マッピングエクスペリエンス - 1

何処かで必ず読む必要出そうだなとおもいつつ後回しになってました。折角なのでサマライズ&印象に残った所をまとめます。

アラインメントダイアグラム

アラインメントダイアグラムが提供する価値
- 共感の構築。組織の視点をインサイドアウトからアウトサイドインに転換させる
- 共有すべき全体像をチームに提供する
- 体験をマッピングすることで、組織の縦割り業務を解消する
- 可視化の効果で、組織の焦点を絞る
- 改善と革新のチャンスを示す などなど。

アラインメントダイアグラムとは
個人と組織、それぞれの側から見た価値創出を1か所にまとめて可視化した図全般の事。有名なものだと例えば下記。

A. サービスブループリント:
 サービス提供の流れを、顧客側だけでなくサービス提供側の組織内のフローも併せて、双方が価値交換を行うサービスのタッチポイントを可視化する

B. カスタマージャーニーマップ:
個人が組織の顧客として体験する事柄を図示したものサービスの利用・得意客になるなどの「選択」「判断」に関わる業務を検討する時に使われる。

C. エクスペリエンスマップ:
特定の分野や領域における人の体験を図示したもの。

D. メンタルモデルダイアグラム:
人の言動、感情、動機を広範囲に検討するための図。ある程度の精度で作られていると、印刷すると壁一面覆うほど大きくなる。A-Cには時系列があるのに対して、メンタルモデルダイアグラムにはない。

E. 空間マップ:
人の経験を空間的に表したダイアグラム。時系列でも階層でもなく、XYZ軸のある平面で表現している点が特徴。

アラインメントダイアグラムの効用

- 作成の過程で組織内の共感を育む
- 共感すべき「全体像」を提供する
- 縦割り業務を解消する
- 複雑さを軽減する
- チャンスを見出す
- 焦点を絞る: 外向けの業務と内向けの業務を関連付けて図にまとめる過程で、組織に焦点と一貫性をもたらす
- 組織にアウトサイドインの視点をもたらす  などなど。

人を巻き込み、ある程度作り込むと長期的に利用できるのも特徴。

アラインメントの原則

全体主義
人間の言動を広範囲なエコシステムの一部として浮き彫りにする。出来る限り、ある文脈における個人の言動、思考、感情に注目する。
多様性
対象を同時に複数の角度から見て図を作ります。(アラインメントダイアグラムの肝が「連携の促進」のため。
 - 個人(ユーザー)側の主な着目点: 行動、思考、感情、精神状態、目的、ペインポイント など。
- 組織側の主な着目点: 当事者と役割、プロセス、業務、目標、評価基準 など。
インタラクション
複数の接点と、その間の文脈が明らかになる。レイヤー上の情報が合わさり、複数の価値の交換の状況が浮き彫りになるので、結果として"経験のプロトタイプ"になる。複数の接点をある程度時間を掛けて辿ることで、それぞれのインタラクションを状況を広範囲に分析する余裕を生む。
可視化
複合的な体験を、一つの概観図の形にする。複数の要素をまとめ、一度に直接体験出来るようにするため効果が大きくなる。
自明
きちんと作れていれば、概して説明が不要。しかし、ビジュアル化さえすればわかりやすくなる訳ではなく、掲載情報は極力無駄を削り顕著なものだけを残すよう全力を尽くす必要がある。
該当化
対象の組織の状況に即す必要がある。下調べを徹底し、対象の組織の目標・課題・今後の計画を把握する必要がある。
正当性
アラインメントダイアグラムは、現場と一体になって作成する必要がある。現場の調査や研究をもとに、実際の関係者に対しての調査・観察を行う必要がある。

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