【食品知識・チーズ】
今回はチーズ。
チーズ苦手って人がたまにいるよね。どういうチーズが苦手なのかチーズの何が苦手なのかを教えてくれれば、じゃあこのチーズなら食べられるかもってアドバイスも出来るんだけど、大抵の場合は余計なお世話って思われるから気をつけて。
まぁ拒絶する人に無理して食べさせる必要もないって話なんだけど。
チーズには大きく分けてプロセスチーズとナチュラルチーズというのがあり、日本ではプロセスチーズの消費量がとても多い。
プロセスチーズというのは1種類または数種類のナチュラルチーズを加熱溶融し、再度冷やして固めたもの。原料としてはゴーダやチェダーが多く使用されている。
・6Pチーズ
・スライスチーズ
・ベビーチーズ
ナチュラルチーズは殺菌した乳に乳酸菌を作用させ、凝乳酵素を加えてできた固まり(凝乳)から、水分(乳清)を除いたもの。
ナチュラルチーズは7タイプに分類されていて、
・フレッシュタイプ
・白カビタイプ
・青カビタイプ
・ウォッシュタイプ
・シェーブルタイプ
・セミハードタイプ
・ハードタイプ
モッツァレラはナチュラルチーズのフレッシュタイプってことね。
チーズが嫌いってお客さんに上記の内容みたいなのを淡々と説明したらすごく辛い顔をされたのが忘れられない。
けど、正しい知識もなしに嫌いって決めつけるのがとても勿体なく思うから、出来る限りの説明をするだけ、聞いてもらえるのならね。
ブルーチーズが苦手って人もいるけど、例えば世界三大ブルーチーズのゴルゴンゾーラ、スティルトン、ロックフォール……それぞれ全然違う味だから、もしかしたら当たりがあるかもなので全部試してほしいなって思うんだ。一括りにせずにぜひ、それぞれを。
たまに水牛のモッツァレラを使用していますって説明すると、臭いのは苦手とか、クセがあるのは嫌とか言われるんだけど、完全な勘違いで、山羊とか羊のチーズと間違えてんだよね。けどそれをちゃんと説明しても理解までは届かないの。もう間違った先入観で水牛のチーズはクセがあるって思い込んでしまってるから……そういう時ってなんとかしたいけどどうもなんないんだよね、これは本当にあるあるなんだけど。
そうそう、とろけるスライスの開発からヒットまでの話とか読んでみると面白いよ。プロセスチーズでナチュラルチーズの糸引き感を目指す日本人の執念というか恐るべき粘着質というか、勤勉で真面目というか、THE日本人な感じが堪らない。
日本的な発想で2種類あるとどっちが良い?というとこにいきがちだけど、それぞれに特性があったり価値も違うわけだから、用途に合わせて好きな方を食べたら良いと思う。
そんなわけで今日はクアトロ・フォルマッジなどいかがでしょうか?