日記 2025.02.10~02.15

2月10日

週末は家から出なかったので、気分転換のためにスタバへ。
手帳を取り出して、思っていることをダーッと書き出す。

先週末でHay!Say!JUMPのツアーが無事終わったらしい。私は風邪のせいで年末の東京ドーム公演に行けなかったことがいまだに悲しくて悲しくて……。
今回のツアーのメインだった去年発売になったアルバムの曲は全然聞く気になれないし、推しが出演している連続ドラマも結局一話も見れていない。
年に一度のJUMPを拝める機会だったのに、風邪による発熱のせいで行けなかったなんて……悲しい気持ちが何度も何度も打ち寄せてくる。
そんな私の気持ちを知る由もないXは「おまえ、JUMP好きだからJUMPのポストどんどん見せてやるよ」という感じでJUMP関連のポストを次々に表示して、まだ治っていない心の傷を繰り返しなぞってくる。つらい。

もういっそのことファンを辞めたら楽になるかも……と思ったけど、これは極端すぎる考えだな。
不安に関する本に、不安になりやすい人は白黒思考になりやすいと書かれていたけど、まさにそれが出てしまっている。
ファンを辞める必要はないし、そのうちまた楽しんで推し活できる日が来ると思う。ただ、推し活はつらい気持ちでするもんじゃないから、今はちょっとお休みかもな。
そんなことを手帳に書いた。だいぶすっきりした感じがする。

あっという間に帰る時間となり、冷めたカモミールティーラテを飲み干してバス停へと向かう。
4月からは減便になるバス。春から私の気分転換はどうなるのだろうか。不安だ。


2月11日

母と妹と共に清水ミチコさんのライブへ。まさか地元に来てくださるなんて! こんな辺鄙な田舎に!
以前WOWOWに加入していたときに清水さんのライブを見たことがあり、いつか会場に行ってみたいと思っていたけど、まさか交通費をかけずに地元で観られるなんて。ありがたい限りだ。

ライブはとにかく笑えて、しょっぱなのVTRから涙が出そうなほど笑った。大人数で笑うのって楽しい。最近のネタも織り込まれていて、ちゃんとアップデートされているんだねぇ。
荒井由実メドレーではなんだか感動してしまった。ニセモノなのに! 私、自分が思っている以上にユーミン好きなのかもしれない。というか、ユーミン(及びそれに似た歌声)には人を感動させる何かがあるのかもな。
清水さんは歌もうまいし、ピアノもうまいし、お笑いのセンスもあって、本当に才能あふれる人だと思う。でも、そんなことを思ってる暇もないほど笑うのに忙しい。
母は70年代歌謡曲メドレーが特に楽しかったようで、天地真理さんの曲にあわせて手の振りを踊っていた。実際に70年代を生きていた人なんだと改めて思う。

途中で全員起立して行うグッズ争奪の〇×クイズコーナーがあり、5問ほどあるクイズを全問正解した私は、残りの人たちで行うじゃんけんに進むことになった。
この時点で勝ち残って立っているのは数十人だろうか。ステージ上の清水さんとじゃんけんぽん! 私、勝ってる!
半分以上の人がこの最初のじゃんけんに負けて着席したというのに、勝った私はツイているのかもしれない。今日の私はツイている。そう思ったら特に欲しいと思っていなかったグッズが欲しくなってきた。勝ってグッズを持って帰るぞ! そう思った直後、じゃんけんぽん! ……負けた。
ああ、欲を出したら負けちゃったよ……。まぁ、そんなもんだよな。欲しいと思う前に負けたかったよ、とほほ……。

会場は終始大盛り上がり。子どものころから何度も訪れている地元のホールがこれほど盛り上がっているのを見たのは初めてで、そういった意味でも感動があった。
大満足で会場を後にする。「面白かったねぇ」と話していると、母が「座りっぱなしじゃなくて、〇×クイズのときに立ち上がれたのがよかったよね、腰伸ばせて」と言っていて、母らしい独特な感想だな、と思った。



2月15日

きのうの夜は気持ちが落ち込んで「もう全部無理!」になってしまっていたけど、寝て起きたらだいぶ冷静さを取り戻した。寝るだけである程度感情がリセットされる単純な私。
心が不安定になってしまったな、極端な考え方をしていたな、と思うと同時に、心に栄養を与えたほうがいい気がした。
今の私にはちょっとした贅沢が必要だ。何かおいしいものでも食べなよ私。そこで、12月に一度訪れて雰囲気が最高だった隣町のカフェへ行くことにした。インスタに載っていたクレープがとてもおいしそうだったから、それを食べたい。

家で昼食を食べて、片づけをしてから家を出た。近いようで遠い隣町。車の免許がない私は公共交通機関を乗り継いで向かう。
隣町とはいえ、バスは馴染みのない道を進んでゆくので、旅行気分を味わえていい。

カフェに着くと窓際の席へ案内された。メニューにはクレープよりも手ごろな値段のケーキなどもあり、気持ちが揺らぎかけたけど、今日は贅沢をしにきたのだ。私にとっては高級な1100円のクレープを注文した。
窓から見える庭には木蓮が植わっていて、つぼみが膨らんできていた。奥には柑橘がなっている木もある。天気も良くて、すでにいい気分である。

運ばれる前からクレープのいいにおいがしてきた。お皿には三角に折りたたまれたクレープが二枚。キャラメルソースがかけられて、上に載ったバターは溶けはじめている。
一口食べてみる。お、おいしい! すっごくおいしい! 豊かなバターの風味が口いっぱいに広がり、キャラメルの甘さのなかにほろ苦さも感じる。
それなりのお金を払うと、それだけのおいしさを感じられるのだな。食べ終えてしまうのが惜しくて、ゆっくり食べた。

食べ終えてからは、持参した歌集をぱらぱらと読みながらゆっくりお茶を飲んだ。
なんて贅沢な時間なのだろう。私が求めていたものはまさにこれだ。心に栄養が注ぎ込まれた感じがする。交通費も考えると高くついたけど、心が元気になるなら安いもんだ。
お店に来るのは二度目なのに、店員さんが覚えていてくれたのも嬉しかった。私はこのお店に通ってしまう気がするな、と思いながら作ってもらったポイントカードを財布へと仕舞った。



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