ストーリー・オブ・マイライフを見て姉妹が欲しいなと思った夜
私には弟が1人いる。姉や妹はいない。
異性の兄弟がいてよかったなと思うことはたくさんあったし、今もよく思う。
弟とは仲がいい。弟を通じてレンジャー物やトーマス、デジモン、野球などなど触れられた物はたくさんあるし、友人や親戚の息子の遊ぶ時にその経験に助けられることが多い。
そして何より弟はかわいい。大人になってもずっと可愛い。異性の兄弟ってこんなもんだろうか、普通に会話しててかわいい。もう20代後半だけど。
同性の兄弟だとこんなふうに思わなかったんじゃないか、と根拠なく思う。根拠ない。
そして何より姉妹だと容姿を比較されそうで、比較されるのはとてもとても嫌なので、姉妹がいなくてよかったと思うことも少なくなかった。
でも姉妹いいなーと心の底から思ったことが2度だけある。
1度目は小説を読んだ時。江國香織著『思い煩わずらうことなく愉しく生きよ』を読んだ時だ。
三姉妹のお話なのだが、お互い過度な干渉を嫌い、会ってない時にはそっとお互いを心の中では毒付きながらも困ったときには助け合えるのがとても羨ましい。
私はかわいい弟に、可愛い故なのかどうかわからないが、困ったときに手放しで助けて、とは言えない気がする。
弟に言うなら友達に言う。
そんな友達の代わりに、もっともっと自分の悪いところもいいところも知ってくれている人が姉妹なのだとしたらこんなに素敵なことはないと思う。
そして2度目は今日、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を見て思った。
引用:https://www.storyofmylife.jp/
シアーシャローナンやティモシーシャラメなどのキャストに惹かれて見たのだが、とてもよかった。(レディバードも大好き)やっぱり何かに向かってがんばってて伸び伸び楽しんでる人ってとっても素敵よね。
隣の中年男性が感動的なシーンで結構泣いてたのもよかった。心が洗われた。
南北戦争時代のアメリカで暮らす四姉妹の話でシアーシャ演じる次女ジョーが主人公。
ちなみに私は子どもの頃このお話の絵本が大好きだった(邦題は若草物語)普通に絵が可愛いから。
子どもの頃は三女ベスが1番好きだったが、
映画見て1番憧れたのは次女ジョーで1番共感したのは四女エミリー。
ジョーの自由奔放さがかっこいいなーと思ってるとジョーたちみんな大人になって色々あって、、と言うお話なのだが、
姉妹いいなと思ったポイントは、愛憎半ばする感じ。
相手を妬ましく思ったり羨ましく思ったり嫉妬したりという感情の動きがめちゃくちゃあるのがすごいと思った。
でもやっぱり大事な人で、、、ううううう、、もう!みたいなジレンマが姉妹から伝わってきて、
ああ、なんかいいなって思った。
許せるとかとはちょっと違って、むかつくなあでも嫌いになれないし、いなくなられたら困るよな、みたいな距離感がすごくいいなと。
もちろん上手くいく兄弟姉妹だけではないのだけど。
仲の良い女友達と笑いながらおしゃべりしたり、母と話したくなる映画だった。
あと四姉妹それぞれ別々に美しくて、うん、私もきっと美しい、大丈夫って思えた。