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OLDIES GOODIES #61_映画『『禁じられた遊び』 セミ・クラシック特集 Part. 2

ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!

ばんばん&大幸の「オールディーズ ・グッディーズ」第61回(2021.11.27放送回)は、映画『禁じられた遊び』(1952年作品。戦争孤児になった少女と農家の少年の純心な交情を描いている。監督のルネ・クレマン は本作で、ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞とアカデミー賞 名誉賞(後の最優秀外国語映画賞)に輝いている)の主題曲をきっかけに、セミ・クラシック(非常にポップなクラシック)の世界に誘う「セミ・クラシック特集Part.2」。

Opening Music:10番街の殺人 / The Ventures

ばんばん)今週も始まりました「オールディーズ・グッディーズです、ばんばひろふみです

大幸)長戸大幸です

ばんばん)あの〜、先週ちょっと話が出てて、大幸さんも僕も一応クラシックバイオリン習ってたんですけど、

大幸)はい

ばんばん)楽器でなんか他に習った楽器、例えばピアノとかあるんですか

大幸)いやもうピアノなんか高くて言えなかったですよ

ばんばん)なかった

大幸)はい

ばんばん)じゃあ楽器として習ったんはないですか?

大幸)ないです

ばんばん)あ〜、僕はね、一時ね、クラリネットを習った事ある

大幸)あ〜

ばんばん)なんか、凄い、『いい女だね』っていうね、荒木とよひささんの詞と僕の曲で、うちの事務所のアップフロントの会長が、「ちょっとお前演歌っぽいの行った方がええんじゃないか」という事で作ったんですけど、で、その時のイントロがクラリネットで

大幸)うん

ばんばん)で〜、本チャンでステージでも吹いたろと思って

大幸)ほ〜お

ばんばん)それで、え〜、クラリネットを習ったんですけどね

大幸)クラリネット、昔「小さな花」って曲があって、ご存知ないですか?

ばんばん)覚えてない

大幸)ピーナッツも歌ってましたけど

ばんばん)あ、そうですか

大幸)はい

ばんばん)ターララララララ、あれ違うか

大幸)ちょっと違うと思います

二人)(笑)

ばんばん)違いますよね(笑)で、それも途中で挫折しました

大幸)あ〜

ばんばん)あの楽器ってね、例えばギターやったらFとか、その一つの関門がありますよね、

大幸)あ〜はいはいはい

ばんばん)で、そこを通り越したらまた見える世界が、で、クラリネットね、Cの音がね、すげー難しくて

大幸)はいはいはい(笑)

ばんばん)そこでアカン、あきませんでしたね(笑)

大幸)あ〜、ギター確かにFでみんな挫折するんですよね

ばんばん)絶対、楽器ってなんかどの楽器でもありますよね

大幸)そうです、ただ〜今から考えると、安モンのギターのFは弾けないです

ばんばん)フレットが太くてね

大幸)そうそう、太くて弦が硬くて

ばんばん)そうそう(笑)

大幸)やっぱり弾きやすい楽器ってあるんですよ

ばんばん)だって昔ってそんなんもうホントに〜、しょうもない楽器ばっかり

大幸)そうそう

ばんばん)最初やるから余計ねえ〜

大幸)はい(笑)

ばんばん)そういう事でございました(笑)、今日は、えーまあその流れからセミ・クラシックというね

大幸)で、まあ僕らギターを始めた最初に、僕も弾き始めた曲が「禁じられた遊び」

ばんばん)これ絶対やりませんでした?

大幸)絶対必ず弾きますよ

ばんばん)なんでなんですか

大幸)一曲目がこれなんです

ばんばん)ですよね

大幸)はい、で、これの映画は1952年かな

ばんばん)うん

大幸)この曲がヒットするのが、日本ではちょっと後になるんですけども

ばんばん)うん

大幸)60年くらいでしたけど、この曲〜僕はね、「禁じられた遊び」って聞いて・・・、多分観られてないと思うんですよ、映画は

ばんばん)観てない

大幸)どんな映画だと思います?

ばんばん)いや、なんか悪いことするって

大幸)どんな悪い事?

ばんばん)どんな悪い事するんでしょうね、子供が主役でしょ?

大幸)うん、余計ややこしいでしょ、子供がいるとしたら

ばんばん)ややこしい

大幸)はい、僕もちょっと半信半疑で観に行った事あるんですよ、中学ん時に

ばんばん)うん

大幸)小さい子を虐めたりなんかしてるのかなと、「禁じられた遊び」だから、そしたら全然違ったんですよ

ばんばん)あ、違うんですか

大幸)はい、まず白黒なので、戦争中の映画を描いてるんですけど、これね、「禁じられた遊び」っていうタイトルがやっぱり妙ですよ

ばんばん)これ、原題はそんな意味じゃないんですか

大幸)ない、う〜ん、多分そのまんま訳してんだと思うんだけど

ばんばん)ふ〜ん

大幸)結局戦争で、空襲がバーってあって

ばんばん)はあはあ

大幸)逃げてる最中に、小ちゃい、多分4、5歳の女の子が、両親と共にワーっと、犬を追っかけて走って行くんですよ、その子がわーっと

ばんばん)うん

大幸)でも両親が、「危ない危ない」って追っかけて行くんだけど、そこへバタッと倒れた時に、犬と両親が空襲で殺されるんですよ

ばんばん)はあ〜

大幸)で、この子だけ残るんですね、4、5歳の女の子だけが

ばんばん)あ、そう

大幸)その子がブラブラブラブラしている内に、近くの農家の男の子と出会うんですが、結局、何が「禁じられた遊び」なのかっていうとですね

ばんばん)うん

大幸)まずこの女の子が大事にしてた、その犬を、死体のままあっちこっちに持って歩くんです、要するにあのぬいぐるみのように

ばんばん)はあ〜

大幸)で、そうこうしている内に、まあ男の子が聞いて、お墓を埋めようよと

ばんばん)ふんふん

大幸)で、まずお墓を作って、そのお墓に犬を埋めるんですよ

ばんばん)ふうん

大幸)ところが、小さい子供だから一匹だけじゃかわいそうって

ばんばん)おお〜う

大幸)だから、鳥とかモグラのお墓も、横に盛ってあげて、ヒヨコとか

ばんばん)うん

大幸)モグラだったような気がするな、そういうのをいっぱい、お墓を作って、寂しがらないようにしようと、犬が

ばんばん)その犬がね

大幸)ところが、単に盛るだけではなくて向こうのお墓って必ず十字架がついてるじゃないですか、そしたらあちこちの墓地から十字架を盗んできて、そこにはめ込むんですよ、いっぱい

ばんばん)へえ〜〜〜

大幸)だから「誰が十字架盗んだのよ」みたいな形になるんですよね

ばんばん)あ、そんな映画なんですか

大幸)そうそう、その十字架を盗んできてるって事が、

二人)禁じられた遊び!

大幸)なの

ばんばん)その〜、例えば一緒に埋められたモグラとか鳥とかを殺すんですか

大幸)ま、殺したいというか、殺すシーンはないんだけど、死んでたかもしれない、けど

ばんばん)ふう〜ん、それも含めて、「禁じられた遊び」

大幸)そうです、それが近所で有名になるんですよ、なんかどこ行ったんだあのお墓の十字架はみたいな

二人)(笑)

大幸)で、結局バレないまま内緒で二人でこう、作るんだけど、そうこうしている内に、彼女が孤児院に連れて行かれる事になるんですよね、警察が来て

ばんばん)ほう

大幸)それで男の子はもう、彼女の事も見なくなるからつって、バーンと十字架を捨てて行くんですが、ま、宗教的な形で観てる人からしたら、なんちゅー怖い映画やってなると思う

ばんばん)うんうんうんうん

大幸)思うんだけど、これがもし日本〜の、位牌をそうでもしてたらちょっと待てよとなるじゃないですか、だからそういう感じなんじゃないかな、「禁じられた遊び」という意味では近いんだけど、僕がちょっと中学校の時想像したような遊びではなかった

ばんばん)え、僕も絶対そっち系の、悪い系の、セクシャル系な

大幸)そうそう、セクシャル系、ではないです(笑)

ばんばん)そうなんですか

大幸)そうなんです

ばんばん)でもこのタイトルがそういう事

大幸)そうそうそう、これタイトル勝ちです

ばんばん)勝ちですねえ、はい

大幸)しかもこれ観てて思ったけど、ナルシソ・エイペスっていうあの、ギターの天才

ばんばん)うん

大幸)あの人が一人で音楽やってるんですよ

ばんばん)あ〜、そうなんですか

大幸)生ギターだけバーンといつも毎回生ギター、一本だけの、音楽が登場する

ばんばん)暗〜い映画でしょ

大幸)そ、どっちかって言うと暗い、まっ白黒だし

ばんばん)はいはいはい

大幸)まずそのナルシソ・イエペスの「禁じられた遊び」

ばんばん)これ僕らがみんな真似したやつ

大幸)はい

TR-1 禁じられた遊び 第一部 / Narciso Yepes

ばんばん)これも〜あの、途中から難しくなりますよね

大幸)そうそう、途中

ばんばん)だから

大幸)どこまで行くか

ばんばん)そうそうそう(笑)

二人)(笑)

ばんばん)どこまでいくか(笑)

大幸)そうそうそう

二人)(笑)

大幸)最初はEマイナーの開放でやれるんだけども

ばんばん)そうなんすよね

大幸)そうなん、途中から段々ややこしくなる

ばんばん)はい(笑)もうその辺で僕はもう手放しました

二人)(笑)

大幸)で、もうビートルズなんか関係ないでしょ、クラシックみたいなの

ばんばん)言えてる(笑)

大幸)ではこの「禁じられた遊び」第二部っていうのがありましてね

ばんばん)へえ〜

大幸)あの〜レコードに、「禁じられた遊び」の第二部、ナルシソ・イエペス、聴いてもらいましょう

TR-2 禁じられた遊び 第二部 / Narciso Yepes

ばんばん)これは、難しいですわ

大幸)難しいでしょ

ばんばん)で、これ、映画が、第二弾があったって事ですか

大幸)いえいえいえ、映画の中に、使われてる曲だと思います

ばんばん)使われてる、ああ〜

大幸)で、同じくね、これ高校一年の時かな、僕あの〜、結局学校で堂々とギターをやりたいから、ギター部を作ったんですよ

ばんばん)あ、はいはい

大幸)生徒手帳に書いてあるように、百何人、何百人かの署名集めて

ばんばん)へ〜、

大幸)その時に、エレキじゃマズイだろうという事で、クラシックギター同好会っていう名前にしたもんで、クラシックギター弾けるやつを探さなきゃなんない

ばんばん)(笑)で、どうしたんですか?

大幸)たまたまクラシックギターやってる奴が同級生にいたんですよ

ばんばん)へえ〜

大幸)それ無理矢理引っ張り込んで、そいつがやってたのが「禁じられた遊び」なんだけど、ナルシソ・イエペスじゃなかったんですよ

ばんばん)あ、そうなんですか

大幸)はい、そん時に覚えてたんですけど、ヴィンセント・ゴメスっていう人の「禁じられた遊び」を弾いてた

ばんばん)ほお〜

大幸)もっと難しかったですよ、ナルシソ・イエペスより

ばんばん)あ、そうなんすか(笑)

大幸)その、ヴィンセント・ゴメスの「禁じられた遊び」を聴いてください

TR-3 禁じられた遊び(愛のロマンス)/  Vicento Gomez

ばんばん)いや、ヴィンセント・ゴメス、なんか早送りみたいな

大幸)はいはいはいはい

ばんばん)むずかしっ、これをやったんですか?

大幸)これをやってたんです

ばんばん)へえ〜

大幸)だから学校の中に変な事やってる奴がいたんですよね

ばんばん)凄いですね

大幸)あんなんが、ウチみたいな学校にギター弾く奴なんて居ないかと思ったらいたんで、それもナルシソ・イエペスじゃなくて、「ヴィンセント・ゴメスって知ってますか?」って聞かれて

ばんばん)(笑)

大幸)「知りませ〜ん」とか言って、それを買いに行ったら「これは難しいわ」みたいな感じの、ビヤーっと弾いてました

ばんばん)それ、だからみんながやったんですか、クラブやから

大幸)いえいえいえ彼だけ

ばんばん)(笑)

大幸)彼だけを取り上げて

ばんばん)へえ〜

大幸)で、まあ〜今日は「セミ・クラシック」なんで、あの〜、ポンキュルリっという人の

ばんばん)ポンキュルリ

大幸)うん、あの〜「時の踊り」っていう有名な曲があるんですけど、これがね、随分いろんな人達によって、カバーされてるんですよね

ばんばん)へえ〜

大幸)作曲家がコロコロ変わってるんで、もしかしたら違うかもしれないけど本来は

ばんばん)うん

大幸)ポンキュルリの「時の踊り」から取ったんですよ

ばんばん)ポンキュルリってケッタイな名前ですね、きゅうりの漬物みたいな

大幸)(笑)、まずポンキュルリの「時の踊り」を聴いてください

TR-4 時の踊り / Amilcare Ponchielli

ばんばん)どっかで聴いたメロディーです

大幸)そうですね、ナンシー・シナトラの「レモンのキッス」なんですよ

ばんばん)ああ、そうか

大幸)はい

ばんばん)へえ〜、あっそれは、この曲を歌ったという

大幸)そうそうです、この曲を歌ったんだけど作曲家に名前クレジットされてないんだけど、こっから取ったという

ばんばん)ふ〜ん

大幸)まず、1962年ですかね、の、「レモンのキッス」、これは海外ではあんまり売れてないんだけど、日本では

ばんばん)日本では売れましたね

大幸)めっちゃ売れたんですよ

ばんばん)日本人も、えー、歌詞、日本語で歌って

大幸)ま、この辺から、何と言うか、その、果物のタイトルが、「メロンの気持ち」だとか

ばんばん)はいはい

大幸)「de melon」だとか、「パイナップル・プリンセス」とか「いちごの片思い」とか

ばんばん)はいはい

大幸)その代表的な曲で「レモンのキッス」という、ナンシー・シナトラ「Like I Do」って曲です

TR-5 Like I Do(レモンのキッス) / Nancy Sinatra

大幸)あと1963年に、この曲をいじった歌が

ばんばん)うん

大幸)あの〜当時キャッシュボックスっていう、あのビルボードとキャッシュボックスの2大

ばんばん)はい、あのチャート誌ですよね

大幸)チャート誌があったんだけども、キャッシュボックスでは1位だったんですよね、で、ビルボードで調べたら2位なんですけど、1963年の

ばんばん)うん

大幸)昔一回かけたと思うんですけど「ハロー・マザー、ハロー・ファザー」って曲があるんですよ

ばんばん)はあはあ、

大幸)ま、日本語では「ハロー・マザー、ハロー・ファザー」っていってるんですけど、これがアラン・シャーマンっていう、ま、多分喜劇役者だと思うんですけど、客がゲラゲラ笑ってるんだけど僕はさっぱり何の事かわかんないんだけど

ばんばん)はあはあ

大幸)これの曲が、さっきに「レモンのキッス」と一緒なんで、ちょっとかけてみてください

TR-6 Hello Mudduh, Hello Fadduh! (A Letter from Camp) / Allan Sherman

大幸)う〜ん、なんか面白いですか

ばんばん)ううん、わからん

大幸)わからないですよね

二人)(笑)

大幸)まあ、ちゃんと訳さないとわかんないと思うんですよ

ばんばん)うん

大幸)これがま僕〜なんか何となく印象に残ってましてね

ばんばん)ふん

大幸)1963年、僕がちょうど中学3年なんですけど、アラン・シャーマンの曲なんですけど、続いて同じ頃にですね、「ペルシャの市場にて」って曲がよく流れてたんですよ

ばんばん)ほう〜

大幸)当時「ユアヒットパレード」っていうラジオ番組があって

ばんばん)うん

大幸)それがね〜映画音楽ばっかりかかるんだけど

ばんばん)へえ

大幸)これ映画音楽ではないんだけど、クラシックみたいな曲も

ばんばん)はあはあ

大幸)そこに入ってきて

ばんばん)うん

大幸)この「ペルシャの市場にて」って曲がすごく印象に残ってるんで聴いてもらいたいんですけど

TR-7 ペルシャの市場にて / Wilhelm Stephan and His Orchestra (ウイルへルウ・ステファン楽団)

ばんばん)クラシックって、絶対どこかで耳にしてる曲が多いね

大幸)はい

ばんばん)これも知ってます

大幸)あ〜そうでしょ

ばんばん)はい

大幸)で、次にですね、僕あの中学1年生から、普通の中学に行くんじゃなくて、ちょっと国立の中学を受験したんですよ

ばんばん)うん

大幸)それはね、ちょうど冬に始まる何ヶ月頃前か覚えてないんだけど、12月位だと思うんだすけど、僕が行く中学が火事になって

ばんばん)ほう

大幸)で、どうも2部授業らしいと

ばんばん)うん

大幸)1年生2年生は午前中と午後に分かれてると

ばんばん)はあ〜

大幸)で、一応当時は小学校の時僕意外と勉強してた方だったんで、「え〜困ったな〜」とか思って、近くに滋賀大学附属中学っていうのがありまして、そこ受験したんですよ

ばんばん)うん

大幸)で、受験して一応何とか受かったんですけど、その時に母親と父親が、うちの息子はなんか、ちょっと、暗い

ばんばん)暗い(笑)

大幸)暗いというか、なんて言うの、人と上手く付き合えないんじゃないかっていうことがあって

ばんばん)へえ〜

大幸)ボーイスカウトに入れられたんですよ、中一の時に

ばんばん)はい、はい

大幸)その時ボーイスカウトにキャンプに行く度にこの「遠き山に日は落ちて」って曲がすごく好きで、「これいい曲やな〜」ってずっと思ってたんです

ばんばん)うん

大幸)ま、それちょっと聴いてください

ばんばん)はい

TR-8 遠き山に日は落ちて / 杉並児童合唱団

ばんばん)なかなか心洗われますな

大幸)そう、これあの〜キャンプファイヤーの時に必ずみんなでこの曲歌ってたんですね

ばんばん)はいはい

大幸)「うわ〜いい曲だな〜」って思ってたんだけど、よくよく調べるとドヴォルザークの「新世界」の第9番「家路」って曲だったと思います

ばんばん)はいはい、このメロディーが出てきます

大幸)「あ、なるほどな〜」と、そうそう、これもだから結局セミ・クラシックっていうと変だけど

ばんばん)うん

大幸)まああの〜ドヴォルザークはもう完全なクラシックですけど、そのある部分だけを取り上げて、こういう詞がはまると

ばんばん)ああ〜

大幸)じゃあまず、「新世界」の第9番「家路」を聴いてください

TR-9 交響曲 第9番「新世界」より第2楽章(冒頭)
 / ドヴォルザーク(作曲)
  < 演奏:マリス・ヤンソンス指揮、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団>

ばんばん)この、さっきの「遠き山に日は落ちて」、これはやっぱりそのモロにそっから取った

大幸)そうそう、そうですね

ばんばん)ふう〜ん、あと以前なんか、惑星の「木星」を

大幸)ジュピターですか

ばんばん)ジュピター、あれをみんな歌いましたよね

大幸)はい

ばんばん)そんな感じですか

大幸)そうですよね、だから〜、やっぱりベートーヴェンとか、いわゆるその人達よりもっと前に音楽の父と言われてるバッハって居たでしょ

ばんばん)は、そうですね

大幸)バッハでやっぱり一番有名なのは「G線上のアリア」

ばんばん)はい

大幸)あの、ヴァイオリンの一番、太いG線だけで弾く「アリア」

ばんばん)うん

大幸)これが「G線上のアリア」って言われてるんですけど、こっから僕〜ぅ、あの〜色んな曲が取られてる気がしましてね

ばんばん)は〜なるほど

大幸)うん、まず「G線上のアリア」を聴いてください

TR-10 G線上のアリア / J.S.バッハ(作曲)
                <演奏:ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団>

ばんばん)まあ名曲ですよね

大幸)うん、で、これをバックに歌ったのが、1997年になるんですけど、スウィートボックスの「Everything’s Gonna Be Alright」

ばんばん)ほう

大幸)前も聴いた事あると思いますが

ばんばん)はい

大幸)これあの「G線上のアリア」をバックに歌ってるんで、ちょっと聴いてみてください

TR-11 Everything’s Gonna Be Alright / Sweetbox

ばんばん)この〜、やっぱりこれと組み合わせた発想が、面白い

大幸)そうですよね

ばんばん)うん

大幸)やっぱりあの、クラシックをバックにすると相当なんか、ヒットする感じがしますよね

ばんばん)あ〜、なるほどね〜、うん

大幸)昔僕らの子供の時によく聴いたあの「青い影」って曲あるでしょ

ばんばん)プロコル・ハルムの

大幸)はい、あれもこっから得てると思うんですけど

ばんばん)うん

大幸)ま、そっくりなわけじゃないんだけど

ばんばん)あれはでもイントロはやっぱり衝撃的でしたよね

大幸)ちょ、ちょっと似てるんで

ばんばん)うん

大幸)まずプロコル・ハルムもう一度聴いてもらいましょう、1967年の「青い影」

TR-12 青い影 / Procol Harum

ばんばん)うん、いつ聴いてもいいですね

大幸)そうですね

ばんばん)うん

大幸)これも多分、僕の好きなベスト5に入ると思うんですよ

ばんばん)いやあ〜僕も

大幸)そうですよね、これ〜あの1968年なんですけど、あっ67年か…1967年なんですけど、68年にね、これ〜に似た

ばんばん)うん

大幸)あの同じ曲を、ニュー・チャペル・コーラスっていうのがやってて

ばんばん)へえ〜

大幸)これ二度と出てこない、あの〜どこのグループかよくわかってないんですけど

ばんばん)ほう

大幸)このニュー・チャペル・コーラスの「青い影」も好きだったんで、それちょっと聴いてみてください

ばんばん)はい

TR-13 青い影 / New Chapel chorus

ばんばん)うん、いいですね

大幸)いいでしょ

ばんばん)はい

大幸)これ当時僕ね、ドラムをやってたんで、これで散々三連の練習しましたよ

ばんばん)このドラムがすごく良い味出てるんですね

大幸)そうなんですよね、ちょっとジェット・マシーンみたいな感じでエフェクトを使った

ばんばん)はあはあ、なるほど

大幸)ジェット・マシーンって僕ら子供の時、そのジェット・マシーンって機械がなかったんで

ばんばん)うん

大幸)あのマイクを上でくるくる回して

ばんばん)おおー(笑)

大幸)ちょっとジェット・マシーンの効果が出るんですよ

ばんばん)なるほど、うん

大幸)くるくるくるくる回してるだけなんだけど、ま、そういう懐かしい曲なんですが、この〜「青い影」の影響を受けたと本人も言ってるんですけども、ユーミン

ばんばん)あ、ユーミンも、プロコル・ハルム大好きです

大幸)大好きだったでしょ、松任谷由実じゃなくて、荒井由実の時の

ばんばん)うん

大幸)最初の頃、1976年なんですけど、「翳りゆく部屋」って曲が、懐かしいのがあるんで、それちょっと聴いてください

TR-14 翳りゆく部屋 / 荒井由実

ばんばん)テイストが一緒ですね

大幸)はい、この頃あの〜GSでハプニングス・フォーっていうね

ばんばん)あ〜、チト、クニ河内(兄弟)

大幸)そう、「あなたが欲しい」、デビュー曲、あれがこれに似てますよね

ばんばん)はいはいはい

大幸)あの〜「青い影」に

ばんばん)うん

大幸)ハプニングス・フォーの「あなたが欲しい」

TR-15 あなたが欲しい / ザ・ハプニングス・フォー

大幸)では、同じく、前もかけたと思うんですが、BOROの「大阪で生まれた女」

ばんばん)あーこれもね

大幸)これもこっから

ばんばん)ですね

大幸)もらってるはずなんで、ちょっとBOROの「大阪で生まれた女」

TR-16 大阪で生まれた女-Single / BORO

ばんばん)ばんばん大幸の「オールディーズ・グッディーズ」今週もあっという間にね、お別れの時間が近づいてきましたけど、大幸さん次は

大幸)次はね、ずっとセミ・クラシックで来てるんで、その延長線上でやっぱり映画音楽中心のインストゥルメンタル曲を

ばんばん)ああ、映画音楽ってインストゥルメンタル多いですからね

大幸)多いから、その辺をちょっとかけてみようかと

ばんばん)わかりました、と言うことでお相手は、ばんばひろふみと

大幸)長戸大幸でした

ばんばん)それじゃまた来週までご機嫌よう

二人)さよなら


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