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【カナダワーホリ@バンクーバー】こちらに来て変わった気持ちの変化

カナダに来てから気持ちや考え方の変化が起きたのでそれについてまとめてみます。これがわかっただけでカナダに来た価値がある、とすら思っています(早い)。

1人で生きていかなきゃと思っていたけど、1人で生きていけなくて大丈夫

私はよく人から1人で生きていけそうだねと言われるタイプでした。そうそう死ななそうとか、120歳まで生きそうとか、そんな感じのタイプです。
私もこれまで1人でできなかったことはあまりないなと思っていて、某韓ドラのセリフじゃないけど、1人でできないのは恋愛と結婚かなと思っていました。友達と遊ぶとかもだけど、セリフに寄せるために割愛。
だけどカナダに来たら、全然1人で生きていけませんでした。
シェアハウスで必要な家具はすべて日本人に買わせてくださいと連絡したし、シェアハウスも日本人に紹介してもらったし、お米が安いスーパーも教えてもらいました。
クレジットカードが開封した状態で届いたってなれば、シェアハウスのオーナーやルームメイトに相談して、銀行から変なSMSが来たらこれ来たことある?ってルームメイトに聞いてみて、仕事の探しに困ったらエージェントに困ってるんですけど~と話してみたり、最初のトライアルが大変すぎて、でも他の仕事の返事も来なくて困っているときにはルームメイトに相談して。
全然1人で生きてないです。相談先はほぼルームメイト(ありがとう)。
日本の友達たちや家族たちも連絡を割と取っていて、おかげでへこみすぎず、生きられています。

な~んだ。全然1人で生きていけなくても、助けを求めれば何とかなるじゃないか。
今まで「生きていけそう」って言われていたし「生きていける」とも思っていたから、「1人で生きていかなきゃ」と無駄に張っていた肩肘が一瞬で正しい位置に戻りました。

お金を払っているから迷惑をかけていいとかでもなく、私が依頼主で向こうが依頼されている側だからということでもなく、お互いがゆるく支えあえてる世界ってなんて平和なんだ…と感じています。
日本に帰ったらこの心境も変わってしまうのかもしれないけど、できるだけこれを維持できたらいいなと思っています。

推しが幸せなら私も幸せなのではなく、私が幸せで満たされているから推しの幸せも感じられるだけ

日本で働いているとき、推しの供給なしには仕事へのエネルギーが充電できませんでした。推しの写真をSNSで1時間くらい眺めれば充電されるみたいな感じでした。
でもこちらに来てからは、生きていくことに必死すぎて、推しを眺めている間もないです。やっと最近推しを眺められるようになりましたが、これは私がやっと満たされてきたからでした。

推しで幸せを充電していた頃は、私自身は空っぽの器みたいな状態に感じていました。推しという充電でコップに水が満たされるみたいな感じ。でも十分に水は入っていたんですよね。多分その水の色が推しによって変わるくらいの変化しかないけど、それを幸せだと思っていた。量じゃなくて形だけを見ていたんだと思います。彼らは「多分幸せな時ってこんな表情だ」とか幸せの形がわかりやすく表現してくれているから。

もともと推しにはお金をかけないという不経済な人間なのですが、もっと時間もお金も、自分が本当に必要なものだけにかけるようにしよう、と思いました(ここで肝に銘ずるべきことは、失敗は無駄およびロスではないということ)。
私はたくさんのものはいらないし、それで満たされている暮らしが好きです。
働いて、おいしいものを食べて、いい景色を見て、よく寝る。ドラマやフィクションの世界に浸かる。友達や家族と過ごして、日々の暮らしを回す。これだけしかないけど、これだけで十分でした。

きっと私がカナダに来て捨てられたものは「見栄」だ

自分をよく見せる、自分のキャラを守る、そんな見栄を捨てたら、ただの自分に出会いました。十分に愛せる自分で、愛する価値がありました。

Webデザインもやってるので、街を歩いているときはカナダの広告を観察しています。
カナダの広告を見ていて思うのは、デザインは味付けということです。素材の写真や絵、文字がメインで、デザインはそれをまとめるために最低限です。要はサラダのドレッシングです。しかもシンプルな酢と油と塩だけでできたタイプ。
日本のデザインを見ていると、キラキラとか、あしらいをたくさん施したものを見ます。それってドレッシングというより具材ですよね。「うーん色足りないからトマト足して、あとコーンも入れるか」みたいな。これが見栄をかき立ててるんじゃないかなって思います。
何かを足せばもっと良くなる。それはまやかしかもしれません。そのままで十分、簡単に味を調えるだけで勝負するのはダメですか?

見栄を捨てる=見られることを意識して生きることを辞めてみたら、自分のやりたいことだけが見えるようになるかもしれません。
また変化があったら書き綴ってみます。


PS:webデザイナーとして気になるので一応追加。
よくいう話ですが、こちらに来てからあまり日本のような広告を見たことがありません。公共交通機関でも、空港でも見るのは宣伝というより啓蒙(困ってたらここに連絡してね、とか)って感じのものが多い気がします。広告もあるにはありますが、ご飯の写真ドーン、値段ドーンとか、人の写真ドーン、会社名ドーンって感じで、びっくりするぐらいさっぱりとした世界です。空港なんて先住民族の飾りしかなかったくらいでした。さすがに「なんも無」とは思いました。歓迎してくれてます…?とも思いました。
一方、成田空港に入る前に最後に見た広告は、コスメだったんです。結構モリモリなデザインのもの。多分これは外国の方が初めて見る広告になると思うのですが、コスメか~しかもこれか~って思いました。「もえもえキュン」「アニメ」「おもてなし」がある国らしさはありますかね。


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