性能・画像評価を覚える!
画像均一性
<NEMA>
ファントム
頭 部 用:直径10cmの円 or 保証範囲の85%のうち大きい方
体幹部用:直径20cmの円 or 保証範囲の85%のうち大きい方
温度:22±4℃
撮像条件
TR:内容物のT1値の5倍以上
TE:臨床で使用される範囲
スライス厚:10mm以下
Matrix:128×128以上
FOV:RFコイルの最大径の110%を超えない
SE法
■得られた画像に9点ローパスフィルタ処理をする
■ROIはファントム領域の75%に設定
■最大値・最小値からスパン・中央値を求め,不均一度・均一度を計算
◇ スパン(Δ)=(Smax-Smin)/2
◇ 中央値(S)=(Smax+Smin)/2
◇ 不均一度(N)=100(Smax-Smin)/ (Smax+Smin)
◇ 均一度(U)=100-N
■5段階スケールマップで視覚的に画像均一性を確認
■標準平均絶対偏差:NAADを使用した評価法→ノイズの影響が少ない
■PIU→100ピクセル程度の平均信号値から評価する方法
<NEMA以外> 表面コイルを使用する場合
■フィルタ処理の有無それぞれに対してSNRと画像均一性の評価を同時に行う
<IEC>
■平均絶対偏差:AADを使用
スライス厚
<NEMA>
ファントム
2枚の楔型三角錐が交差したスライス厚用測定ファントム
→回転補正のため
ウエッジの角度:5~15°
撮像条件
TR:内容物のT1値の3倍以上or1000msのうち大きい方
TE:臨床で使用される範囲
スライス厚:臨床で使用される範囲
Matrix:256×256以上
FOV:ピクセルサイズ≦スライス厚/(20×tanα)を満たす設定
SE法,マルチスライスで少なくとも3枚
スライス間距離:予想される半値幅の2倍以上
■スライス厚=FWHM×tan𝛼
■スライス厚に影響を与える因子:磁場の不均一,RFパルスの不均一,傾斜磁場の不均一など
歪み
<NEMA>
ファントム
装置の保証範囲をカバーできる大きさの立方体 or 球体
リング,穴,ピンなど保証範囲の境界を定義できる構造物
温度:22±4℃
撮像条件
TR:臨床で使用される範囲
TE:臨床で使用される範囲
スライス厚:10mm以下
Matrix:最大保証範囲の1%以下で正方形
FOV:最大保証範囲を含める
2DSE法,シングルスライスで3方向
■各画像上でファントム中心を通る壁面間距離を測定
■測定間隔は等間隔に45度以下で4本以上
■測定された値とファントム実寸サイズの誤差割合を計算し,最大誤差を表記
■歪み率の許容範囲は5%以内が望ましい
SNR
<NEMA>
ファントム
頭 部 用:直径10cmの円 or保証範囲の85%のうち大きい方
体幹部用:直径20cmの円or保証範囲の85%のうち大きい方
T1値<1200ms
T2値>50ms
温度:22±4℃
撮像条件
TR:内容物のT1値の3倍以上
TE:臨床で使用される範囲
スライス厚:10mm以下
Matrix:128×128以上
FOV:RFコイルの最大径の110%を超えない
SE法が望ましいが必ずしもこの限りではない,シングルスライスのAx面
■2回撮像による差分法.5分以内に同一条件
■ROIは断面の少なくとも75%を囲む
■表面コイルは使用できない
■Parallel imagingを使用してはいけない
◇ S=(Mean1-Mean2)/2
◇ N=SDsub/√2
◇ SNR=√2×S/SDsub
<NEMA以外> 表面コイルを使用する場合
■フィルタ処理の有無それぞれに対してSNRと画像均一性の評価を同時に行う
<NEMA以外> Parallel imagingを使用する場合
■アレイコイルを使用するため位置依存性がある.
■ジオメトリ―ファクタ(g),リダクションファクタ(R)の影響がある.
◇ SNR(PI)=SNR(full)/g√R
◇ SNR∝V√{(Ny×NEX)/BW}
空間分解能
<IEC>
ファントム
■厚さ(L-d)のプレートが間隔dで10枚以上積み重なる形状
■ファントム角度:10~15度
■d/L=0.61~0.70
■y軸方向(a)の長さは少なくともLの10倍以上
■z軸方向の長さ(b)は少なくともスライス厚の2倍以上
■この画像から得られるのはx軸に沿った方向の空間分解能.
■ROI内の信号値と標準偏差から平均MTFを測定することができる.
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