗がないほうがやりやすいかなと思う場面はあります。
どのようなところに仕事のやりがいを感じますか?
mRNAはまだまだ発展途上のモダリティであると思います。他の人があまり取り組んでいない分、新しいことへチャレンジする楽しさを感じますし、試行錯誤する面白さもあります。
そして、何よりも、自分達が開発した製造法・分析法で製造した医薬品が製品として流通する可能性があるというところも大きいです。私はもともと「患者さんに届く医薬品をつくりたい」と思って製薬企業に就職したので、創薬支援・技術開発から製品製造まで行うARCALISの仕事にやりがいを感じています。
どのような雰囲気の職場だと思いますか?
ARCALISはスタートアップ企業で、かつ中途採用の人が多い職場です。つまり「スタートアップにぷらっと入ってきちゃうような人」が多いです。その分、「必要なことであればどんどんやりましょう」と変化を受け入れる人が多く、何事にも前向きな雰囲気を感じます。
ARCALISに興味を持っている人にメッセージをお願いします
ARCALISは、mRNAというモダリティの発展を間近でみられる場所です。そういうことに興味がある人にとっては非常に楽しく、貴重な経験ができる場所だと思います。
そして、ARCALISは南相馬に医薬品製造工場を持っているので、原薬の開発から製品の製造までのプロセスを自社内で完結することができます。そういう企業は他にあまりないので、珍しい経験を積める場所でもあります。
新しいことが好きな人、変化することが好きな人、研究・技術開発をしたい人のご応募をお待ちしています。一緒にARCALISを作り上げていきましょう。
部門・人事担当者より
ARCALISは新入社員の将来キャリアを見据え、適切な配置検討をしていきます。
医薬品業界では、「研究職」「製造職」といった形で募集時に職種が限定されていることもあるため、応募を躊躇する方も少なくありません。しかし弊社では、入社後に上長としっかりコミュニケーションを行い、それぞれのキャリア形成目標と会社の育成計画を擦り合わせたうえで人材配置を行っています。このようにARCALISは、個の考えを尊重しながら成長を促す会社でありたいと考えています。
まだまだ会社設立から間もない状況ではありますが、個人のキャリアを支援するため、社内公募制度の制定や、グループ間交流などの検討も開始しています。
本記事で語られていたとおり、ARCALISでは英語の会議も開催されていますが、TOEICテスト対策など語学力を高めるプログラム(e-learning)も提供しています。ARCALISに興味がある人はぜひ、こちらのページからお問い合わせするか、下記からご応募ください!