【ARCALIS工場建設の歩み②】南相馬市工場の建設状況について
こんにちは。株式会社ARCALIS(アルカリス)です。
これまでの記事でも紹介してきた、南相馬市の原薬製造工場の建設。
今回の記事では、着々と進む工場の建設過程を振り返り、ご紹介していきたいと思います。
1.工事の概要
①工場用地
ARCALISの原薬工場は、「福島イノベーション・コースト構想推進機構」が所有する下太田工業団地にあります。
閑静な山の中にありつつ、南相馬市役所のある原ノ町駅から直線距離で約3.8kmと、通勤にも便利な場所となっています。
団地内には、地場の老舗企業から、都内に本社を持つ企業の工場など、様々な企業が入居されています。
②工場の概要について
南相馬の工場では、千葉県柏市にある柏の葉ラボでの研究開発を受け、実際にmRNA医薬品の原薬の製造を行っていきます。
【工場の特徴】
年間生産量 5.0KgのmRNA製造(5億人分のワクチンの有効成分に相当 ※レプリコン型ワクチン(Arcturus開発))が可能(100%稼働時)であり、独立した空調を持つ複数の製造室を有しているので複数の顧客プロジェクトを同時に対応することもできます。
【工場の概要】
地上5階建て
延べ床面積が約7300m2の5階建ての建物で、1階2階が製造室、3階がQCのエリア、4階が事務所となっています。
敷地面積:11,222.94m2
建築面積:1,631.56m2
延べ面積:7,253.64m2
2.これまでの工事のあゆみ
2022年2月の着工から現在までの流れについて、時系列順に紹介します。
①2022.2~ ボーリング調査
工場の基礎工事を行うため、ボーリングによる地質調査が行われました。
同時に、工事事務所の建設も進み、これからの工事に向けた準備が着々と整っていきます。
②2022.3~ 地鎮祭
3月12日には地鎮祭が行われました。工事を始める前に、その土地の神様にお伺いを立てると共に、工事中の安全を祈願するという大切な儀式です。
地鎮祭には南相馬市長をはじめ、多くの方にご参列いただき、これからの工場建設に大きな期待が寄せられました。
③2022.4~6月 基礎工事
地鎮祭後から、いよいよ工事がスタート。最初に行われるのは、建物の土台となる基礎部分の工事です。
基礎工事の位置や、高さの基準点を定めてから、本格的な工事に入っていきます。
5月に入ると、何もなかった土地に、基礎部分の輪郭が見えてきました。
こちらは、基礎部分に配置される「免震ベースプレート」と呼ばれるものです。
このプレートに載る免震装置が、基礎部分の揺れを吸収するクッションとなり、上の建物に揺れがそのまま伝わってしまうのをおさえます。
④2022.6~ 免震工事、鉄骨工事
基礎工事を終え、6月23日に「立柱式」が行われました。
地鎮祭と同じく、柱を立てる前に厄を祓い、工事の安全を祈願する儀式となります。
免震装置の据え付けも完了し、いよいよ柱を立てていきます。
8月2日の定点観測です。柱が立ち始め、立体的な工場の姿が見えてきました。
⑤
2022.7~ 鉄骨建方工事
7月からは、各階の柱や壁を組み上げていくための「鉄骨建方」と呼ばれる工事に入ります。8月の頭には1階の鉄骨建方工事が、9月には2階と3階の鉄骨建方工事が行われました。
だんだんと工場の外観が組みあがっていきます。
3.今後の工事予定
2022年の11月には鉄骨建方工事が終わり、2023年の7月の竣工に向けて各階の配線・配管、内外装や機材の設置などが進んでいきます。
工場の進捗は随時お伝えしていきますので、お楽しみに!