ブラック・ミラー S1 EP2「1500万メリット」:ドラマ感想
こんにちわ、まっつです。
シーズン1、エピソード2「1500万メリット」(原題:Fifteen Million Merits)
あらすじ
近未来において主人公を初めとする労働階級の人々はエネルギーを生み出すために自転車をこぎ、メリットというポイントを稼ぐ生活を送っている。生活に必要な通貨もそのポイントであり、飲食・ゲーム・ポルノなどあらゆるものに使用する。主人公のビングは単調な生活の中で、歌手になりたいという夢を持つ女性アビと出会う。彼女の夢を応援するため、貯めこんだポイント1500万メリットを支払い、アビをオーディション番組に参加させる。歌声を披露したアビに対して審査員は「君が性的に魅力的過ぎて歌に集中できない。視聴者は歌声ではなく、喘ぎ声を聞きたいと思っているはずだ」と言う始末。ショックを感じたのもつかの間、アビは元の生活に戻るよりもポルノ女優になることを選んでしまう。アビをそんな状況に追い込んだオーディション番組と審査員に対する怒りを胸に、ビングは再度1500万メリットを貯める。審査員に対する批判に始まり、大勢への批判を自身の首にガラス片を押し当てながら展開する。皮肉にもそれはパフォーマンスとして人気を呼んでしまい、自身も番組を持てることになってしまう。
強い意志を持っていた主人公も結局は批判していた大勢に取り込まれるという結末だ。
感想
気持ちが表情に出づらく、一見何かを諦めているような主人公が可愛い女性に恋をしてしまい、苦労して貯めたポイントを貢いでしまう。
現在の生活に対する不満をアルコールやポルノでやり過ごす同僚
部屋の全面がスクリーンに囲まれ、なかなかスキップできない広告動画
あらゆる出来事が誇張はされているが現代人の置かれる状況に似ている。
そして、反体制的な声さえも商品化されてしまう現代社会の皮肉を上手く表現していた。
個人的評価:4.0/5.0
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