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4月後半の日記(自転車とさくらももこ展)

4月16日
私は車の免許を持っていない。不安が増えてしまうことを考えると、今後も免許を取ろうとは思わないだろう。
今住んでいる場所は田舎で車社会なので、そんな私にとってはとても生活しづらい。
でも、たぶん、予定では、といってもまだはっきりとはしてないけれど、数年以内には結婚して車がなくても生活しやすい町に引っ越すつもりだ。

そのことを見据えて、自転車に乗ろうと思い立った。車が必要ない町でも買い出しのときとかに自転車に乗れると便利だろうから。
ただ、私はもうずいぶんと自転車に乗っていない。最後に乗ったのはいつだろうか。5年以上は経っていると思う。
運動神経がないので、もし乗れなくなっていたらどうしよう……と不安になる。
引っ越すまでの間に、自転車に慣れておこうということで、まずは自転車をきれいに掃除することに。
といっても、ほとんどの作業は父がやってくれた。なぜか、異様に張り切って、ほこりにまみれた自転車をピカピカにしてくれた。
ブレーキの利きが怪しかったのだけど、556で何とかなった。556、あまり使う機会がないけどすごいんだな、あれ。

いざ自転車に乗ってみると、思ったよりサドルが高い。数年の間に脚が縮んだのだろうか。まぁ、乗れなくはないけど。
漕いでみると、一応乗れた。ほっと一安心。そのまま近所を10分程度走ってまわった。
途中、ハンドル操作がおぼつかなくて、電柱にぶつかったりもしたけれど、慣れれば大丈夫そう。
サドルが錆びているせいか、お尻が痛いけど、お尻の痛み以外は問題ない。よかった。


4月27日
自転車で図書館へ行く。
図書館は微妙に家から遠くて、もう20年くらい行ってなかったのだけど、自転車なら片道15分程度。ちょうどいい距離だ。

図書館の入口の自動ドアの開く音とか、床の踏み心地とか、館内のにおいとか、何もかもが懐かしかった。
思ったよりは短歌の本もあって嬉しい。歌集2冊とエッセイ1冊を借りて帰る。


4月28日
人混みが苦手なので、連休前にどこか出かけたいなーと思い、さくらももこ展に行くことにした。
彼氏と行くのもありかなーと思ったけど、がっつりじっくり見たかったので、一人で行く。
会場は横浜のそごう美術館。久しぶりの一人でのちょっとした遠出、緊張する。

不安に弱い私は、安心するためにとにかくいろいろと調べてから出かけるので、そごう内の飲食店は高いから、通り道の地下街で昼食を食べようと決めていた。
何を食べるかまでは決めていなかったけど、一人だし、あまり食べたことないものを食べようと思い立った。

そこで入ったのがタイ料理店。生協のガパオ(子供でも食べられるマイルドな味付け)が好きでよく買っているので、タイといえばガパオ!ガパオを食べよう!と思ったけど、トウガラシの辛いマークが2個ついていたので怯む。
辛いのは苦手なので、ガパオはあきらめて「辛くない甘酸っぱい味付けです」と書かれたパッタイを注文。超高速(2分くらい)で出てきてびっくりした。

で、食べる前に気づく。パッタイ、お前、お酢くさいな……。
何を隠そう、私はお酢が苦手。甘酸っぱいって、お酢のことだったのか。メニューの写真でレモンが乗っていたから、柑橘系かと思ったのに……。
食べられなくはないけど、つらい。付いてきたスープで口直しをしようと思ったら、このスープが辛い。辛いって書いてなかったのに!

私、タイ料理が苦手かもしれません。パクチーもカメムシ味と感じる派だし。
35年生きてきて、もう自分のことはよくわかってるつもりだったけど、まだまだ分からないことがあるね。私はタイ料理が苦手、いい勉強になりました。


パッタイのせいで若干気持ち悪さを感じながら、今日のメインであるさくらももこ展へ。
思った以上に内容の濃い展示だった。漫画の原稿とか、初めて見たので、「文字の部分は貼り付けてあるんだなー」と思った(感想が雑)。

ほとんど漫画は読まないのだけど、ちびまる子ちゃんとコジコジだけは特装版みたいなのを持っていて好きなのだ。エッセイもいくつか読んだし、実は佐倉麻里子という筆名も、さくらももこの影響を受けている。

懐かしい気持ちになる展示と、新発見の展示が混在していて、楽しい。
特に驚いたのは、さくらももこさんの声が聞けるコーナー。オールナイトニッポンでDJをされていたそうで、その放送が流れているのだ。
まるこの声優さんであるTARAKOさんに似ているとは聞いていたけれど、本当にさくらももこさんの声やしゃべり方は「まるこ!!!」って感じで、感動した。

そして、展示の最後に「ももこ心の俳句」と書かれた色紙があり、そこには「健康で明るく愉快にゆるやかに」と書かれていた。
私の座右の銘は「元気で、明るく、健やかに」なのだけど、ほぼ一緒じゃん!私さくらももこじゃん!と思った。なんか、運命感じちゃうな。
というか、さくらももこは私の礎なのだな。私の感性の礎。そう思うと納得する。

読んでないエッセイも漫画もいっぱいあるし、まだまだ読まなくては。

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