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【原産地名称保護制度】

 イタリアのワインだとDOCとかDOCGとか、フランスだとAOPとかIGPとかだっけ?イタリアの食品だとDOPってのもあって、ドットは省略しちゃうけどね、正確にはD.O.P.って書くのが正しいのかな、品質を保証する制度だったり、タイトルの原産地名称保護制度みたいな制度ね、要約すると生産地とか製造方法だったりを細かく規定することで、保護や品質の保証をする制度。うまくまとめられてるかは知らんけど。
 例えば日本で作ったスパークリングワインを勝手にシャンパンって名前で売り出しちゃダメだよ、ってやつ。日本だとスパークリングワイン全般をシャンパンって呼んでるの見うけられるけど、あれは間違いで、スペインだったらカバがあったり、イタリアだったらプロセッコやランブルスコってのもある。
 それらはたとえシャンパンと同じ原料を使用し同じ製造方法だったとしてもシャンパンではないし、シャンパンを名乗ることは出来ない。

 でも今回の本題はワインとか食品の話ではなくて、実はファッションとかアパレルブランドの話なんだ。

 昔からドクターマーチンが好きで、10ホールブーツと8ホールブーツを愛用しているんだけど、ロックな感じでね、どちらもメイドインイングランドのモデル。
 それでね、マーチン探す時にいつも思うの、今ってほとんどのメジャーなモデルがメイドインイングランドではないんだよ。それってどうなのってこと。
 別にそれが悪いってことでもないんだけど、どこで作っても同じであるようにしてるだろうし、ライセンス契約とか色んな形態もあるしね、newローバーミニはミニじゃないって気持ちみたいなもん。
 そんな中でマーチン自体がこのモデルはロンドンの職人が……みたいな説明添えてハイエンドモデルとしてメイドインイングランドシリーズを販売してるから、じゃあそれ以外は別物ですよって自ら認めてるようなもんじゃないって思うのよ。

 アパレル業界ってそういう意味では食品業界とは真逆の方向に進んで発展したよね。それでいてLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンがその業界のトップに君臨してるのってすごく興味深くない?

 バーバリーとかもハイエンドモデルみたいなのはメイドインイングランドで、一般層が手にしやすいのはそうじゃないのばっかりじゃない。
 それってもう富裕層にはバーバリーを、その他にはバーバリーっぽいなにかに名前だけつけて与えておけば良い的な、卑屈になってるだけかな?そういう風に感じんだ。

 次回にでもホンモノとニセモノって題材で書くと思うけど、海賊版や類似品とかではなく、ホンモノを作ってる企業がより利益を求めるために自らチープなニセモノを作る、そういうビジネスモデルが当たり前になっている世の中をどう考えるかって話。

 ってこないだ飲み屋のカウンターで隣になった酔っぱらいが言ってました。

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