妊娠後期「案ずるより産むが易し」を検証中
妊娠すると〇〇になるという。
これは一般論であるし、ホルモンバランス等でもちろん身体的精神的変化は程度の差こそあれど、誰にでも起こるであろう。
しかし私は、妊娠するだいぶ前から(むしろ結婚前から)、「妊娠したら〇〇が起こるのか」「出産もこわいなあ」といった漠然とした不安があり、恥ずかしながら妊娠をできるだけ後回しにしたい気持ちがあった。
だが、30代を目前に、「いよいよ逃げられないぞ」という気持ちが沸き起こってきた。このまま「なんとなくこわい」で後回しし続けていたら、余裕で数年過ぎるであろう。子供を産んで、子育てをしてみたかった。それから、これまでの人生経験から、あれこれ考えずにやってみると「案外いけるかも」といった場面が多くあり、とにかく妊娠できるかもわからないんだしと妊娠に向けて一つ決意した。そして奇跡的に、妊娠に至った。
妊娠がわかってからも、「数週間後にはつわりかぁ」と未知なるつわりへの恐怖が沸き起こっていた。
実際は、つわりはほどんど日常生活に支障なく、その時期は過ぎ去っていった。「なんとなく気持ちが悪い」のはあったし、食の好みは多少変化したが、妊娠前の食事と大差なく美味しくご飯を食べ、仕事も休まなかった。「これからくるんじゃないか」「こんなもんじゃないぞ」と思っていたのに拍子抜けである。
このように、一般論に当てはまらないことばかりであった。そんなのあたり前といったらそうなのだが、身をもって実感した妊娠期間であった。
出産はこれからなので、自分がどんな出産をするのかはわからないが、「案外大丈夫だった」で終わるといいなと思っている。
ここで、一般的な妊婦の身体的変化やマイナートラブルとそれに対する私イメージ、そして実際の状況を思いつくままにまとめてみたい。
これも私個人のパターンであるため誰かの参考になるものではないが、私のように取り越し苦労してしまうタイプの方は安心できるかもしれない。
※()内は私の個人的なイメージである。
1 つわり(急激な吐き気、よくドラマで目にするそれ)
空腹時のなんとなくの気持ち悪さ(車酔いの軽い感じ)が1~2週間あった。こんにゃくゼリーや飴を食べると改善した。
2 むくみ(足が象のようにむくみ、パンパンになる)
気にならなかった。運動不足だなあと思う日は靴下の跡が少し深めについた気もするが。
塩分になんとなーく気を付けていた。もちろんラーメンを食べたこともあったが、そんな日は身体の水分排出に役立つカリウムを多く含む食品を意識的に食べた。水分もこまめに摂った。
運動習慣はなく、我が筋肉には期待できないので、仕事中は夏でも着圧ソックスを履いて、血液循環をサポートしてもらった。
3 こむら返り(足がつることは人生で何度かあったので、そんなに…)
今のところ経験していない。これも2の対策や、お風呂上がりのマッサージのおかげかもしれない。
4 妊娠線(後期になったらメキメキと跡がつくかもしれない)
これも免れている。体質の影響も大きいと聞くので、何が原因かわからないが、妊娠中期より前からオイルを欠かさず塗っている。
5 頻尿(尿漏れとか心配)
これはもともとであるため、妊娠したから急激に変わったように思えない。これは本当に個人的な感想である。むしろ、堂々とトイレに行きまくれるのはうれしい。
6 眠気(生理前の眠気や怠い感じが永遠に続く)
これももともと怠け者であり、やたらとあくびをしている私には変化がわからなかった。だが、後期になって疲れやすいのと、朝早く覚醒してしまうことから睡眠時間が足りず、産休中には1日のどこかで仮眠をとっている。
7 お腹の張り(わからない)
中期後半から、ばんばん張っていた。それに気づかず(この程度の張りは運動になると思っていた)動いていたので、一度出血し受診したことがある。
8 体重増加(親世代は20kg増加したらしいからそのくらい行くのか)
正直、中期までは全然体重が増えずに不安だった。中期になって、友人の結婚式や遊びの予定が詰まっていたこともあり、1か月で2キロ増加。後期になると、1週間で2キロ増加することも。今は食生活に気を付けているので妊娠前からプラス8kgでなんとか維持しているが、その気になればいくらでも太れる。
こうして振り返ると、わりと呑気な妊婦生活を送ってきたように思う。
ただ、こんな私でも、妊娠前よりも食生活や睡眠、マッサージなどの身体的ケアには気を遣っている。以前はボディクリームを塗ってマッサージするなんてマメなことはしなかった。それが今では習慣である。むしろ美意識が上がっているし、健康的になっている。なんということだ。
実際に妊婦になってみて、思ったより大丈夫だったことをまとめてみたら、こんなにあった。何事も経験してみると面白いなあと思う。
これからも「案ずるより産むが易し」を経験していきたい。