OLDIES GOODIES #6_バディ・ホリー特集
ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪
フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!
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ばんばん)こんにちは、ばんばひろふみです。
大幸)長戸大幸です。
ばんばん)今週も無事始まっております「オールディーズ・グッディーズ」ですけども、早いものでもう一ヶ月経ちまして。
大幸)そうですね〜。
ばんばん)どうですか、一ヶ月放送して?
大幸)まだ喋り慣れてないですけどね。
ばんばん)いえもう十分ですよ。こんなん言うのもなんですけど、オンエアをまたラジコで聴いた時、大幸さん、ええ声してますよ。
大幸)そうですか。
ばんばん)なかなかこう芯のある!
大幸)いやいや。
ばんばん)で、まあこれ11月最初の放送になってるんですけど、大幸さん寒さは強いんですか? 弱い?
大幸)いや普通です。
ばんばん)普通(笑)。例えば夏と冬やったらどっちが好きですか?
大幸)どっちも好きですね。
ばんばん)僕は秋が好きなんですよね。今、滋賀県に住んでるじゃないですか。京都に住んでる時は盆地やから山しか見えなくて、季節を感じるのは山が色付いてきたら、「あ、秋やな」とか視覚的に感じ取ってたんですけど、滋賀県に移ると琵琶湖があって瀬田があって。こう〜なんか静かで綺麗でしょ。夜なんか窓開けたら虫の声がたくさん聞こえてきて、聴覚的にも秋を感じられるんですよね。
大幸)なるほどね。
ばんばん)なんかちょっとオシャレでしょ?
大幸)はい(笑)
ばんばん)なんかそんなこと大幸さんも言うてくださいよ(笑)
大幸)いやいや〜(笑)
ばんばん)では、そろそろ今週もいきましょう!
大幸)今日はね、バディ・ホリー(※注釈1)で。まず「WORDS OF LOVE」(※注釈2)という。
ばんばん)これはビートルズの?
大幸)ビートルズが、バディ・ホリーの曲をカバーしてるんです。
ばんばん)なるほど。では、まずはビートルズ、そしてバディ・ホリーの「WORDS OF LOVE」(※注釈2)をどうぞ。
ばんばん)ビートルズ、結構そっくりですね。
大幸)ええまあ、カバーなんでね。
ばんばん)そやけどビートルズって、ちょっと変えたりしますけど、これは結構まともに。
大幸)歌も声もどちらかといえば似た状態ですね。
ばんばん)そうですよね。
大幸)ジョン・レノンって、元々プライベートでは近視でメガネかけてたんですよね。
ばんばん)うん。でもビートルズ初期は、メガネかけてるとかっこ悪いってことで外してたんですよね。
大幸)そうそう。で、このバディー・ホリーが堂々とメガネかけてたんで、ジョン・レノンもまたかけ始めたらしいんですけどね。
ばんばん)なるほど、じゃあ俺も出来るみたいな。
大幸)それで彼がかけたら、今度はあのシャドウズ(※注釈3)のハンク・マーヴィン(※注釈4)という人が出てきて。
ばんばん)ギタリストですね。
大幸)ある意味そっくりになるということで、また取ったらしい(笑)
ばんばん)ハンク・マーヴィンに、ジョン・レノンがそっくりになっちゃう。ほんで、また外した?
大幸)はい(笑)
ばんばん)どないやねん、それ(笑)
大幸)まあそのバディー・ホリーの日本で一番ヒットした曲「ペギー・スー」(※注釈5)を聴いてください。
ばんばん)いつもその当時のシングル・ジャケットの話になるんですけど、今聴いてもらった「ペギー・スー」は、バディ・ホリーの写真がちゃんと載ったジャケットと、イラストみたいな字だけ書いてあるジャケットがありますね。
大幸)まあ、あまりにも売れてなかったんでしょうね、字だけ書いてあるやつは。コレもそうだし、この次の「That’ll be the day」ていう「いつの日か」(※注釈6)っていうタイトルになってますけど、しかもこれ、クリケッツっていうことになっている。
ばんばん)彼のバックバンドですよね。
大幸)はい。しかもこれは、バディ・ホリー ヴォーカル with オーケストラと書いてますよ。
ばんばん)そうですね。その味気ないジャケットの方が。
大幸)はい(笑)。その「ペギー・スー」の次の話でいうと、「That'll be the day」。
ばんばん)「That'll be the day」。これ、バディ・ホリーと三人ぐらいが若くして飛行機事故で亡くなられましたよね。
大幸)はい。
ばんばん)それのなんか象徴が「That'll be the day」っていう風に言われてるって聞きましたけど。
大幸)はいはい。
ばんばん)邦題が「いつの日か」というタイトルになってますね。これは、一応アメリカでは1位になったということですか?
大幸)1位にはなってますね。
ばんばん)最高1位になってますね。これが与えた影響というのはやっぱりイギリスとかには?
大幸)そうです。結局少人数のバンドというところが。
ばんばん)クリケッツというのは4人メンバー。だからビートルズも同じ編成という。
大幸)そうですね。まあまず「That’ll be the day」バディ・ホリー&クリケッツを聴いてください。
大幸)これがバディ・ホリーのデビュー盤です。
ばんばん)これビートルズもカバーしてません?
大幸)そう。ビートルズがやってるバージョンがあるんです。それをちょっと聴いてください。
ばんばん)いいですね、お願いします。
大幸)これはビートルズではなく、クオリーメンっていってました。
ばんばん)あ〜、まだビートルズになる前の。ということは、これポールは入ってるんですかね?
大幸)入ってるでしょう。
ばんばん)でもメインの声はジョンですね。貴重な音源ですね。
大幸)はい。で、これをリンダ・ロンシュタット(※注釈7)もカバーしているので、そのバージョンも聴いてください。
大幸)続いては「True Love Ways」(※注釈8)という曲。これは大変声が良くて、これもバディ・ホリーです。
ばんばん)はい、どうぞ。
ばんばん)僕この歌すっごい好きだったんですけど、バディ・ホリーだと知らずにピーター&ゴードン(※注釈9)という二人組のグループのカバー曲を聴いてたんですよ。
大幸)「愛なき世界」(※注釈10)の次ぐらいですよね。
ばんばん)「これ、ええ曲やなあ〜」と思って、大好きやったんですよね。
大幸)ゴードンも良かったですよね。
ばんばん)良かった。
大幸)この時、ゴードンは19歳くらいだったんですよ。ピーターも20歳くらいで。
ばんばん)なんか低音でね、ゴードンの方はね。
大幸)で、このピーター・アッシャーの妹にジェーン・アッシャー(※注釈11)というのがいて、これがポールマッカートニーの彼女だったんですよ、公然の。
ばんばん)うん。
大幸)とりあえず、ピーターとゴードン聴きましょう。
ばんばん)いい曲ですよね。
大幸)はい。で、さっきの話で出たバディ・ホリーとリッチー・ヴァレンスとビッグ・ボッパー(※注釈12)が飛行機事故に遭うんです。
ばんばん)当時はもう本当に大人気の三人ですよね。同じ飛行機に乗ってたんですよね。
大幸)そうですね。1959年、ツアーに行く時に飛行機事故で亡くなった。
ばんばん)ね〜。
大幸)この時の映画があるんですよ。
ばんばん)あっ、そうなんですね。
大幸)その時の映画主題歌を、ドン・マクリーン(※注釈13)が「アメリカン・パイ」(※注釈14)という曲で歌っています。
ばんばん)これはもう大ヒットしましたよね。7分くらいの長い曲だけど、ねえ。
大幸)確か、1972年の年間1位だった気がします。
ばんばん)なんか新聞配達してて、ふっと新聞見たらその事故の記事が出ててショックを受けたというような内容じゃなかったですか?
大幸)そうそう。ドン・マクリーンはその時、13歳だったんですよ。
ばんばん)あー。
大幸)1959年。『音楽が死んだ日』(※注釈15)っていう有名な言葉を叫んで。
ばんばん)それほどこのアメリカの音楽界に与える、まあ若者に与える影響が大きかったと。
大幸)はい。ではその時の「アメリカン・パイ」を聴いていただきましょう。
ばんばん)はい、ドン・マクリーンです。
大幸)これ、マドンナ(※注釈16)もカバーしてるんで。
ばんばん)その前に、ドン・マクリーンのシングル見ると、曲が長いからA面とB面に分けて、Part1、Part2になってたんですね。
大幸)はい。
ばんばん)でも売れた。
大幸)うん、しかも年間チャート1位だった。
ばんばん)すごいね、それをマドンナがカバーしている。じゃあそれを聴いてみましょう。
ばんばん)マドンナで「アメリカン・パイ」(※注釈17) 聴いていただきました。
大幸)続いて、1984年にマドンナがデビューした一番有名な曲。
ばんばん)「Like a Virgin」。
大幸)そうそう「Like a Virgin」(※注釈18)、それも聴きましょう。
ばんばん)マドンナで「Like a Virgin」でした。このマドンナってすげえ売れましたよね。長戸さんの目から見て、何が良かったんやと思います? この人の魅力って?
大幸)僕らは思わないですけど、一般の人はなんかマリリン・モンロー(※注釈19)に似てるとかって言ってましたけど。
ばんばん)あーそっちに被っていくわけですか、なるほど。あと例えばシンディー・ローパー(※注釈20)とかは、結構マドンナっぽいじゃないですか。あーいう流れっていうのはあるんですかね。
大幸)シンディー・ローパーは出てきたとき、もう40歳近かったでしょう。
ばんばん)あ、そうですか。
大幸)マドンナはまず若かったからっていうのもあるし、やっぱりセクシーな上にダンスも上手かったから。
ばんばん)なるほど。でも今あれですよね、ダンスが踊れなかったらあきませんね。
大幸)だから安室奈美恵なんかは、憧れてたと思いますよ。
ばんばん)ですよね。僕なんかフォークシンガー全滅ですわ(笑)
大幸)(笑)。あのね、フォークシンガーと、ダンスの人の違いはね。
ばんばん)なに?
大幸)ギターを持てば、猫背でもステージにも立てるっていうのがフォークシンガー。
ばんばん)(笑)
大幸)だからギターさえ持てばステージに立てるんですよ。
ばんばん)確かに。
大幸)ところが楽器も何も持たずにステージに立てって言われたら、ダンスが上手くなかったら立てませんよ。
ばんばん)それは僕らがステージにギターなしで立て言われたら、陸上がった河童みたいな(笑)
大幸)だからやっぱりダンスが流行るのはそういうことでしょうね。
ばんばん)なるほどね。
大幸)何もなくてもかっこいいですもん。僕らはギター持って、猫背じゃないと、もう〜(笑)
ばんばん)猫背じゃないとね(笑)。もうピッタリですわ。あの時やっぱり楽器さえなかったら、僕らも今頃ダンスで踊ってるかも。
大幸)そうそう(笑)
ばんばん)マドンナ、もっと聴きますか?
大幸)はい。次は「ラ・イスラ・ボニータ」(※注釈21)を聴いてください。
大幸)続いてバディ・ホリーの「It’s so easy」(※注釈22)っていう。
ばんばん)もう一度バディ・ホリーに戻りますね(笑)。これはバディ・ホリーではなくて、リンダ・ロンシュタットで流行りましたね。
大幸)そうなんです。リンダ・ロンシュタットで流行ったんですよ。
ばんばん)でも、オリジナルはバディ・ホリー。
大幸)はい。
ばんばん)じゃあ「It’s so easy」を、バディ・ホリー&ザ・クリケッツ、そしてリンダ・ロンシュタットで2曲続けて聴いてもらいましょう。
ばんばん)ということで、そろそろ時間がきてしまいました。なんかあっという間に過ぎてしまいますが、いかがですか? こうやって改めてずっと聴いていくと。
大幸)まあ、やっぱりなんか懐かしいですよね。
ばんばん)懐かしいし、色んなことがまた見えてきますね。
大幸)僕らの若い時なんでね。思い出しますよね、色々と。
ばんばん)はい。ということで次回は?
大幸)次回は、ロイ・オービソン(※注釈23)にいこうとしています。
ばんばん)ロイ・オービソンいいですね。渋いとこいきますね! またロイ・オービソンを中心に、どこへ道が外れていくか分からないということでございます(笑)
大幸)はい(笑)
ばんばん)来週もお楽しみに。それでは「オールディーズ・グッディーズ」お相手は、ばんばひろふみと
大幸)長戸大幸でした。
ばんばん)それじゃ、また来週。