【第32話】 真の米国
みらにちは、 未来人J です!
前回は「31」について話しました。
話すネタが尽きかけましたので、
情報収集のため未来に行ってました。
ただいま、戻りましたので、さっそく
今回は「食料事情」について話します。
現在は、WTO( 世界貿易機関)が
世界の貿易を管理していたり、
WHO(世界保健機関)が
世界の健康を管理していたりします。
未来では、あらたに
WAO(世界農業機関)
World Agriculture Organizationが
世界の農業を管理しています。
通称「ワオ」。
僕のひいおじいちゃんは、
なぜかワオのことを
「オカダ」と呼んでおり、
なぜオカダなのか
不思議に思っていましたが
現在に来て、理由がわかりました。
閉店ガラガラです。
未来では、現在よりも
国家間の協力体制が
充実しています。
今後、しばらくは地球規模で、
異常気象が続くため、
各国だけでは計画的な農業が
できなくなります。
そのため、世界気象予報が開始し、
その予報に基づいて、
世界中で計画農業が行われます。
例えば、小麦の生産計画を立てる場合、
アメリカに天災が多発する予報なら、
中国、ロシアでの生産量を多くします。
逆もまたしかりです。
農作物の輸出入だけは、
貿易収支から独立して管理され、
持ちつ持たれつの精神で
運営されるので、
貿易摩擦の問題は生じません。
未来ではA.Iにより、
非常に確度の高い
気象予報がなされているので、
WAOにより適切な生産管理
がされています。
それぞれ適した農作物を作る
エリアが指定され、それに基づいて
各国は農業を行います。
穀物類の生産に適したエリア、
コーヒーの生産に適したエリア、
柑橘類の生産に適したエリア
等、様々な分類で分けられ、
その年の気象状況で世界規模での
生産の増減が管理されます。
そのような中で、唯一の例外が、
米です。
米は、日本で生産されるものの
品質がずば抜けて高く、
日本で生産される米と
日本以外で生産される米は
別物とされています。
「米は日本でしか作れない。」
と世界で認識されています。
また、米の栄養価値が世界中で
認められ、需要も高くなっています。
そのため、米の生産を抑えていた
減反施策が解除され、
日本中で米が育てられ、
「米の国 日本」と
世界中から呼ばれています。
そのような状況の中で、
アメリカに劣等感を
抱いていた世代は、
日本を「真の米国」と
言っていたそうです。
そんな世代を若い世代は
「真実はマイ国」と言って
軽く反抗をしていました。
「国は自分たちのもの
それ以上でもそれ以下でもない」
という意味だそうです。
余談ですが、日本製の米は
世界で「KOMEKAMI」と
いうブランド名で販売されてます。
「米(コメ)」と「神(カミ)」が
日本の代表的な言葉であるという
外国人の思い込みから、
海外ではコメの呼び名が
「KOMEKAMI」で定着しました。
その名を払しょくしようとしましたが、
願いはかなわず、あきらめて
「KOMEKAMI」で販売しています。
日本人にとっては微妙な呼び名です。
外国人のツボにはハマったんでしょうね。
ちなみに、WAOの登場で
世界の飢餓は解消されました。
世界規模で生産を管理するので、
世界中で必要な量を生産するからです。
ちなみに、砂漠ではサツマイモが
生産されています。
今回は以上です。
次回は「義務教育」について話します!
お楽しみに!
注意 この記事はフィクションです。
今日のミラネコ
「タイムトラベル疲れのネコ」